――それは地球で最後の恋物語。

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eden* They were only two, on the planet. 感想
■シナリオ

本作にはどうしても抗えぬ前提条件がある
それが突如現れた赤き星
破滅の象徴と言われているそれは遠くない未来、地球が滅亡することを示唆していた
ゲームが始まった時点で地球が滅びる事が決定付けられているんですねw
「何か唐突だなーw」と笑ってしまったんですが、ともかくそういう設定である
そうはいっても科学者達が導き出した結論であり、世間一般では信憑性が高いらしい
私は常々思うのだが、自然現象という奴は人々の想定を遥かに超えると思っている
だからこれだけ科学が発達した現在においても驚異足り得るものなのだ
いくらこの世の天才達が集って議論しようとあくまで人間が予想した規模の範囲でしか測れない
何が言いたいかというと、事象として実際に起こってみるまではわからないだろうという事だ
不吉の星とは言われているが、本当に破滅を齎すかどうかはその時になってみないとわからない
事実、滅びた描写はエンディングを迎えてもない
それどころか滅亡するなんて嘘じゃないかという台詞を亮が言っている
「鶏達が元気を取り戻した鶏が数羽いて、卵を産んでいたのだ」という台詞があるので微妙に希望を残している
ただし一時的なものかもしれない
エンディングまでは時間の経過と共に動植物が衰えていくテキストや自然の様子の変化が表現されているので終わりは近付いているように見せている
けれども一縷の望みがあると思ってしまうのは自分だけだろうか……
滅びるにしても想像していたよりは後になって案外しぶとく亮は地球で生き続けているんじゃないかと思っている
先延ばしになる、というのが最も適切かもしれない
滅びないとなるとシオンが汗水垂らして完成させた「地球脱出計画」が無駄骨折りになり、延いては存在意義も希薄になるからね

このいつやってくるともわからない状況が人心に影響を与え、戦争勃発の火種となっている
争いは無意味と悟った時点で人類の総人口が半分になっていたという話だから多くの血が流れたのであろう
その結果、人々は宇宙へ上がり第二の故郷を目指す、というのが物語の主旨となっております
地球は見限られた悲しみがあるものの、事を起こさず静観していて種を絶滅させるわけにもいかない
あらゆる動物の頂点に立つ人間だからこそ叡智を結集し、現況を打破出来る
それもヒトの強みだ

だがこの不確定な状態がシナリオを盛り上げるのに役に立っています
極限状況下で行われるキャラクターの会話に価値があると言えましょう

脱出計画の要であるシオンは"フェリクス"という人種で人間とは異なる
フェリクスは『不老長寿(←ココ重要)』で容姿は通常二十歳前後で止まり、その後は死ぬまで変わらないらしい
覚えておきたいのは【不死】ではない事
エリカの説明を聞くまで不老長寿を不老不死と取り違えていていましたw
死なないわけではなく、死にはするけど人間比べると圧倒的に長生きという設定です
明確な年齢表記はされていないが健康体なら100歳以上は行けそうな気がする
シオンが100歳に近い表現はしてあった
フェリクスにも個体差があって、約3000体生み出された中、遺伝子の基礎が同じ個体が100体くらいいる
亮がエリカに既視感を抱いたのはナツメとエリカの遺伝子ベースが同じだったと考えれば納得が出来る

さて本題

シオンは自分の死期を悟っている
彼女はフェリクスの生みの親である真行寺ハジメの意志を継ぐような雰囲気が見られる
真行寺ハジメは計画の提案者だったから最後の一人になるまで見届ける必要があった
でも未知への船出を夢見る事が無かったとは言い切れない
多大な貢献をしたシオンも地球に残る決意をする
最たる理由は研究漬けで一度も外に出たことがなかったからだ
計画の核となる人物だから手が離せないというのは理解出来るが、それにしても生まれてから100年間も室内暮らしでよく発狂しなかったなと思うw
言ってみればシオンは半強制的に牢獄にいるみたいなものだったんですよね
自由を得ようと思えば出来たのかもしれないけど統一政府の監視があったからまず許可は出ないだろう
そのために稲葉が703研究所に詰めているのだから

シオンの「大地を踏みしめて駆け回ってみたい」という要望から歯車は動き出す
統一軍の命令に何があっても忠誠を尽くしていた亮の心に亀裂が入っていく
亮の心境の変化が本作の見所の一つで注目して追ってみて欲しい
近頃、高樹のぶ子氏の『サザンスコール』を読了したのだが、あとがきに書いてある「完成されて落ち着いた人間を見ると、根底から揺さぶりたくなる」という一文が想起されましたw
嘗ては亮もごく一般的な少年心を持ち合わせていたがナツメが去って軍に入隊してからは徐々に機械化していく
自主性を失い、何事にも関心を持つことがなくなった彼にとってシオンは劇薬でしたね
彼女と出会わなければ亮はずっとマシーンのままだったでしょう
シオンの言動で揺さぶられる亮の心中を探る楽しみがあります
反抗する決意を固められたのはエリカの叱咤激励もあったからですけどね
どうするべきかは頭の中でわかっているのに軍規に囚われて動くに動けなかった

シオンを連れていざ逃避行の旅へ!
その直前で去り際に現れた稲葉の本音を吐露する場面も見逃せない
上の命令とはいえ、亮の縁だったナツメを無理矢理連れ去ったのは苦い思い出として残っている
彼は体面上、軍の意向に従ってはいるが、本心現状に不満を持っている
内に湧き上がる怒りは凄まじく、フェリクスの非人間的扱いについては殊更激怒しているのがわかるだろう
そこまでの激情があるのに自ら行動を起こそうとはしない
最後は理性的になってしまい、非力な自分が姿を覗かせるからだ
稲葉にとって希望とも言えたのが亮の存在だった
「おまえに取り返してもらいたいんだろうな、俺は……」と幼少の亮にぽつりと零したという事は相当前から鬱積していたと判断出来る
本能の赴くままにシオンを連れ出した亮は稲葉にとって救世主のように見えただろう
これ即ちフェリクスの解放に他ならない
脱出に稲葉が協力してくれたのは贖罪の意味合いが強い

シオンを連れて隠密行動を続け、数ヶ月して安住の地を見つけた二人
場所は亮の故郷だった
そういえばこの作品って地球である事は判明しているものの、地名とかその類のものの名称が一切出てこないんですよね
地域を限定していないため、日本だとも言えない
地球という単語だけを使った別世界に見える
これもシナリオライターの狙いなのだろう

住み慣れた故郷にシオンを招待し、自給自足の生活が始まる
水良し、食料良し

電気何処から供給されてんだよ?wwwwwwwwwwwwww

電力の解説だけはどこにも無かった
無人となった集落で冷蔵庫が元気に機能しているのが滑稽で笑ってしまったwww
農作物を育成しつつ地産地消していくのは生きている実感を得るための良い描写でしたね
必要なものが揃い過ぎててちょっと違和感あったが…w
肉だけは困窮している様子が表現されていた

てっきり二人だけかと思っていたら、途中で真夜が来て賑やかになりましたね
軍で培われた能力を活かし徹底的に締め上げていたのは可哀想だったけどw
真夜の来訪は二人にとって一つの転機でもあった
それが事実の再確認
シオンは前途ある亮を地球に留まらせたままで死なすのはあまりにも惜しいと言う
対して亮は純粋にシオンのためを思って残ろうとする
シオンは一人だけ残って静かに死を待ちたいといい、亮は真夜と一緒に最後の船で宇宙に上がって貰うよう提案
今まさに消えゆく命と長い未来を約束されている命は決して+-で比べてはいけない
どちらに値打ちがあるのではなく命は=であるべきである
亮はそう考えているからこそシオンと共にいたいと考えているがそれだけではなかった
お互いにどこか傷の舐め合いをしているようなわざとらしさを感じてしまっていたのだ
シオンの着眼点には毎度驚かされる
亮はシオンの手助けをする事でナツメを助けられなかった償いをしていて、シオンは付き添い人だったエリカの代役を求めていた
あまりにも完璧な対比
ではこの無欠の理屈をどうやって破壊すればいいのか?

互いに好意を抱けばいい

混じり気無しの愛の誕生だ
純愛に必要なのは小難しい論理を並べ立てる事ではない
「ただ好きだから」という本能に従うだけでいいのである
理由を付けてお互いを否定してきた二人も漸くその事に気付けたみたいですね
これも真夜の御蔭ではあるんだが、少し異議を唱えたい
確かに真夜が来た事で口喧嘩しつつも二人は愛に気付けたものの、一時的に不仲になった亮を殴りつけて激怒している
「いや怒る相手がもう一人いるだろう」と、声に出して言ってしまいました
おかしく感じたのはシオンのこの台詞だ

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シオン「マヤが来てくれて本当によかった。私は、目の前にある夢のような時間にとらわれて、取り返しのつかないことをしてしまうところだった」

この台詞こそ、真夜が憤激しなければいけないだろう
決別の意図が含まれている上に、本人は感謝しているが真夜にとってみれば逆の意味として伝わるはずだ
何故なら、真夜は亮とシオンが仲良くしている事に心地良さを覚えていると言っていたからである
出来れば真夜がシオンを叱るシーンが欲しかった
挿入されなかったのは真夜がその場にいなかったからだけどね
態々伝えるような事でもないし……
真夜にとって理想の展開は三人で一緒に地球から脱出する事だったが、叶わぬ願いであるのはすぐにわかる
そうならなかったとしてもシオンと亮が仲睦まじく過ごしていれば彼女としては御の字なのだ

大手を振って去った真夜を境にしてシオンは目に見えて衰弱していく
フェリクスの死は睡眠と覚醒が交互にやってきて段々と間隔が長くなり、いずれは目を覚ます事がなくなるらしい
それが実質的な死となる

老衰じゃねーかwwwwwww

良い死に方だなぁw
まぁ過酷な運命を背負わされた身だからね、安らかに死ねるくらいの権利はあってもいいw
亮との生活に華やかさは無いものの充実感があるように描かれている
お気に入りの見晴らしが良い丘で寄りかかりながら息を引き取った彼女の死に顔は実に満足そうでしたね


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遺体に土を掛けていくシーンが一番きつかった……
土葬は精神的に凄く辛いと思っている
安らかな顔をして亡くなった女の子に土掛けて埋められるか?
俺にはとてもじゃないが出来ねぇよ……
本当は寝ているふりをしているだけなんじゃないかという予感もある
生き埋めにしているだけかもしれないという不安
それらの感懐が亮の動作を通じて伝わってきましたね
涙腺が危なかった場面でした
生前に自分の墓を掘っていたシオンの姿も相俟って応えた


本筋とは関わりが薄めだったラヴィについて語っていこう(忘れていたわけじゃないよ!)
彼女のポジションは中々難しい
直接シオンと亮のために何かをしたわけではないが、間接的には援助してくれているのである
心変わりする前の亮に対しては絶大な信頼を抱いていて好意もあったのは想像に難くない
でもシオンに傾倒してしまった亮とは関わりたくないと思っているのだ
亮に"機械的"である事を望んでいたのです
何故ならば彼女が初めて出会った頃の亮はそういう存在だったからである
過去に囚われているような印象を強く受ける
同時に戦場にしか居場所はないという寂寥感も言動に漂わせている


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ラヴィ「ずっとあんたがそう思っていてくれたら……あたしは、榛名准尉の……」

この後に続く言葉を仮定してみよう

・最高の理解者だったかもしれない
・ベストパートナーになれたかもしれない


同類であった事を嬉しく思っていたはずなので、想いを寄せるような台詞が続くと思われる
逸早く頭に浮かんだのはこの二つかな

亮と道を違えたとはいえ、彼の信念を買っているのはエンディングの独白を聴くとわかります


■キャラ


シオンナツメエリカ浅井・F・ラヴィニア塔野真夜


●シオン

見た目は少女そのものだが齢100歳みたいなものなので達観した発言をする
物事の真理を見通したような言い回しが大好き
洞察力にも長けていて自分の言動で相手がどのような感情を抱くかまでもある程度予測が付く
殺気には非常に敏感らしい
パーフェクトフェリクスかと思いきや、幼い一面もあって私生活はずぼらである
きちんとして見えたのはエリカが世話が抜かりなかっただけで、亮と二人きりになってからは物臭な一面を覗かせる
凛とした言葉遣いとのギャップが魅力的
喧しいだけのロリは苦手なんですがシオンみたいな怜悧なロリは好みです
リリカルなのはシリーズのフェイトもこんな感じだから好き
703研究所にいる時はツインテールだったが、亮の故郷で過ごすようになってからは髪を下ろす
なに? 俺の性癖わかってくれてんのこの娘? 頭なでなでしてあげるからおいで
担当は志村由美、金糸雀の声優だったのか!
悲しいかな、2016年に引退されていた事をこのゲームで知りました……
珍しい声質をしているから本当に惜しい…


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憐れなセロリwww


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僕みたいなコミュ障には辛辣な台詞だ……


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三画面モニターとにらめっこしつつキーボードをカタカタ叩いているあたりやり手とお見受けする


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羨ましいw


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フライパンをレンジに入れる発想は初めて見たwwwwwwwww


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こういう姫気質なところが男心を擽る



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あぁ^~可愛すぎてキモオタ顔になるんじゃぁ~^



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この後滅茶苦茶セックスした
悶絶するくらい可愛い



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酷い言われようwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


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寝起きだけ敬語になるのも愛しい



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あああああああああああああああああああああああああ
ムラムラしてきた(性欲の化身)


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ロリ同人でも抜けるので大丈夫です


●ナツメ


初期に作られたフェリクスで寿命が近かったが自由を求めて研究所を遁走
その時に出会ったのがまだ少年だった亮
義理の姉みたいな立場となり、しばらくの間一緒に過ごす
彼女が亮に与えた影響は大きく、軍に入隊志願したのもナツメを追っての事だった
父親と母親がいなくなって一人きりだった亮には良き相談相手であり、親代わりでもあった
髪型が違うが容姿はエリカと似ています


●エリカ

皆の頼れるお姉さん!
ユーモアに溢れる台詞を笑顔で振りまくムードメーカー
メイドという時代錯誤的な出で立ちをしていて親しみやすい性格をしている
泣き黒子がチャームポイント
誰に対しても別け隔てなく接し、気遣いも怠らない有能なフェリクス
能ある鷹は爪を隠すがとっても良く似合う御方
淑女に見えて武術面でも鍛え込まれていて、シオンのためなら実力行使をする勇敢さもある
軍人相手に無手でやり合う強さには唖然としました
大切にしているのは古めかしい木製のラジオ
周波数は滅多に合わないがたまに好きな音楽番組が聴けると喜んでいた
エリカの死後、亮が責任を持って預かり形見となった
聴こえてくる音楽はedenの中でも叙情的なBGMである
シオンとは姉妹と言っても差し支えない程の間柄で掛け値なしに全幅の信頼を置いている
シオンを埋葬する際に彼女の遺髪を入れたのは気が利いていた


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結構図太い所も好きだったりするw
稲葉に面と向かってこれだけ言えるのは凄いw


57



初対面でこれは命知らずwwwww


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実際、優しくて美人なメイドさんだから質が悪いw


101



二人称で呼ばれる事には抵抗があるらしい


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微妙に噛み合ってない受け答えほんとすき


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Sっ気ありそうに見えるんだがなぁ…


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機嫌を損ねた時の「むっ」が可愛いので是非聴きましょう


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僕の奥さんになってください



●浅井・F・ラヴィニア


愛称はラヴィ
短期間だが亮とバディを組んでいた凄腕の兵士
幾多の戦場を体験しているので非情な一面を見せる時も
表面上は愛想良く好かれる印象だが、任務には絶対服従を誓っているので意志の固さは作中でもトップクラスである
仲間にいたら心強いが敵には絶対回したくないタイプ
銃より接近戦を得意とし、暗殺スタイルを好む
射撃場でラヴィの銃の構えを見た限りだと洗練されてなかったようだ
遠い場合は小剣を投擲する忍者みたいな戦法を取っていた
過去に亮と面識があったが、その時はまだ新米で技量が劣っていたため覚えて貰えなかったという悲しいエピソードを持つ
隠れ家にエリカの遺髪を届けてくれたのはラヴィの計らいだった
中盤以降、出番はめっきり無くなるが遠い場所から支援していてくれた


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即落ち2コマやめろ


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刀剣好き少女最高ですね
僕と気が合いそうです



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似 非 日 本 人 確 定

名前からしてどうみても純血じゃないだろ! いい加減にしろ!


大和撫子が刀ブンブン振り回してる有様を想像して草wwwwwwwwwwwwwwwwww


●塔野真夜

シオン大好きジャーナリスト
間近でシオンに取材する事をずっと夢見ていた
叶った日には全身で喜びを表していた
一晩中縛り付けられて小屋に放置されたり、素っ裸にされて全身を検められる等、女の子としての扱いは作中で最低クラスw
それもこれも誰も来ないはずの秘境の地にふらりとやってきたからであるがw
簡易ではあるけれど亮の仕掛た罠を突破してきた強者
現地に赴き自分の耳で聞き、それらを人々に伝える事に使命感のようなものを感じている
最初はシオンにしか興味無かったが、共同生活をするうちに亮についても関心を抱くようになっていく
亮のファーストキスを初めて奪った相手
初めてはシオンだと思っていただけに面白かったw
仕事の時だけ眼鏡を掛けている
後藤麻衣の演技クッソ上手くて感動してた
本作じゃダントツでしたね


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美少女ゲームのキャラは全員美人と言っても過言ではない――はず


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髪下ろしたら超綺麗
何でこっちがデフォルトじゃないんだあああああああーーーー!!!!



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守りたいこの笑顔


■印象深い台詞

・「だけど終わりがあるから、今を生きるのが楽しい」/シオン

私の人生も今この只中にありますね
人によっては子供の頃の方が楽しかったと言う方もいるでしょうが、私は今の方が断然好きですね
寿命が無いといつが一番楽しかったかわかりませんからね
常に更新し続けていかなければならないのは大変だ


・「狼が羊の群れに紛れ込んだところで、その牙が抜け落ちたりはしない」/シオン

孤高である事の必須条件みたいな台詞ですね
ぼっち属性の人はこの志を持っていると勝手に想像しています


・「鳥籠の中に閉じこめられていても、翼があれば鳥は大空を夢見ることができるのに」/シオン

SOSサインと受け取っていいものか…
我が身の不自由を嘆いているようにも取れる


・「会ったこともない人間のために戦えるほど人は強くない。そんな人間はいやしない……」/榛名亮

親友と言える存在ですら全てを理解するのは難しい
見ず知らずの他人に尽くすのは余程のお人好しじゃないと無理でしょう


・「たとえ神だろうと聖人だろうと自分が傷つくことを恐れない者なんていない
 この世に存在すること、傷つくこと、それを恐れること。全部セットになっていて、切り離せない」/シオン


自我がある者全てに共通して言える事ですね
防衛本能が備わっている証拠でもある


・「前だけ見ていちゃダメなんじゃないかって。時々横を見たり、後ろを向いたりして……
 もしかしたら、そこに大切なものがあるかもしれない」/ナツメ


本作No.1の台詞でした
前向きなのは大事だけど、それ以外にも目を向けて見てはどうかという視点の重要性を説いている


・「作られた人間だろうと、罪にまみれた獣だろうと……
 生きている者には誰もが幸せになる資格がある。わたしはそう信じています」/エリカ


彼女の優しさが垣間見える一文
完全には同意出来ないんですけど、エリカの人柄を象徴している台詞です


・「どんな生き方を選ぼうと、後悔しない確信なんて持てるものか」/榛名亮

その通り、後悔し傷付きながらも前へ進んでいくのが人間なのさ…


・「寂しい人を見て、優しくしてあげたい――なんて思う奴は、たぶんそいつも寂しい人間なんじゃないかって」/榛名亮

No.2の台詞
自嘲的な喋り方が述懐しているようで印象に残りました


・「自分の心に生まれた感情だって、人はすぐには信じられない。
 だけど、錯覚かもしれない感情を真実にするために――生きていくんだろう」/榛名亮


続けてNo.3の台詞
生きる意義を諭された気分になりますね
いつか気付けるんだろうか…
主人公に良い台詞が多くて本当に嬉しい


・「男が格好を気にしなくてどうするんだ。そりゃあ自分の存在意義を否定するようなもんだぞ」/稲葉直人

ここでの格好はルックスではなく体裁の意味ですね
胸を張れる根拠があるなら自信を前に押し出してもいい


・「私は、人を殺してはいけないなんて思わない。人が人を殺すことって、当たり前にあることだと思ってる
 殺人っていう当たり前に存在する事象に善悪の判断をつけるなんて不毛なこと」/シオン


本心よりは亮を擁護する割合が高い気もするが、原点に立ち返ってみれば殺人=NGなんて人が勝手に作ったルールだしね
倫理観を持ち合わせていない動物なら日常的に行われている事だ


・「……私って人間?」/シオン


種別で分けるならフェリクスであり、人間とはまた別の分類になるだろう
だが黙っていれば人間にしか見えないし、寿命の一点を除けば普通の人間と何ら変わりはない
面白い問いですね


・「脅しをかけるなら、もう少しリハーサルを入念にやるべきだった」/シオン

銃を突き付けられても身動ぎ一つしない強靭な精神を見せつけられました
彼女にハッタリは通じませんね


・「夢の話をするなんて……。他人が見た夢なんて、どうでもいいことの代表だもの」/シオン

結局本人にしか知りようがないからねw
どうでもいいっちゃあその通りなんだが、荒唐無稽な話が出てくると笑えたりするw


■楽曲

●BGM

・Solitude
・Simply
・Android
・Bird cage
・Yearning to the sky
・Separation
・To the new world
・Nostalgia feeling
・Calm talking
・Silent night
・Sion
・Other side of sadness
・Last wish
・Can't leave you alone
・Time left
・Eternal sleep
・Desire
・Burial man
・lear earth



聖堂や教会に合いそうな安穏とした曲調と哀憫を感じさせるものが多い
全体的に穏やかなのはシナリオとの調和を図ったからでしょうね
フェリクスの設定があるので激しいメロディよりは控えめな方がしっくりくる

作曲者の天門、と柳栄一郎は元ファルコム社員だと調べてわかった
道理で素晴らしいBGMが多いわけだw
シナリオの量に対して曲が多いのもこのゲームの特徴ですね


●OP



これ新海誠じゃないのか!? と言わんばかりのOPアニメのクオリティの高さwwwwwwwwwwwwww
驚愕する程綺麗なんだがwwwwwwwwwwww2009年の作品だぞこれwwwwwwwwwww
minoriの映像技術の高さを見せつけられた……
動画でこんなに感動させられるんだね……
空から降下していくように光が明滅するシーンと亮がシオンの手を引いて走り出すシーンが至高
何回見ても惚れ惚れするわ……



Eden_20190312_20261080



エンドロールに新海誠の名は出てるんだが、製作に携わっているかは不明
今のエロゲでもここまでやれるの中々無いよw
原田ひとみの力強い歌声もアニメーションを引き立てている


●ED



歌はなく、BGMにあるlear earthがバックで流れながら真夜、ラヴィ、亮のモノローグで締める
哀切の中に確かな前進を感じられますね
穢れきった心が浄化されるようなメロディだ……


■総括

シナリオ容量はかなり短く、一般的なノベルゲームの1/5くらいかもっと少ないかもしれない
それなりに長いと思っていたので、セーブの空きを温存しながらプレイしていたが13個しか使わずに終わってしまったw
個人的にはもう少し回想が欲しいとも思ったんですが、実は大半が回想なんですよねw
主人公が土を掘るシーンから始まり、以後シオンが死ぬまでずっと過去の話
物足りなさは感じる、然れども駄目なわけではない
必要最低限の情報は揃っているからである
無駄に長引かせる事なく、スマートに纏めているのは嗟嘆すべき部分だ
一本道だったのも影響しているだろう
ほとんどがメインヒロインであるシオンと亮について描いているため、他のキャラは二人のお膳立てをしているようなものである
だから収まりはとても気持ちが良い
一人に絞った事が功を奏した例だと言える
鏡遊、その名を覚えさせていただきました

絵の事でも少々
原画のちこたむ氏は11eyes以来で久しぶりに見たが相変わらず可愛らしい絵を描く
女性キャラ全員を担当しているようだ
立ち絵の見せ方も創意工夫が見られた
ノベルゲーの主人公はプレイヤーと重ねて演出するために見せない事が多いんだが、本作では頻りに見せる事で他キャラとの立ち位置を変え、様々な角度でキャラのポーズを楽しめるようになっている
状況に合わせてコロコロ変わる
一枚の画面を有効に使っている所も評価したい
キャラの台詞に合わせて口が動いたり、瞬きする動作を導入しているのも良いポイント
細々とした箇所にも手を抜いていない
18禁版もあるのでエロが欲しい方はそちらで遊んでください
私は一般用でプレイしました

外せないのが風景画ですね
特に美しいと思ったものを何枚か紹介


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空の雲の描き方が美しすぎて本物の雲かと思いました
質が高すぎて怖い……



恒例のタイトル考察をしましょう
既にお気付きの方が大量にいるかと思いますが、この作品はサブタイトルを見れば大凡の結末は分かるんですよね

They were only two, on the planet.

「あぁ、彼らは惑星で二人きりだったんだな」と
案の定その通りになった
シオンが死ぬ事を作品名だけでは推測出来なかったけどねw
二人きりと言っても最終便で人類全員が宇宙に上がったと決定付ける論拠はなく、「亮とシオンが隠遁して世間の目を欺いたように他にもそういう奴らがいるかもしれないじゃないか!」なんて粗探しをしてしまえばきりがないのでやめましょう
何はともあれ、二人だけになったその世界をメインタイトルのeden=楽園と結び付けている

熟視して欲しいのはedenという単語の後ろにある『*(アスタリスク)』
アスタリスクには"小さい星"という意味があるんですね
edenの後ろに*があるという事は『小さい楽園』と解釈しても良さそうです

楽園の範囲を狭め、限定的にした所に魅力を感じている
亮の故郷を二人は楽園とした
僻地であるそこは生きていけない事はないが都心部に比べれば当然不便である
どうせ地球には二人しかいないのだからどこへでも移住すればよかった
しかしシオンはここが安息の地であると拘り続けた
そして亮は郷里を愛してくれた彼女に感謝し、その考えを尊重した
当人達の心持ち次第で場所を選ぶ事なく"楽園"はどこにでも現れる
私には鏡遊がその事を伝えたかったように思えてならない







eden1.png


シナリオ:★★★★★★★☆☆☆

キャラクター:★★★★★★★☆☆☆

絵:★★★★★★★★☆☆

音楽:★★★★★★★☆☆☆

演出:★★★★★★★★☆☆

ユーモア:★★★★★☆☆☆☆☆

ゲーム性:★★★★★☆☆☆☆☆

環境:★★★★★★★☆☆☆







S(神)

Ever17 -the out of infinity-   Steins;Gate   この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
BALDR SKY Dive2 "RECORDARE"    WHITE ALBUM2 -introductory chapter-
WHITE ALBUM2 -closing chapter-    家族計画 ~絆箱~
EVE burst error    サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-

A(優良)

車輪の国、向日葵の少女    G戦場の魔王    装甲悪鬼村正
11eyes -罪と罰と贖いの少女-    素晴らしき日々~不連続存在~
グリザイアの果実    キラ☆キラ    euphoria
BALDR SKY Dive1 "LostMemory"    そして明日の世界より――
真剣で私に恋しなさい!    最果てのイマ    英雄*戦姫       
リトルバスターズ!エクスタシー    あやかしびと
-atled- everlasting song    この青空に約束を―    narcisu
narcissu SIDE 2nd    穢翼のユースティア
遊撃警艦パトベセル~こちら首都圏上空青空署~
Trample on “Schatten!!” ~かげふみのうた~    
ChuSingura 46+1 -忠臣蔵46+1-    ルートダブル -Before Crime * After Days-
斬魔大聖デモンベイン    Summer Pockets    ソーサリージョーカーズ
景の海のアペイリア


B(良)

CROSS†CHANNEL    車輪の国、悠久の少年少女   CHAOS;HEAD
俺たちに翼はない    3days -満ちてゆく刻の彼方で-    Rewrite
BALDR SKY DiveX "DREAM WORLD"    天使のいない12月
WHITE ALBUM    輝光翼戦記 銀の刻のコロナ
Sugar's Delight    もしも明日が晴れならば    沙耶の唄
はつゆきさくら    こなたよりかなたまで    CARNIVAL    機神飛翔デモンベイン
eden* They were only two, on the planet.←NEW


C(普)

装甲悪鬼村正 邪念編    家族計画 ~そしてまた家族計画を~

D(微)

fortissimo//Akkord:Bsusvier
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[ 2019/07/06 ]
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