2009年作品 TAIL WIND 約4年ほど前 ジャンル: ヒロイックアクションADV■シナリオ ごく平凡な日常生活を営んでいた姫萩愛作は幼馴染の恩田芹果を含め、仲の良い3人組である具志堅聡、山本忠雄、遠藤遼平と共に雑談に花を咲かせていた
と、そこへ上級生の少女、キザイア・緋乃神が現れて水を差してくる
人と人の繋がりは大変結構な事だがそれが時折、取り返しが付かないことを招く原因となる、と意味深な事を言って立ち去る
愛作は自分の大切な友人達を侮辱された事に立腹してキザイアに食って掛かる
激しい口論になって切りの良いところでキザイアが去っていってしまうがお互いの持つ信念は揺らがなかった
愛作は友人達の繋がりを大切にし、キザイアは孤独であることを尊重している
もはや実家とも言ってほどに慣れ親しんでいる芹果の兄、恩田舜二が経営しているスチーミースケッチにて愛作はダーツを嗜んでいた
至って普通の日常だったがそんな愛作の日常にも変化が訪れ始める
3人組の中の遼平が密かに芹果に対して恋心を抱いていたのだ
しかし遼平には懸念事項があった
それは愛作と芹果の関係
2人は家族ではないがもはや家族と言っても問題はないという程に親密だった
決して恋愛関係というわけではない、けれども奥手な遼平からしてみれば二人はいつそういう関係になってもおかしくはなかった
そこで愛作が一肌脱いで遼平に芹果への想いをちゃんと伝えられるように後押ししてやる
ところがそれを伝えた矢先に遼平が失踪
夜通しみんなで遼平の行方を探すが一向に見つからない
大切な親友がどこへ姿をくらましたかわからず心配しているところへ、キザイアが現れて遼平の心の状態がおかしかったと告げてくる
そしてそれにかこつけて「お前たちとの繋がりが彼を追い込んだ」と言ってくる
さすがに友人をそこまで好き勝手言われて我慢ならなくなった愛作はキザイアに殴りかかる
武術を少し齧っていた愛作だったが相手もそれは同じだったらしく見事に負かされる
殴打と蹴打の間にも愛作はキザイアに向かって友人との繋がりはそこまで悪いことなのかと語りかけていく
愛作を完全にあしらい、地に伏させたキザイア
次に驚愕したのは愛作の方だった
揺らがない信念を堅持していたはずのキザイアの目から涙が止めどなく流れていたのである
キザイアは愛作に嫌悪感を抱き、そのまま走り去った
遼平探しを行なってから数日
以前として結果は芳しくない
それでも大切な友のために全力を尽くす
愛作が遼平が大切にしていたダーツのフライト(羽)をどこかへ落としてきてしまったらしくモール内部に入り探し始める
と、そこへ前方からやってくる黒い物体
そういえば辺りには全く人気がない
その黒い物体は最初黒い服を着用した人間かと思われたが徐々に近付くにつれて驚愕する
人とは明らかに掛け離れた異形そのものだった
パニックに陥った愛作はどうしていいかわからずまごつく
とりあえず逃げようとするも黒い触手が伸びてきて強打して壁に叩きつけられる
意識が薄れていく仲愛作最後に見たのは甲冑に身を包んだ見知らぬ誰かだった―――――
愛作が目を覚ましたのはベッドの上だった
主治医である浦崎早枝がやってきて容態を伝えてくれる
ここは『アーウェブ』という機関の傘下に入っている三糸市民病院
驚くことに愛作は3週間もの間、目を覚ます事がなかった
そして腕を見るとなにやら奇妙な白い球体が埋め込まれていた
ゼルプスト・スフィアと呼称されているそれは今の愛作には必要なものだという
早枝の話によると愛作はあの後、なんとか一命を取り留めたものの、黒い化物=『シャッテン』と名付けられている怪物に殴られて"シャッテン化"する恐れがあったのだという
それを封じ込めるのがこのゼルプスト・スフィアであり、今の愛作には必要不可欠なものであった
シャッテンに触れられるとシャッテン化する可能性が非常に高くなるのでこれが最善の処置となる
ともあれ生きていた事は大いに喜ぶべきことである
ある程度のリハビリを受けた愛作は割と早く退院する事が出来た
夜道をとぼとぼ帰りながら芹果や舜二、他のみんなにも心配を掛けたことを詫びてスチーミースケッチへ寄ろうとする
ふと、どこからか呼び声が聞こえてくる
上空へ目を向けてみると高層ビルから真っ直ぐに愛作に向かって嬉々とした顔で降下してくる少女
キザイア・緋乃神その人だった
空白の3週間の間に一体彼女の心境にどんな変化が見られたのだろうか、キザイアはまるで愛作と旧知の仲であるかのように親しげな表情を見せる
記憶の途切れている愛作はその親密さについていけず困惑する
ところでそのキザイアの容姿についてだが明らかに尋常ではない
その姿はまさに愛作がシャッテンにやられて意識を失う直前に見たものと同一だった
ということは愛作を救ってくれたのはキザイアということになる
キザイアと再会出来た事がはたして良い事だったのか悪い事だったのかはともかく、現在直面している問題があった
それはキザイアと共にやってきたシャッテン
まさか退院直後にトラウマとなってもおかしくないシャッテンの姿を拝むことになる愛作
恐怖に身が竦む思いだったがそんな不安を余所にキザイアは不敵に微笑む
キザイアによればあの程度のシャッテンは恐るるに足らずといった具合
愛作に「貴様の"影"を貸せ」と突如言ってくるキザイア
わけもわからず承諾するとキザイアは飛翔し、鮮やかな打撃技でシャッテンを圧倒する
目の前で何が起こっているのか、これは現実なのかという疑問を抱きながらも一部始終を目に焼き付けてしまう愛作
あっという間にシャッテンを討ち滅ぼしたキザイアがやってきてあっけらかんとして愛作に話し掛けてくる
詳しい事情はまだ飲み込めない愛作だったが寝床に困っていたキザイアを連れて自宅に帰り一夜を共にする
翌朝、退院したはずの愛作が昨晩スチーミースケッチに来なかったので不安に駆られた芹果が愛作の家までやってきた
そこにいたキザイアに仰天するもここに至るまでの経緯を話して理解を得る
舜二にもキザイアを紹介
フレンドリーな舜二は快く新たな友を受け入れてくれた
キザイアがここまで親しくなり、打ち解けることが出来たのは愛作の熱烈な叫びが原因だった
本来、人との繋がりを大切にしていたはずのキザイアがだったが過去にあった忌まわしき出来事によって人と関わることを恐れていたのだった
愛作はキザイアの頑なな心を氷解したと言える
キザイアにこの街で今起こっている事の大まかな概要を受け、安陰山にやってきた二人
そこでキザイアは自分が大切にしているフクロウである万寿を呼び寄せる
キザイアがシャッテンと戦っている時に、装着している特殊装具及び、その姿を『ゼルクレイダー』と呼び、この"ゼルクレイド・システム"を構築したのはキザイアだという
キザイアからシャッテンとゼルクレイダーの関連性についての説明を受ける
人の心に巣食う闇の部分、それがシャッテン発生の原因でありこの三糸市を混沌に陥れている
だが人間は自分の薄暗い部分とも折り合いをつけて生きてはならないもの
そして心の暗部に打ち勝ち、かつゼルプスト・スフィアを装着している場合、人はゼルクレイダーになれるのだという
対して心の闇に屈してしまったものはシャッテンに変貌
まさにゼルクレイダーとシャッテンは表裏一体の存在と言って差し支えない
また、ゼルクレイダーになるためには自分の影を身体に纏わせる
そのため『影装』と言われている
大体のあらましを聞いたところでタイミング良く噂のシャッテン到来
キザイアはいつもどおりにシャッテンに止めを刺そうするがこのままでは敗北することを知ったのか一時撤退
その場はなんとか収まった
キザイアが友人になったことで愛作一行は連れ立って次女関教会を訪問していた
ここは孤児院でもあり親を失くした子ども達の面倒を見る役目も担っていた
神父の璃国拓斗、璃国美衣奈が出迎えてくれた
拓斗、キザイアは互いを見るに怪訝な目つきをしていた
日が暮れてまたもやシャッテンが襲来する
キザイアが全力をもってシャッテンを消滅
被害は最小限で食い止められた
スチーミースケッチにてくつろいでいる愛作の元へアーウェブの課長、坂原弦凱とお馴染みの早枝が現れた
端的に言うと愛作のアーウェブ勧誘だった
ゼルクレイダーの素質はあるとは言われたが正直自分がまだ影装出来る自身はなかったので返事に窮する
気長が坂原は返事はすぐでなくともいい、と言ってくれた
坂原達が帰ってから少し離れた場所でキザイアと何やら話している姿を目撃する愛作
しかしキザイアの姿を見るや否や、苦しそうな顔をして影装してどこかへ飛び去ってしまう
キザイアの内に抱えているものは決して生易しいものではなく、自分の犯した罪に苛まれているようであった
キザイアとはもう気の置けない仲になったと思っていたがそれは大きな勘違いだったと思い知らされる
芹果と共にキザイアを探しているうちにシャッテンと遭遇してしまう二人
すぐにアーウェブの包囲網が出来てシャッテン対策を講じるが肝心のゼルクレイダーがいない
と、思いきやどこからか颯爽と現れたキザイア
キザイアの詳しい境遇はまだ分からない
だが語らうことなくして人は人と繋がることは出来ない
今一度その必要性について熱弁する愛作
キザイアはまたしても愛作の思いに突き動かされたのか忘れていた物を取り戻し、シャッテンを滅する
滅したはずのシャッテンは完全に消滅したわけではなかった
そこへ何者の飛び道具が飛んできてシャッテンを絶命させた
辺りが暗闇に満ちていたこともあり、その者の姿は判然としなかった・・・
唐突に愛作達のクラスに転校生がやってくる
名を紺野由貴
澄ましたような性格で他を寄せ付けようしない
自分の席だけを聞いてさっさと着席しようとする
愛作達のクラスに雑談しにきていたキザイアの前を通り過ぎる由貴
生憎、キザイアの目を誤魔化すことは出来なかった
一目見ただけでキザイアは由貴が昨晩のゼルクレイダーであることを看破
「だから何?」って態度で一貫して済ませる由貴
強い信念のようなものが伺えた
夜の帳がおりてシャッテンが現れる
キザイアが現場に着いた時には既に決着が付いていた
先手を打ち瞬く間にシャッテンを倒したのは由貴
どこか喧嘩腰の由貴はゼルクレイド・システムの生みの親ということで挑戦的な視線を送ってきた
キザイアはそれを真っ向から受け止め、二人はゼルクレイダーとしての拳を交える
由貴の面妖な立ち回りに振り回され続けるキザイアだったが、カラクリが割れてからは圧倒的な強さで優位に立った
重みを感じる一撃で由貴に膝をつかせ勝負はついた
戦闘中にキザイアが由貴に放った言葉は由貴に少なからず影響を与えたようだ
翌日、スチーミースケッチに2人の少年少女が現れる
少年の方、嵯王子巡は愛作、芹果が幼い頃からの顔馴染みだった
一方、少女はどこかで見たことがあると思ったら今や世間を賑わせている弥栄ふうり、当人だった
お茶の間アイドルである弥栄ふうりがこんなところに来る時点で訳ありなのはなんとなく理解出来る
さらに巡とふうりもまたゼルクレイダーなのだという
一瞬、敵対するかとも思われたがゼルクレイダーの殲滅対象はあくまでシャッテン
険悪な雰囲気は回避された
和やかな時間が続くかと思った矢先にシャッテン出現
今回は2体というちょっと異例の辞退
とはいえこちらも都合の良い事にゼルクレイダーが3人いるので役割分担が可能になる
巡は基本的にふうりを守る存在なのでふうりが危機に陥らない限り影装は出来ない
その代わりふうりが影装する
ふうりは影装するなり恐縮していた性格から一変、テレビで見るアイドルみたいに朗々と喋り出す
典型的な二重人格者であるふうりは影装時と通常時ではその振る舞いが大きく変わる
影装時のふうりが元の人格に近いのだそうだ
巡とふうりは一目散に出て行った
もう片方をキザイアが担当することにする
シャッテンの規模が随分と大きくなってきていて一筋縄ではいかなくなってきていた
様子を見つつ戦うキザイアのところへ巡とふうりがやってきた
こちらのシャッテンの方が強くて面白そう、という至極単純な理由でキザイアの戦闘に割り込んできた
ふうり達が担当していたシャッテンは物の見事に見過ごしてきたというのだ
キザイアはふうりの思惑が理解出来ずに憤りを感じるがともあれ今は眼前のシャッテン殲滅が優先事項である
てっきり共闘しくれると思っていたキザイア
ところがふうりはキザイアの立ち回りが気に食わないのかキザイアに攻撃を仕掛けてくる
この重要な局面でゼルクレイダー同士の戦いなんぞやってられるものではない
憤怒したキザイアはふうりに説教すると共にシャッテンの攻撃も往なす
キザイアの熱の篭った弁舌がふうりの胸中に何らかの影響を与えたのか、ふうりはきょとんとして自分に向き合う
自分の戦う意義はなんだったかを模索する
キザイアが示唆していた事の意味を理解したふうりは止めを譲ってくれたといわんばかりにシャッテンを拘束する
ふうりは絶好のチャンスを逃すまいとシャッテンを消し去った
キザイアと愛作はふうりが討ち漏らしたもう一体のシャッテンを追跡するために即座に行動を開始する
学校の校舎内に侵入していたシャッテン
周りは暗闇が支配していて一寸先は闇といった状態
注意深く探索を開始するもシャッテンに不意を突かれてしまう愛作とキザイア
愛作もシャッテンに強かに叩かれ一瞬で意識が消し飛びそうになる
キザイアはシャッテンに拘束されて為すがまま
愛作がブラックアウトする寸前に見たのは両手に剣を持った拓斗の姿だった・・・
しばらくしてから目が覚めた愛作は脱力したキザイアを連れて帰宅する
キザイアを襲っていたシャッテンは既に撃滅されていた
一夜を過ごして日が昇ってから愛作は気付く
キザイアの姿がどこにもないことに
置き手紙を読むなり愛作は駆け出していた
何も言わずに出て行かれたって納得出来るわけがない
ちゃんとキザイアの心境をわかってやる必要があった
キザイアが失踪すれば草の根を分けてでも探し出す事はもはや義務となりつつあった
拠ん所無い事情があるにせよ、このまま放っておく訳にはいかない
例によって芹果達にも助けを求め一丸となってキザイアを探す
此度の捜索では舜二も来てくれた
幸か不幸かシャッテンが現れたのでキザイアのいる場所の目安はついた
建設資材置き場にてキザイアはシャッテンと交戦していた
まだ傷が癒えていないのでかなりの苦戦を強いられる
と、そこへ突然現れた由貴
なんと由貴がシャッテンを3体ものシャッテンを引き連れてキザイアを敵対しているという構図になった
由貴が渇望しているのはただキザイアという存在を打ち負かして越えたいということ
そのためにはシャッテンを使うことも厭わなかった
完全に治癒していない身体でシャッテンを含め、由貴を相手にすることはさすがのキザイアでも荷が重かったらしく、もう戦うことは無理に等しかった
キザイアは自分の思いを愛作に託し、今こそ愛作が影装する時だと強く願う
愛作はキザイアの後押しを経てここにきてようやくその真価を発揮する
ゼルクレイダー化愛作は強い意志と共に迫り来る2体のシャッテンをあっという間に消滅させる
さらに迫り来る由貴も追い払い、圧倒的な強さを誇った
これにて一段落、自分の力で守られてばかりだったキザイアの助けになれたことに喜ぶ愛作
安堵したのも束の間、キザイアの腹部を何者かの手が刺し貫く
即死は免れなかった
何が一体起きたのか分からず、頭が真っ白になる愛作
三度笠を目深に被った新たなゼルクレイダーがキザイアを一瞬にして殺害
次第に怒りという感情が沸々と湧いてくる愛作
何の理由があってキザイアが殺されなきゃいけない?その思いで脳内が溢れ返っている
アンノウンに怒鳴りつける愛作だったがそいつは目的だけを果たしたかのようにその場から消える
やりきれない慟哭が建設現場に響き渡っていた
大切な人を失い、途方に暮れる愛作
これから生きていくための道標とも言っていい人の死亡は喪失感がとても大きかった
愛作はずっと塞ぎ込んで誰とも会話したがらず、引き篭もりの生活がしばらく続いた
でもいつまでもこうしていていいわけではない
いつかは乗り越えなければならないキザイアの死
少しでも愛作を元気づけるためにと芹果がやってくる
そういえば愛作には巷で有名な特撮番組『宇宙警察フレイバーン』のヒーローショーに出演してもらうことを約束していた
キザイアを失ったばかりの愛作には当然気力なんて湧くはずもなかった
しかし楽しみに待ってくれている子供達の手前、気力を振り絞ってやることを決意
自分にとってのヒーローであったキザイア
その人を守れなかった事が愛作の心を苛む
会場にて計画通りの演技をしてみせるも本人にはどこか覇気が足りない
一通りのショーが終わり、一息付こうとした愛作の前に規格外の相手が登場する
突如舞台に舞い降りたのは憎き仇である件のゼルクレイダー
愛作は憎悪の視線を向ける
会場がざわつくのも構わず裏で音響を担当していた舜二がこの戦いをもショーの一環にしてしまおうと考えた
芹果もそれに便乗していかにもショーの範疇であることを前提に司会を進めていく
舜二は乱入者の事を"シュレミール"と名付け、乗ってきたシュレミールもその名前が気に入ったらしくこれからはそう呼んでもらおうと肯定した
何故か演劇に合わせてくれるシュレミール
愛作はこいつが一体何を考えているのかさっぱり理解できずにいた
本来ならば到底愛作の敵う相手ではないはずだが役に徹しているのかクライマックスではちゃんとやられてくれて、そのまま退散した
さっぱり要領を得ないシュレミールの行動はやはり気になるがこのフレイバーンショーを通じて愛作は少し活力を取り戻した
キザイアの死に目の当たりにして以来、愛作は影装出来なくなってしまっていた
芯となる部分ではまだ吹っ切れておらずいつまでも蟠っているものがあった
愛作の精神状態なぞ気にすることもなく、日々シャッテンは現れ続ける
現実は優しくない
愛作は影装出来ないままにシャッテンの出現場所へと向かうが坂原に制止される
生身の人間がシャッテンと戦ったところで大人と赤子の戦いに等しいからだ
坂原の忠告も無視してシャッテンに近付いていく愛作
モール内には芹果を含め、逃げ遅れた人が数人いた
愛作の前にシャッテンが立ち塞がる
自分が影装出来ない理由はキザイアの死をまだ乗り越えていられない思いとキザイアを守れなかったという一生消えることのないであろう後悔
もしくはキザイアに守れなかった事の許しを請いたいのかもしれない
芹果も愛作に必死に呼びかけ応援する
キザイアが死ぬ間際に残した言葉を幾度となく反芻する
まるで死んだキザイアが目の前に現れて自分の問いかけに答えてくれるような錯覚に囚われる
愛作はキザイアの想いを受けて迷いを振り切る
己の信念をしっかりと持ち直した愛作は無事影装を果たす
目前のシャッテンと対峙する
と、そこでシャッテンが変質してより重量級のものになってしまう
攻めあぐねている愛作の元へ何処からかシュレミールが参戦
悠々と立ち回り、シャッテンを拘束
止めは愛作に譲ってくれた
シャッテンを仕留めて息抜き出来るかとおもいきや、シュレミールはいきなり愛作に襲い掛かってくる
このままでは愛作が死んでしまう事を直感で悟った芹果の不安を感知したか付近を黒い影が覆う
芹果がシャッテン化してしまう―――――と誰もが思った
ところが影を纏いて姿を表したのはゼルクレイダー化した芹果だった
極希にゼルプスト・スフィア無しでゼルクレイダーになる人間もいるのだと坂原は言う
奇跡的な変貌を遂げた芹果
シュレミールはゼルクレイダー化した芹果を見るなりその場から去った
日に日にシャッテンの出現頻度が増えてきていた
新たな戦力となった芹果はシャッテン出現時には愛作と共に現場へ直行した
2人で1体のシャッテンを確実に仕留めていけばそこまで苦労せずに倒せると判断した愛作達の考えを見越したかのように邪魔に入ってくるシュレミール
彼が一体何を意図して動いているのかさっぱり読めない
分断された愛作と芹果
愛作がシュレミールと死闘を繰り広げている間に芹果はシャッテンと相対する
シュレミールを追い返した時には既に芹果とシャッテンの決着はついていた
芹果は苦悩しながらも自らの力でシャッテンに勝利してみせたのだ
芹果一人で戦い抜けるかどうか危惧していただけに愛作はホッとした
キザイアの形見となりつつあった万寿がどこかへ放浪してしまった
フクロウを探すのはなかなか骨が折れそうな仕事だった
愛作があちこちを奔走している間に万寿は由貴の元にいた
由貴は当然それがキザイアのフクロウだとは知らず、やたらと人懐っこい仕草に見惚れて自分の家で飼うことにする
買い物中の由貴とバッタリ出くわす愛作
由貴の周りを飛んでいた万寿を見つけ驚く
由貴のところに行っていたとは信じられなかったが、愛作を見るなり万寿は寄ってくる
愛作を見るなり由貴は苦虫を噛み潰したような顔をしてみせる
由貴は直接的ではないにせよ、キザイアを死なせる原因に荷担してしまったと感じていたため、愛作達には恨まれているだろうと思っていた
いたたまれなくなって逃げ出す由貴
なんとなくあのまま放置しておくわけにもいかないので追い縋る
お互い息が続かなくなってきたところで追いかけっこ終了
由貴に万寿はキザイアが孵し育てたものであると伝える
つまり万寿に気に入られていた由貴は間接的にではあるがキザイアに許しを貰ったことになる
由貴は改めてキザイアに心の中で感謝し、愛作と打ち解けた
由貴をスチーミースケッチに連れてきた愛作は舜二と芹果にも事情を話して二人とも仲良くなる
※1 舜二が由貴を送っているうちにシャッテンが出現したという警報が鳴り響く
急いで店を出るも舜二と由貴の方面に出現したシャッテンだったので由貴が倒してくれていた
しかしどうも由貴の様子がおかしい
自分の中にいるもう一人の自分に意識を侵食され、身体の制御が乗っ取られているようだった
問答無用で愛作と芹果に襲い掛かってくる
アサシンをイメージして象られた由貴のゼルクレイダー
7体に分身して自由自在に愛作と芹果を翻弄する
だがその中に1体だけ愛作達を庇う由貴がいた
それこそが理性で自分の心を押し留めている由貴であり、残り6体の攻撃を一身に受け止めた
自分で自分の攻撃を受けたダメージが結構効いたのか由貴は身体のコントロールを取り戻した
そして自分がこうなってしまった原因である醜き過去を打ち明ける
凄惨な由貴の過去を聞いて慰めてあげる舜二
もう少しで暴走した由貴に殺されるかもしれなかったというのに舜二の無償の愛に涙が溢れる
キザイアと同様に他人を拒絶していた由貴にはこういう愛情が必要だったのかもしれない
少々遅れてしまったがキザイアに感謝した面子が全員集まったことで拓斗に依頼してキザイアを全員で追悼する
終わった後、恒例となったシャッテンの出現
規模が大きくなってきたシャッテン
今回は愛作、芹果、由貴、ふうりと万全を期して向かう
繭のようなシャッテン
これが孵化すると非常に厄介な存在に成り果てるのだと坂原から説明を受ける
悠長に構えている場合ではない、というところへさらに面倒な相手が到着
シュレミールである
シュレミールは敵であるのか味方であるのか本当によくわからない
いきなり由貴とふうりを戦闘不能になるまで追い込み、その間にシャッテンが孵化
戦えるゼルクレイダーは減少し、さらに敵は強くなるわで最悪の状況に
シュレミールは相変わらず諭すような口調で愛作に何かをしきりに訴えかけてきている
それはまだまだ未熟な愛作に対するアドバイスだったのかもしれない
またシュレミールは愛作の事をちゃんと名前で『愛作』と呼んだのだ
余程親しい仲で無い限り名前で呼ぶことなど有り得ない
愛作はそれでシュレミールの正体に大体の目星を付けた
芹果もシャッテンにやられてしまい、もう残りは愛作だけになってしまった
そこへシュレミールが協力してくれて圧倒的な実力の差を見せつける
相変わらずお膳立ては趣味なのか止めは愛作に譲ってくれた
これにて一件落着
スチーミースケッチで店番をしている愛作の元へふうりがやってくる
巡の姿が見当たらないらしい
※2店を開けることはどうしても出来なかったので見つけたら連絡だけはすると言っておく
ふうりはそれだけ聞くと急いで巡を探すために出て行った
やり取りが終わってから店の奥から顔をひょっこり出す巡
ここに隠れていたのだった
愛作はびっくりしながらもただならぬ巡の雰囲気に神妙な顔つきになり、ここに至るまでの顛末を話す
ふうりとは喧嘩というよりすれ違いみたいなものだった
とりあえずこのままではいけないことは明白だったのでふうりと和解しあえる方法を考える愛作
そんな折にやってくるシャッテン
巡も連れて現場へと向かう
既に芹果と由貴も来ていた
今回のシャッテンは何か怨念のようなものが感じられ禍々しいオーラを辺りに放っている
気合一閃、愛作はシャッテンに猪突猛進していく
愛作がある程度のところまで近付くとシャッテンから発せられる不協和音
今度のシャッテンは音を主武器とする高周波を辺りに響かせるタイプだった
だがその音を聞くなり巡は愕然とする
あれは間違いなくふうりであると言うのだ
巡の言葉に嘘偽りはなくまさしくふうりが取り込まれている
とはいえふうりだけを都合よく救出する手段もない
さらに段々とこちらへ近付いてきている
シャッテンの音波攻撃が辺りに反響する
みんなを守ったのはゼルクレイダーと化した巡だった
巡は常にふうりを守る砦であり、それはふうりがシャッテンになっても変わらなかった
しかしこちらとしてはシャッテンを放置するわけにはいかない
巡と愛作は今や敵対、いやお互いの使命を賭して戦うライバルであった
魂の叫びで語らう
想いの強さで愛作に打ち勝った巡
巡の戦いを固唾を飲んでシャッテンの内側から見ていたふうり
巡の勇猛果敢な戦いぶりに満足し、巡と話し合ってすれ違いを解消した
ふうりはシャッテンとなってしまったから元より消滅は必定、同時に巡はふうりの存在が消失することにより自分の存在意義は消える
巡とふうりは淡い光に包まれて消えていった
巡とふうりを悼むために次女関教会を訪れていた芹果と愛作
信心深い芹果は特に真摯な祈りを捧げていた
美衣奈は愛作に今夜食事をして行きませんか?と誘われる
※3 舜二と先約があった愛作は芹果と一緒にスチーミースケッチに戻る
先約とは言ってもただダーツで勝負するという娯楽だったりする
白熱していると水を差すようにシャッテンの来襲
場所は今しがた行っていた次女関教会の近辺だという
嫌な予感が的中してしまった
美衣奈が見るも無惨な姿で何者かに殺されていた
肝心のシャッテンの姿は見えないが強さは相当なものらしくどこかに潜んでいる可能性もあるとのこと
実に後味の悪い思いをしつつ一旦スチーミースケッチに引き返す芹果と愛作
負の連鎖は止まらない・・・
店内に入ると血臭が漂い異常であることをすぐに察知
カウンター奥で舜二が鋭利な物で腹を刺し貫かれていた
芹果の顔が真っ青になり舜二に話しかけ続ける
幸い、息はまだあったので急いで駆けつけてきてくれた早枝に舜二のことを任した
自分の周りの大切なものが段々と壊れていく
芹果はシャッテンとの戦いに巻き込まれてから何度となく疑問に思い続けていた事があった
そもそもこの戦いにどんな意義があるというのか
自分はただ平々凡々な生活を送りたいだけなのに、どうしてこうも理不尽ばかりが重なるのか
ついに一番失うのを恐れていた兄の舜二までもが瀕死の重傷を負ったことにより、いよいよ芹果の心は拠り所を必要としていた
※4 愛作は芹果の手を握って励ましてやる
芹果の精神的不安などお構いなしでシャッテン出現報告が来る
どこにいるか見当が付かないので3人で分担して事に当たる
少しして芹果が捜索している付近にいるという報せが入った
それを聞いて大急ぎで芹果の元へ向かう愛作と由貴
シャッテンはとっくの前に駆逐されていた、"拓斗"によって
だが芹果は空いた口が塞がらないといった具合に顔面蒼白になっている
親しかったはずの拓斗が自分に向けて剣を振るってきているのだ
しかも拓斗の表情は悪霊に取り憑かれたみたいに口端が釣り上がり恐ろしいまでの狂気さを帯びている
あの仏のように優しかった拓斗はいったいどうしてしまったのだろうか
さらには「芹果を斬り刻みたい」とまで言ってくる
愛作達みんなが知っている拓斗とは完全に別人のように見えた
それもそのはず、拓斗は芹果と同じくゼルプスト・スフィア無しでゼルクレイダーになった人間
そして拓斗の心の拠り所は美衣奈だった
美衣奈がいたからこそ拓斗はこの人格を外に出さずに押し込めてきたものの、美衣奈がいなくなったことにより箍が外れ残忍な顔が擡げてきたのだ
もうこれ以上自分の世界が壊れていくことに我慢ならなくなった芹果はついに精神の均衡が崩壊し、黒い影を纏いシャッテンに取り込まれてしまう
クジラの外見のような巨大なものへと変貌してしまった
グレートマザーと呼ばれたそれを相手にするには現戦力では力不足過ぎた
小型のシャッテンを無数に空から投下してきている
放っておけばこの三糸市全域にシャッテンが蔓延するのは時間の問題だった
芹果が勝手に変容してしまったことに苛立ちを覚えたのか拓斗は小型シャッテンへと突進していく
拓斗の実力からすれば力不足なシャッテンばかりだったが如何せん数に勝つ事は敵わず飲み込まれてしまう
それが拓斗の最期だった
このまま黙って見過ごすことは出来ないと判断した坂原はここにきてヴェールを脱ぐ
坂原もかつてはこの町を守るために戦ったゼルクレイダーだったのだ
軽々と影装した坂原は強大な力でグレートマザーに強烈な一撃を与える
グレートマザーは一時活動を停止し、降下してくるシャッテンは激減した
しかし全力攻撃を行った坂原は持ち得る全てのパワーを消費したため拓斗同様にこの世を去る
坂原の援護があってもまだ止めには至っていないグレートマザー
そこへ何度目かのシュレミールが来て協力してくれる
ある程度始末したところで愛作はそろそろいいだろう、とシュレミールに正体を見せろと言い寄る
愛作の予想ではどう考えても愛作の父親の姫萩大作である
前々から思っていたが言動がかつて子供の頃に聞かされたものばかりだったし、構え方まで親父そっくりだったからだ
シュレミールはやれやれとばかりに溜息を付くとついに正体を現す
愛作は絶句していた
シュレミールの正体は『キザイア』だったのである
思考が追いつかず混乱する愛作
喜ぶべきことなのか、それとも・・・
由貴も死んだはずのキザイアを見て驚いていた
同時に怒りも湧いてきた
ということはキザイアは自分自身で自分のクローンを葬ったことになる
キザイアはクローンの事を自分の所有物だからどうしようが自分の勝手だという
愛作は激怒した
クローンだったとはいえ、キザイアと過ごした僅かな時間はとても大切なものだった
オリジナルのキザイアはそれを踏み躙ったのだ
キザイアの表情どこまでも固い
折角再会出来たと思いきや、敵対心を露わにするキザイア
さっぱり事情が理解出来なかった愛作にキザイアは今こそ全ての真実を白日の下に晒す
キザイアは自分のゼルプスト・スフィアを愛作のゼルプスト・スフィアにコツンと当てる
すると愛作の意識は暗転し、過去への遡行が始まる
そこで分かった真相に何度も息を呑む愛作
・今ここにいる姫萩愛作はオリジナルではなくクローンである
・過去に死んだキザイアもまたクローンであり、オリジナルのキザイアは今目の前にいるシュレミールと呼んでいた存在
・愛作のオリジナルは既に死亡している
これが愛作が知り得なかった空白の3週間である
目眩がするほどの大量の情報が押し寄せてきた
それと同時に大きなショックを受ける愛作
クローン技術なんてこの世にあっちゃいけない、ましてやそれが自分だなんて信じられない
一気に消沈する愛作
自分が"何者なのかわからない"
果たして自分は姫萩愛作でいていいのだろうか
スチーミースケッチで項垂れ自分の存在意義について考える
突然、電話が掛かってくる
異国の地、ベルトリアにいる大作からの電話だった
愛作は今の自分が本物の自分じゃないとしたらどうする?という禅問答にも似た問いを大作に伝える
大作は愛作に諭すように助言をしてくれた
いつもは鬱陶しいだけの親父なのにこの時だけは実に頼もしく見えた
自分が自分であること、その意味を吟味して再びキザイアの前に立つ愛作
己が何者であるか?というキザイアの問いに対して愛作は迷いの吹っ切れた愛作は俺は紛うことなく姫萩愛作そのものだと断言
キザイアその解答に満足したのか、それとも愛作の心持ちが変わった事を喜ばしく思ったのか不敵に微笑む
拳を交え自分の存在意義を高々と宣言する愛作
諸々の物を超越した愛作に怖いものは何もなかった
今度はキザイアの番だ
過去を見てきた愛作が知っているはずのキザイアならどうしてここまで捻くれているのか疑問が残る
オリジナルのキザイアはかつてオリジナルの愛作とは親密な仲だったはずだ
それこそクローンの愛作とキザイアがそうであったように
愛作はキザイアが問いかけたようにキザイアにもお前は何者だと同じ質問をする
キザイアは自分が許されざる罪を犯した事をずっと引きずっていた
しかし今、愛作はその罪を"全部許す"と言ってくれた
たとえ今目の前にいる愛作がクローンであろうがなかろうが姫萩愛作という人間の根幹は全くもって変わっていないという事実を知った
ならば自分も姫萩愛作を愛するキザイア・緋乃神であり続けようと決心する
お互いの存在意義を確かに伝え合った二人
もう憂慮する事は何もない、今はこの街を襲う脅威であるグレートマザーを滅することのみである
ただ一心に素直であり続けようという暗い部分の一切を除去した二人は影装のさらに上位種である『超影装』を具現化させる
ゼルクレイダーの本質的な強さを引き出すのは"想いの強さ"
信念次第では無限の強さを秘めているシステムである
グレートマザーに突貫していく愛作とキザイア
絶叫にも近い咆哮を上げながら粉砕する
今や二人は無敵の存在と言ってもよかった
一段落ついて、ようやく元の関係を取り戻した愛作とキザイア
キザイアは独自に調べていた事を愛作に伝える
それは核心的な部分である、シャッテンの発生要因だった
キザイアの話によれば安陰寺に何かがあるのは間違い無いらしい
早速翌日捜査を試みることにする
内部に入ってみると暗く見えなかったが地下に何かあることがわかる
ここで立ち話をしていても事態は進行しないので降りてみる事に
しばらく地下道を歩いているとコツコツと足音が聞こえてきて自分達以外の誰かが居ることが判明
二人の前に現れた人物それは―――――
戦いで亡くなったと誰もが思っていた坂原弦凱だった
驚きを禁じ得ない愛作とキザイア
でも紛れもなくそれは坂原本人だったのだ
坂原は相変わらず脳天気な話しぶりで緊張感がなさそうであった
対してキザイアと愛作は全く油断が出来ずに構える
坂原は膨大な疑問を投げかけたいであろう二人のためにひた隠しにしてきた全ての事を話す
まず坂原自体が"シャッテンである"こと
シャッテンの行き着く究極系が実は元の人間のように知性を蓄えた存在なのだという
現に坂原は自分がシャッテンであることを証明してみせた
次にこの洞窟の先にいるモノについて
この洞窟の奥には『ウンベヴストザイン』と呼ばれる存在が古くからいるということだった
ウンベヴストザインは生身の人間の視界に入るだけで昏倒させてしまう性質を含有していて目視するだけで駄目なのだそうだ
坂原はシャッテンであるが故に目視してもその効果は受けないという
そしてこのウンベヴストザインがシャッテンを生み出している元凶だった
ではそれを倒してしまえば・・・?という常人思考で問いかける愛作とキザイア
ところがそうも簡単にはいかない
先に述べた通り、直視するだけで精神を支配されもぬけの殻になってしまう特質上迂闊に近付くことは出来ない
だから坂原はそれに対抗し得る存在として『個性化』という性質を保持した人間を作ろうとした
個性化を成就させるためにはゼルクレイダーがシャッテンを倒した時に出るイエナ(簡潔にエネルギーと記す)を吸収し続ける必要があるのだという
よって坂原は定期的に個性化出来た人間がいるかどうかを調べるためにウンベヴストザインの前へと連れて行き意識を奪われなければ成功という判断材料として使っていた
しかしながらゼルクレイダーとなり得る人間はそうそう多くはない
そこでにクローン技術を着手したのだという
ゼルプスト・スフィアを埋め込めばその人物の特性を引き継ぐことが出来る
影装もそれに含まれているため、クローンを利用すればゼルクレイダーをいずれは個性化の域にまで引き上げられると思っていたのだ
そして今、ちょうどキザイアと愛作は坂原の実験材料としてここに呼ばれたのも同然だった
非人道的な行いはどうしても許せるものではない
キザイアは怒りに身を任せて坂原に襲いかかる
坂原は影装して難なくキザイアをあしらうとウンベヴストザインの前へと突き出す
するとキザイアは意識を奪われてしまい昏睡状態に陥る
キザイアの結果がわかると残念そうに肩を竦めながら次は愛作へと目を向ける
ところが愛作はキザイアを心配するがために自らウンベヴストザインの元へと姿を晒してしまう
意識が真っ暗になり、キザイアの轍を踏むかと思われたが愛作の意識に語りかけるものがあった
ゼルプスト・スフィアに記録されたオリジナルの愛作だった
オリジナルの愛作も生前はここに来ていた
ウンベヴストザインの餌食となったオリジナルの愛作の記憶がゼルプスト・スフィアを通じてクローンの愛作にも伝えられる
ウンベヴストザインは"一度に同じ意識しか取り込めない"という特性を持つ
つまりオリジナルで一度意識を取られ、クローンの記憶と共有している今の愛作の意識を取り込むことは不可能だったのだ
坂原は彼岸から戻ってきた愛作を見て驚嘆する
同時に自分は悪役に徹しなければならないという信念の元、愛作と全力で戦って敗れる
邪魔者を排除したとなれば心配なのはキザイアであった
もう一人の自分曰く、まだ間に合うと言ってくれたが早いに越したことはない
落ち着いてゆっくりと意識をキザイアに近付けていく
深層にてキザイアをの意識を拾い上げた愛作は一緒に浮上して現実に帰還
頭上に煌々と輝くウンベヴストザインを前にして意識を強奪されないということは愛作とキザイアは個性化を成し遂げた人間と言っても問題はない
二人は最後の力を振り絞り諸悪の根源であるウンベヴストザインを消滅させる
全部に決着が付いてから愛作はキザイアの故郷であるベルトリアを恐れた
この国の王女であったキザイア
革命が起きた時は血で血を洗う陰惨な結末を迎えたが今や大作と愛作の母親であるカチュアのお陰で復興しつつある
国民達に盛大な歓迎を受けたキザイアはようやく荷が下りた気分になり、真の意味で解放されたのだった
END
※1 愛作が由貴を家まで送っていると真近くに出現するシャッテン
出し抜けに拓斗が現れてシャッテンを一刀両断する
爆発に巻き込まれた由貴を揺り動かしていると様子がおかしい
由貴の内に秘めたる別の人格が現出しようとしている
愛作には特に見せたくなかった自身の暗部だった
愛作は由貴を苦しめているものが何なのかを直接聞く
由貴が懊悩していた事を全部受け止めてあげた愛作は由貴の側にいることを約束
狙い澄ましたかのようにやってきたシャッテン
先程拓斗にやられたかと思ったが分裂して生存していた
全てを吐き出して精神統一した由貴は自身の力を遺憾なく発揮して愛作と共にシャッテンを屠る
すっかり打ち解けた愛作と由貴は学校でも親しげに会話するのだった
END
※2 ふうりが一緒に巡を探して欲しいといってきたので店に書き置きだけを残して捜索に向かう
一向に見つかる気配がないのでふうりは段々と沈んでいく
それもこれも自分が全て悪いと過去に何があったかを語り出す
愛作はただ黙ってふうりの言葉に耳を傾けていた
自分の身の上話を話したところで巡の方から現れてくれてお互い変なところですれ違いをしていたということを話し合って解決する
元々仲が良かった二人はさらに絆を強く結び、愛作と共に現れたシャッテン討滅に向かう
既に戦闘を開始していた芹果とも協力してみんなでシャッテンを滅ぼす
巡とふうりにすっかり懐かれてしまった愛作はこれからも二人のヒーローであることを誓い続けた
END
※3 折角のお誘いなので食事をしていくことにした愛作
そこへ折り悪くやってくる人型のシャッテン
力量の程は相当なもので愛作は難なく吹っ飛ばされてしまう
美衣奈の危機に駆け付けた拓斗はシャッテンと激戦を繰り広げる
その結果、シャッテンを追い払うことは出来たが拓斗は致命傷を受けて帰らぬ人となった
一時撤退したシャッテンはそれほど間を置かずにやってきた
今度こそは負けるわけにいかないと死に物狂いで奮闘する愛作
神出鬼没なシュレミールも加勢してくれた上に美衣奈の力も借りる事に
美衣奈もまたゼルクレイダーの亜種だというシュレミールの言葉に驚く
最後まで気を抜かず完全にシャッテンを仕留める
とても大切兄を失ってしまった美衣奈
その悲しみはどれほどのものか他人に計り知ることは出来ない
それでも愛作は美衣奈を精一杯励まし、共に歩んでいくことを決意した
END
※4 芹果は幼馴染でありながらずっと恋心を寄せていた愛作に告白する
こういう時だからこそ支えになってくれるものを芹果は探していた
愛作も芹果に好意を抱いていたことは間違いなかったし、今は芹果の心境が心配で心配でしかたなかった
芹果の懇願に了解した愛作
要注意人物となった拓斗は芹果を斬殺するために所構わず彷徨っていた
愛作は拓斗と戦闘を繰り広げる
ただ絶対に芹果の場所を教えることはしなかった
芹果を拓斗の視界に収めさせるのは危険極まりない
芹果の居場所を突き止められないように戦い続ける
しかし拓斗と愛作では年季の差が出ていた
技術的にも実力的にも数段上をいく拓斗相手に愛作は苦戦を強いられる
このままではもしかすると愛作が殺されてしまう予感がしたのか芹果は愛作の手助けに来る
自分の力を愛作に供給することによって愛作の身体に力が漲ってくる
芹果の力を借りた愛作は拓斗を圧倒する
自分の負けを認めた拓斗は自身の腹を剣で突き刺して自害する
人相が変わってしまったとはいえ、旧友の死に何とも言えない虚脱感に見舞われる二人だった
愛作は窮地に参上してくれた芹果に感謝しこれからも自分の大切な人を守っていこうと心に留めた
END
■シナリオ感想 これだよ!!俺はこういうゲームをやりたかったんだよ!! というか
暑苦しいわwwwwwwwwwwwwwww いやー本当になんてむさ苦しいシナリオだったんでしょう 世の男の子がこんなシナリオに満足するとでも? ええ、大満足ですよwwwwwwwwwwww素晴らしい出来だった 如何せんバトル物なので気合やノリで解決するところはあるんだけどこのゲームに至っては台詞が熱すぎるw 叫び声や絶叫をこれでもかというくらい連発するゲーム シーンによってはキャラクターの熱狂っぷりに"特に理由もなく" 目頭が熱くなるwwwwwwwwww 本当にね、意味もなく泣きそうになるっていうのは実に不思議な感覚だ
それもこれも愛作とキザイアが五月蠅すぎるのが駄目なんだよww
こいつらコンビは得も言われぬ良さがある
愛作が直情径行のバカって作中で芹果が言ってたがこういう愚直な主人公は望むところです
後先考えない真っ直ぐさも重要だと思う
そのおかげで想像以上に熱くなれたしw
なんか押しの一体感が凄いゲーム
ただワーワー言って騒ぐだけではなく、シナリオも綿密に作られているのも高評価
作られていはいるが展開が読みやすいと言えるかもしれない
愛作とキザイアのクローンは低能な俺の読みでも合ってた
シュレミールも大作だとしたらキザイアのクローンとはいえ殺すはずはないし
だとしたらオリジナルのキザイアが自分のクローンを殺害したとなれば後付次第では説明がつくしね
その辺りも上手く纏めていたと思います
一番興味深かったのはやはり最後のウンベヴストザインの対処法
面白いことにこのゲームは心理学者のカール・グスタフ・ユングの論を借りて上手くシナリオに結びつけている
ユングが提唱した集合的無意識(ここら辺は説明が面倒なのでシナリオ欄では省いた)から生まれた存在がウンベヴストザイン
こいつを倒すには個性化という能力を得なければご対面することも敵わず一方的に廃人にさせられてしまう
そこでゼルクレイド・システムと上手く引っ付けた描き方はお見事
最後に話全部が連結するところは「なるほどな~」と素直に相槌を打つしかありませんでした
戦闘シーン以外の部分でも細かい設定はちゃんと作り込んであったと感じた
さらに一本道なのでシナリオに矛盾が出ないのもいい所
厳密に言えば一本道ではなく途中で分岐はあるけどキザイアルートがこのゲームの正史であり、核心的な解決に触れる要素がてんこ盛りなので他のルートは「一応個別も用意しました」程度
なので個別は恐ろしい程に短い
構成的にはユースティアとほぼ同等のものといってもいいかな
非常に似ていると感じました
一本道ゲーは好きなのでこういう作り方はもちろんアリです
■キャラ 紺野由貴 ≧キザイア・緋乃神 >恩田芹果 >弥栄ふうり >璃国美衣奈 >浦崎早枝 ★紺野由貴 本作のTOPは由貴ちゃん
私服時のデザインが本当に俺好み
たまらんほど可愛いです
性格的にもゼルクレイダーになってからはクールに
それまではイジメられっ子の大人しい子だったそうだけどw
ゼルクレイダーになってからは強気そのものなので過去の想像がつかないw
声優は杉原茉莉 聞いたことないなー →検索する
イカ白夜さん!!イカ白夜さんの声優さんじゃないか!!まさかeuphoriaの白夜凛音だったとは・・・
すっかり失念していたぜ
俺の一番好きなキャラだったじゃないか・・・そんなキャラを忘れるなんて
どうでもいいけどさ、このイカ白夜さん見てるとクロノトリガーの"ラヴォス第二形態を思い出す" んだよね 俺だけかな?www 話が逸れてしまった
この絵どっかでみたことあるんだよな
ミクだったけ?
なんかのオマージュだと思うw
貧乏なのでセール品に弱いwww
由貴の可愛いところはこういった妙に所帯じみてるところだと思う
やりくり頑張ってます
食費を削るくせに衣服には金をかけるのが面白いwww
羅刹と化した由貴さん ★キザイア・緋乃神 これだけ暑苦しいヒロインは初めてお目に掛かったのはではないかなw
とてつもなくインパクトのある御前でした
ベルトリアという国の女王様
当作品のメインヒロインでございます
本名はメルセイデス・リフェンシュラーゼン・ベルティオール
ものすげー脳筋ヒロインw キザイアは超格好良かった
普段は凛々しく、時折見せる恥じらいの表情が可愛い
しまりのさんなので安定した演技
キザイアがかわしまりので本当に良かったと思います
「くるくるぱーめ!」の言い方超可愛い
全国の江口さんに謝れwwwwwwwwww
どうでもええわwwwwwwwwwwwwww
この生首の切り抜きの手抜き具合に草生えた ★恩田芹果 一般的な女子って感じの子かな
交友関係を大切にする人付き合いの良い子
面倒見もいい
次女関教会にて祈りを捧げる敬虔な信徒でもある
しかし周りを凍結させるほどの言動を放つ時あり
ザ・ワールドが発動します
喋りだすと長いんだよなぁw
朝、幼馴染を起こしに行って布団をめくると勃起していたというシーンは実にありふれたものだがそれを回避するという努力は評価したいww
愛作「うわぁぁん! せりえもーん!!」
芹果「こらぁっ!誰が証券取引法違反者かっ!! 」 HREさん許して!!HREさん許して!!ここでありきたりなドラえもんネタじゃなくてホリエモンネタに走ったのは大いに称賛したいw この作品を通じて一番笑った箇所かもしれんwwwwww ★弥栄ふうり アイドルさん・・・だったけど父親がクズ過ぎてキーボードで撲殺してしまった殺るときゃ殺るコw
二重人格者の典型的なタイプで意識を通じて反目しあう程仲が悪かったが和解
細かく言うと風里が限りなく元の人格で新たに生まれた人格が感情の希薄なふうり
漢字と平仮名で分けてくれてあるのでわかりやすいです
シャッテンのヒロイン5人(一応美衣奈もヒロインに入ってるのかな)は珍しく全員好感触で嫌いどころか好きじゃないと言えるキャラもいないのでランク付けはされてるものの各々いい所があって大変よろしい
ふうりちゃんの声優は古参の青葉りんご
演技には何の問題もない・・・んだけど俺は青葉りんごは低い声出してる時の方がセクシーで好きなのでこれまたeuphoriaの話になるけど合歓みたいな役してるとなお好きになれます
つかロリ声出せるっつーのがすげぇ
歌も糞上手いしなぁ
★璃国美衣奈 個別だと"生存" するが本編だと"死亡" するという実に悲惨な最期を迎えるキャラつーか美衣奈殺すなよ・・・!ホントに・・・
しかも殺され方が残忍極まりなくて
シャッテンに犯された後、胸部を貫かれ心臓を抉り出されてそれを見せつけるように握りつぶされて絶命 まじかよー・・・OTL エロゲならではの猟奇的なこの描写は好きなんだけど、美衣奈さんはあまりにも救われなさすぎる・・・w
一番真面目で良い子だったのにな
でも理不尽はいつどこから襲ってくるかもわからない
その不合理にどう立ち向かって行くかという心の持ち用をメインとしているこの作品では良い引き立て役になってくれました
R.I.P 美衣奈
こういう大人しいキャラを怒らせてはいけない(戒め) ★浦崎早枝 アーウェブに大きな功績をもたらした人
サブキャラだけど出番が結構多い
坂原の事を慕っていた
ハンドルを握ると人格破綻wwwww まぁよくある設定ですよねw ■魅力的な中二病名言バトル物なのでもちろん戦闘に華があるのは言うまでもありません でもこのゲームは他の中二ゲーとは一風変わった戦闘 影を纏うとかいて"影装" シャッテンと戦う時に影の力を借りて戦闘を行うというもの この作品以外にも前例があったかもしれないが俺は影を題材にしたバトル物はなかなかに斬新かつ盲点だったと思わざるをえませんでした タイトルにあるように『かげふみのうた』なので人は影を踏んで生きて行かなければならないという強い意志のようなものも作中から伝わってくる 端的に言えば変身バトルヒーロー物w 中でも特に名言が多い作品だと思いました よって俺が気に入った名言を挙げていきます
一望千里、富岳毅然・・・!
秀外恵中、剛毅果断!!
右手に大力、左手に義!
伝法、されど侠に溢れし胸懐に 佩用されたる我が霊の! 姓は緋乃神、名はキザイアっ!
見参・・・! ゼルクレイダー・・・ 『アーツナイト・プリンセス』っ!! いきなりキザイアさんの名乗りでやられたわwwwwwwwwwwwwwwwww 最初目の当たりにした時「なんだよこのゲームwwwwwwwwwwwwwww」 って思わず吹いたwww ダサカッコいいのがたまらんのですwww この台詞好きすぎて全部『暗記した』 しまりのさん、ノリノリやないかwwwwwww 素晴らしい演技してるwww これがメインヒロインなんだぜ? 最高だろwwwwwwwwww 男の子が大好きな台詞そんなに連発しちゃダメっwwwwwwwwww 【ニコニコ動画】Trample on “Schatten!!” ~かげふみのうた~ キザイア先輩名乗りシーン
洒落た言葉も――難解な説明もいらぬ・・・! 愛作! お前の言葉でいい! 芹果! 素直な言葉でいい!
お前たちの胸の内・・・! 喉元過ぎて、確かに熱く放たれた!
受け止めるがいい! 人の魂が紡ぎし、炎の熱さをっ!
そして聞くがいいっ! 我らのっ・・・我が友たちとのぉっ!!
・・・『かげふみのうた』をぉぉっ!!キザイアは他のヒロインに比べて自由気ままに叫びまくってるのがいいw かわしまりのはこういう役が適任なんだよなぁ 回っ・・・転っ・・・力はぁぁぁぁっ・・・!
突破力ぅっっ!!!
こいつ一人だけグレンラガンやってるんですがそれは・・・ お前いつ螺旋力なんて身につけたんだよ・・・
遅いっ!! まるで牛歩っ!! 由貴戦でのこの台詞も脳裏に焼き付いてるw
バトル時のキザイア本当に名言ラッシュw
全部載せたいくらいw
――笑え、凡念っ!!!! これも大好きな台詞
私は1でもあり・・・
0でもある・・・!
でも、私自身は0じゃない!
そして私は・・・孤独じゃない・・・!
今はまだ1でも構わない・・・!
私はここから・・・この立ち位置から・・・!
無限の数字を数えてく!
北斗・・・廻っ天んんんんんっ・・・!!
・・・七星堕ぅぅぅぅぅっ!!
信じた奴らは裏切らねェ・・・
・・・お前らがっ! そいつの涙になるのならぁっ・・・!!
あんたの全てを・・・0にするっ!! 後半の由貴も良い感じに中二病に染まってきて俺好みの展開でしたw 由貴は自分の事を数値で表現してる(0と1)ので台詞の中でも数字が目立つ 初めて由貴の台詞を聞いたときは「こいつ何いってんだ?wwwww」みたいな疑問が湧いたけど由貴のシナリオ進めているうちに徐々に数字の意味の深さがわかる
スピードを減算!
パワーをマイナス!
視界も手段も全部減法!
・・・とどのつまり!
あんたたちの全てが0になる!! 『七花八裂印』! この台詞も好きすぎて覚えちゃったなぁww
ホント良い中二だよこのゲームwww
ホーリーブレード・・・!! チャァァァァジアップっ!!
『ホーリー・・・!!
ダイナミック』っ!!! 『斬艦刀・雲耀の太刀』を安々と使ってのける芹果さんwww 芹果は十分戦力になるのにラスト付近でグレートマザーに捕らわれてしまったから中盤くらいしか見せ場がなかったのが残念 もっと芹果の技は色々と見たかった 武器も銃と剣なので俺好みだし 影装デザインは"糞ダサい"けどwww それがいいんじゃないか!!
久遠在絶・・・!!
『滅撃』やぁぁぁぁぁぁぁっ!! 実質的なラスボスである坂原もかなり格好良かったw どうしてこうもオッサンキャラは映えてみえるのだろうか・・・w ■曲、BGM OP
VIDEO OP full
VIDEO 青葉りんご相も変わらず歌うめぇwwwww このOP超好きですVIDEO ED兼冒頭に流れる曲 これ本当に良い曲だった 片霧烈火最高や!! 2曲しかないものの、どちらも素晴らしい BGM VIDEO VIDEO VIDEO VIDEO ・ただ、慟哭(←糞良いBGM) ・無意識への入り口で BGMもバトル物というだけあってアップテンポものばかり BGMでも盛り上げてくれます 耳が幸せ ■総合 書き忘れてたけど絵が超好み 川原誠の絵、なんてパーフェクトなんでしょう 絵の部分でも評価したい作品 シナリオの部分は賛否両論ありそうな気がするが、根本的な部分に至ってはシナリオ感想でも述べたけど私的には十分な出来だと思います
思ったよりも正史(キザイアルート)では死ぬキャラが多いということ
坂原はラスボスだから当然として、拓斗も何だかんだで助かるんじゃないかと思ってたらあっさりシャッテンに突っ込んでって死んだしwww
意外だったのがふうりと巡が死ぬということ
巡はともかく、ふうりはヒロインの一人なので最後まで生かせとくかと思いきやシャッテン化した上に巡と同時に消滅
そういう意味では戦闘はしないけどヒロインと言ってもいい美衣奈も死んだから予想外
でもこれで良いと俺は思う
何より
バトル物のシナリオでは『犠牲なくして平和は成り立たない』 と俺は思ってます
少なくとも命のやり取りをしている作品において死が無いのは不自然
最後は皆で仲良く団欒しましょう、なんてのは糞食らえ(無論、死者を悼んで乗り越えた上での団欒とは=ではない)
それこそ俺が最も嫌うご都合主義展開の最たる例だと思います
ユースティアもそうだったけど数多の犠牲があってこその恒久的な平和
それこそ感情移入する余地があると思ってます
まぁ率直にいえばシャッテンのシナリオは気に入ったw
さらに優秀なのがシステム面
多角的な視点を導入することであらゆる方面からいつ何時そのキャラが何をしていたのかがわかる このシステムは11eyesを彷彿とさせる――――つーか全く同じシステムだと思うけど(シャッテンの方が若干融通が効く)非常に利便性に長けているシステムです 最大の魅力:ほとんどセーブしなくていい 部分的にシナリオを閲覧出来てさらには全ての時系列に一瞬でジャンプ出来るので話を忘れた時や重要な伏線部分を確認するときのも超便利
実に画期的なシステムです
子供に立ち返らせてくれるようなほど小っ恥ずかしい台詞を喋りまくるゲームw 童子の心を大切にせよっ!! 感動詞が多く、何に対しても人よりは驚いたり楽しんだり出来る俺からすれば超楽しませてくれたゲームでした でもこのノリについていけなくて脱落する人はいるかな~って感じはするw 性根が真っ直ぐ過ぎる愛作のテンションにはうんざりする人もいるかも 何に対してもストレートなのは俺は好きなんだけどな 馬鹿正直な主人公はどんどん来い! もちろん初雪さんみたいに捻くれてる奴もどんどん来い!ww 3次元の特撮を2次元でやってみましたといえばバトルは分かりやすいかな その証拠にキザイアが重度の特撮好きの脳筋ヒロインだからなwwwwwwwwwwww
やっぱりライダーキックのパクリじゃないかwwwwwwwwwwwwwwwギャバンとシャリバンとシャイダー来ました 宇宙刑事シリーズの影響もモロに受けてるw
1回でも『影装っ!!』って叫ぶと癖になるらしいっすよwww シナリオ良し、絵良し、演出良し、曲もBGMも良し、システム良しあれ?なんか非の打ち所がない・・・www あまりの臭い台詞に寒いと感じる人もいるかもしれないが俺は楽しめましたww なんつーかこんな風変わりなエロゲもあるんだなぁって感じw 「考えるな!感じるんだ!」的な言い分がもっとも似合ってそう 熱気が漂ってくるゲームです 11451481089345451919点S(神) Ever17 -the out of infinity- Steins;Gate この世の果てで恋を唄う少女YU-NO BALDR SKY Dive2 "RECORDARE" WHITE ALBUM2 -introductory chapter- WHITE ALBUM2 -closing chapter- 家族計画 ~絆箱~ EVE burst errorA(優良) 車輪の国、向日葵の少女 G戦場の魔王 装甲悪鬼村正 11eyes -罪と罰と贖いの少女- 素晴らしき日々~不連続存在~ グリザイアの果実 キラ☆キラ euphoria BALDR SKY Dive1 "LostMemory" そして明日の世界より―― 真剣で私に恋しなさい! 最果てのイマ 英雄*戦姫 リトルバスターズ!エクスタシー あやかしびと -atled- everlasting song この青空に約束を― narcisu narcissu SIDE 2nd 穢翼のユースティア 遊撃警艦パトベセル~こちら首都圏上空青空署~Trample on “Schatten!!” ~かげふみのうた~←NEW B(良) CROSS†CHANNEL 車輪の国、悠久の少年少女 CHAOS;HEAD 俺たちに翼はない 3days -満ちてゆく刻の彼方で- Rewrite BALDR SKY DiveX "DREAM WORLD" 天使のいない12月 WHITE ALBUM 輝光翼戦記 銀の刻のコロナ Sugar's Delight もしも明日が晴れならば 沙耶の唄 はつゆきさくら こなたよりかなたまで C(普) 装甲悪鬼村正 邪念編 家族計画 ~そしてまた家族計画を~D(微) fortissimo//Akkord:Bsusvier