■シナリオ感想辺境の村から始まって壮大な出来事に巻き込まれていくのがRPGの常ではありますがワイルドアームズシリーズってこんなに突飛な話だったっけ?w
旧作のストーリーをほとんど忘れているせいかWA5が気の遠くなるようなストーリーだったw
シナリオ企画とシナリオライターが違うからかもしれない
驚かされたのはループもの(厳密に言うとループが証明されてない・・・と思う)だった
ループものに出会うことを宿命付けられているほど遭遇しやすい俺にとっては「まーたループかwwwww」といつものように口をついて出たw
そこでだ、ちょっとこのループものっぽいけどループじゃないと感じるWA5のシナリオについて触れておきたい
まず本作のヒロインの1人であるアヴリル・ヴァン・フルール(=氷の女王・リリティア)は12000年前、現在にはとても想像の付かないような超技術であらゆる仕掛けを施し、コールドスリープに入った(この時にミーディアムも生成していた)
このミーディアムは12000年前に宇宙に旅だったベルーニ族がやがてファルガイアに戻ってくることを想定し、ファルガイアに適応した肉体を得るための補助アイテムとして用意した
そして現在、ディーン達の時間軸に現れたけど過去の記憶を失って登場
ディーン達と旅をするうちにどんどん記憶が戻ってきて最終的には過去の記憶を全て取り戻すけども、取り戻した瞬間に彼女は12000年前にいるもう一人の自分と入れ替わる腹積もりだった
ベルーニ族と人間が仲違いしていたからこそリリティアの存在は成立していたが、ベルーニ族と人間が共生してしまうとリリティアの存在意義は失われ矛盾してしまう
これにより自分の記憶を消去する必要があり、ディーンがアヴリルと出会った当初の白紙状態に戻る
ここまではいい
ここからが曖昧な部分
この作品のストーリーがループなのかループじゃないのかわからない理由はアヴリルの手紙にある
アヴリルは「12000年後にまた会えることを楽しみにしている」と残しているが、これがどうにも腑に落ちない
12000年後、またディーン会えるとしたらそれは世界自体がループしてないと成り立たない(何故なら12000年後には同時間軸でディーンはとうの昔に亡くなっているはずだから)
そしてたとえループだったとしてもアヴリルの記憶はまた失われていなければこの世界に存在出来ないので1からのやり直しとなる
また本編ラストで12000年前のアヴリルと入れ替わった白紙状態のアヴリルもリリティアの記憶を取り戻したら再度入れ替わらなければならないことが予想される
あるいはリリティアとしての記憶を思い出さずにいれば、連環から抜け出すことが出来るのだろうか・・・
定かではない部分が多く、アヴリルがループしているのかそうではないのかははっきりとしなかった
ただ最後のアヴリルの手紙の内容通りであるならばWA5の世界は永続的にループしていることになるんだよなw
ループに捕らわれた作品だったのはいいけどループをどうやって脱出して前へ進むのかが漠然としていた
一応ディーンは格差社会であった人間とベルーニ族の壁を破壊して人種差別のない世界を作り上げたから現時間軸では前進したことになるが・・・
12000年前に行ってしまったアヴリルと現代人のディーンはどうやって出会うのだろうかという疑問がどうあっても残ってしまう
アヴリルとしてはディーンであれば自分の記憶を保持してなくても構わないって考えなんだろうかw
白紙となったアヴリルも以前自分の代わりにいたアヴリルがディーンとどういう風に接していたかを想像しながらこれからをディーンと一緒に過ごしていくのであろう
本筋は少し靄がかったような内容でした
個別エピソードはグレッグとチャックの2人が良かった
妻と息子をカルティケヤに殺されたグレッグは復讐しか頭になかったがディーンや他の仲間と出会うことで復讐する以外にも道はあることを知り、結果的にはカルティケヤが自決したから間接的な復讐は果たしたものの、終わってみると後味は良くないものだと若干苦い思いだった
グレッグはカルティケヤが使っていたARMで戦っているので事件が起きた当時、彼は妻と息子を自分の手で殺したのではないか?と住民から非難を受けた
カルティケヤが妻子を殺したところを誰か目撃していればよかったのだが誰もいなかった
証拠もないので証明することは出来ず、グレッグは自分が犯人であるとは言わなかったがそう思われても仕方なかった
グレッグは犯人はゴーレムの左腕を持った男、だけと言っていたが皆聞く耳を持たない
それが真犯人がわかった途端、街の住民たちが見事過ぎるほどの手のひら返しで「やっぱり犯人はグレッグじゃないと思ってたよ」とか言い出した時はさすがに「こいつらいい加減にしろよwwwwwwwwwwwwww」と声を上げて笑ってしまったw
物事の真偽は安々と判断してはならない(戒め)
綺麗に態度が変わって草不可避
チャックは昔に両親を事故で無くしていて、それ以来自分を「僕が大切に思っている人は皆僕の目の前からいなくなってしまう」と卑下するようになってしまう
だから出来るだけ他人との関わりを避けてきたがディーン達と出会うことによりそれは自分が逃げるための口実に過ぎないことに気付く
それからは勇気を振り絞りポジティブ思考を貫こうと努力する
チャックのシナリオで良かった部分はルシルをファリドゥーンに譲ったところなんだよね
まぁ自分のヘタレさが原因で一度守れなかった女をもう一度守ってやるなんて中々言えるもんじゃないよ
それなら最初から命を張ってでも守ってやれよ、って理屈になるしさ
同じ立場だったとしたら俺もそんな情けないことはいえない
だったら頼れる男に守ってもらった方がいい
チャックはそのあたりの道理はわかっている人物だったからファリドゥーンにルシルのことを任せた
切なさともどかしさが入り混じった話だったから好み
でもチャックはディーンと出会ったことにより一皮剥けた男になれたからこれで良かったんだと思う
ヘタレ卒業だ!
キャロルは義理の育て人であるエルヴィスがギャグ枠の人なのでコメディ枠w
しかしキャロルは両親から虐待を受けていて耐えられなくなって逃げ出したという暗い過去を持っている
本当の両親の愛を知らないキャロルにとってはベルーニ人であるエルヴィスを真の父親だと思っている
思いやりに種族なんて関係ない事を教えてくれた個別シナリオだった
肝心のディーン、アヴリル、レベッカは三角関係で乳繰り合ってるだけなので一番感動とは無縁ですwwwww
■キャラキャラは勿論アヴリルさん一択です
「この人以外いるの?」ってくらいw
銀髪に武器が剣で素晴らしい
ドラゴンフォシルを使って上昇出来る攻撃力ボーナスがやたらデカいのもヒロイン力の強さを表してるw
本当の意味でヒロインの人
物語の中枢にいます
声優は伊藤静今やメインヒロインは演じることが少なくなったけどこの頃はメインヒロインだったんだなぁ
レベッカが水樹奈々だから豪華なダブルヒロインだった
ディーンも下野紘だったし3人の声優は大御所ばかり使ってた
アヴリルさんは記憶がないので序盤はひらがなで文字が表示される
これが印象的で

「はぇ~」とか言い出した瞬間はさすがに大草原不可避だったwwwwwwwwwwwwwwww
さすがは12000年前の御方、常に時代の先取りをしていらっしゃるwwwwwwwwwww
通常時のアヴリルさんも好きだけど個人的に一番好きなのはリリティア状態のアヴリルさんです
氷の女王に相応しい冷酷さがたまらんです
出来ればこっちのアヴリルさんが良かったけど戦闘時にリリティア台詞も喋ってくれるので嬉しい

※アヴリル・ラヴィーンとは何も関係がありませんレベッカは世話好きの元気っ娘って感じのキャラ
レベッカだけ何故か戦闘時に乳揺れカットがある!!!!わけわかんねぇ!!!
何かあるとすぐ日記を書き出すポエカスほんすこ
レベッカ「今はポエカスじゃないだろ!」
キャロルちゃんはロリ枠間違っても

「オレが奇跡を殺すと言っているッ!」とか夢も希望もないことは言わないのでご安心をうちのキャロルは献身的でとっても良い娘です
あとはペルセフォネおばさんと男性キャラは特撮ばりのアクションを見せるファリドゥーンが好きです
バーソロミュー艦長も派手な演出好きで笑わせてもらった
■BGMタイトル画面曲は外せない
シンフォギアでも楽曲を担当している上松範康は作曲家として天賦の才を誇ってる
戦闘BGMはパンチが聴いていてノれるし申し分なし!
今思えばワイルドアームズ5で金子彰史と知り合いになってシンフォギアの計画立てたのかな?
『胸の撃鉄起こす時』ってタイトルも覚悟を決めろみたいな意味合いがある洒落たタイトルでかっちょええなぁ
お次はファリドゥーンの通常時BGM
WA5は上松範康と甲田雅人の2人で担当しているがこちらは甲田雅人作曲
とても耳に残るメロディで一度聞いたら忘れられない
哀愁漂う悲しさの中に淀みのない勇猛さを感じさせてくれる
イントロの入り方が痺れるインパクトが強い曲
ペルセフォネのBGMは上松範康が担当
2人の曲を聴き比べてみるとよく分かるがアップテンポで激しめな曲が多いのが上松範康
控えめだけど下地が濃いメロディを組み込んでるのが甲田雅人
作曲家としての個性が表れている
ラストはアヴリルのテーマソング
この曲は派生が4つくらいあるww
このバージョンが一番好き
寂しさを伴う荘厳な曲調です
■テーマソング今作は色々と刷新して4までOPをずっと担当してきた麻生かほ里を変更して水樹奈々に変更
聴いた当初は「ふざけんな!ワイルドアームズのイメージぶち壊しじゃねーか!麻生かほ里に戻せ!」と不満をぶち撒けた私も今となっては「これはこれでええな」と丸くなりましたwwwwwwwwwwwwwwヴォルスング戦ではJustice to Believeのアレンジバージョンが流れて盛り上がれます
ラスボスでテーマソング流れるのは2からの伝統だよね、熱いw
EDも水樹奈々で統一
歌詞がどう見てもアヴリルがディーン宛てに書いたラブレターでわろたwwwwwレベッカ敗北ンゴwwwwwレベッカ「記憶を失ってなお私を苦しめるかッ、アヴリルゥゥゥーー!!」レベッカの怨嗟の声が聞こえてきそうです
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