2006年
会社は「ぱれっと」
略称は
『もしらば』
■シナリオ早くに母親を失くし、父親と二人で暮らしていた鳩羽一樹のもとに突如、二人の姉妹がやってくる
野乃崎明穂、野乃崎つばさ
彼女達の両親もまた交通事故で亡くなってしまい一樹の父親が親戚一同から引き取った
こうして4人の生活が始まった
それから幾年も経った
一樹と野乃崎姉妹も最初はぎこちなかったが今となってはすっかり打ち解け、まるで本当の兄弟みたいな付き合いになっていた
お互い年頃ということもあり、そろそろ恋心が芽生え始める頃だった
姉妹のうち明穂は特に面倒見が良くて気が効き、気さくでおしゃべりなところもあってか既に勝手知ったる我が家の如く鳩羽家に馴染んでいた
一樹も今となっては頭が上がらないほどになっていた
同時に明穂の事を慕うようになり始めていた
また明穂も一樹に対してただならぬ思いを抱いていた
そして姫宮高校に通い始めて3年目
いよいよ卒業も近くなってきた夏真っ盛り
一樹はつばさに後押しされながら、明穂に告白をする
明穂が大好きな合歓の木の下で
明穂は待っていたとばかりに告白を受け入れ、二人は恋人になった
もうすぐ夏休み
学園最後の夏休みは明穂と素敵な思い出をたくさん刻むつもりでいた
でも、そうはならなかった――――
告白してから一週間も経たない内に明穂は季節外れの夏風邪をこじらせて、いとも呆気無く帰らぬ人となった
あまりにも唐突であまりにも理不尽だった
恋人同士になったはずの二人は簡単に引き裂かれた
月日が経ち、夏休みが終わっても明穂がもういないという事実を受け入れられずにいる一樹
夏休みは放心状態のまま過ごした
心も落ち着かぬまま、明穂のいない学園生活が再開した
つばさの励ましもあって一樹は少しずつ明穂のいない日常に慣れようとしていた
自分の隣の明穂の席に目を向ける
するとそこにすうっと、半透明の明穂の姿が一瞬――――見えたような気がした
誰が生けてくれたのか、明穂の席には花瓶が置いてあった
そしてその花を注視してみると誰も居ないはずなのに不自然なくらいに、揺れていた・・・
それからというものの、一樹は様々な怪奇現象に遭遇する
家に帰ってきたら誰もいないはずなのにテレビがついていたり、ジゼル(飼ってる猫)の餌が補充されていたり
これらの事を踏まえて一樹はある一つの結論を導き出す
恐らく明穂は幽霊として生きている――――
その予想は見事に当たっていた
明穂とつばさの部屋で試しに明穂に対して話しかけてみると半透明な明穂の姿がしっかりと認識出来るようになり、明穂の声もきちんと聞くことが出来た
また明穂と会えたことに無上の喜びを感じて抱きつこうとするがすり抜けてしまう
実体ではなく本当に幽霊として漂っている模様
してその理由とは?
端的に言えば明穂が今現在こうして幽霊になってまで現世に留まっているのは"未練"があるから
それを果たすまでは死んでも死にきれない(日本語おかしいw)らしい
それはともかくこうして幽霊となった明穂との生活が唐突に始まった
しかし現状で明穂の姿が見えているのは一樹だけのようで、我が妹であるつばさに何らかのアクションを試みても反応はない
『明穂がまだここにいる』ということは当面の間、二人だけの秘密にしようと取り決めを行った
さて明穂とまた生前のように会話出来るのは喜ぶべき?ことだけど新たな問題も発生する
一樹は自分にだけ見えている明穂と明穂が見えていない他人との会話の調子を合わせていかなければならないのだ
明穂と二人きりの時はまだいいが、明穂を含めた3人以上との会話になってくると少し厄介
というものの、明穂はかなりのおしゃべりであれこれと口を挟んでくるのでどうしても明穂が見えてない人との会話にズレが生じてしまう
その場はなんとかごまかしつつも段々と"謎の独り言を話すアブナイ人"の認識を植え付けられていく一樹
明穂がいることを前提に他人と会話をすることを意識していく
さりとて、一緒に衣食住をしているつばさの目までもを誤魔化しきる事は出来なかった
夜な夜な一樹の部屋から独り言が聞こえてくるとなるとさすがのつばさも心配になったのか親友の湊川珠美に相談を持ちかける
珠美は『拝み屋』で、いわば除霊とかお祓いなどを専門とする学生には珍しい本職があった
つばさと珠美は学園の正門前で一樹と明穂を待ち構えていた
これから帰宅するところでつばさと珠美に阻まれる一樹と明穂
明穂は別に一樹以外には見えてないはずなのに気まずそうな顔をして一足先に家へ帰ると一樹に伝えてその場を後にしようとする
が、珠美はあろうことか何もない空間に話しかけていた
否、"珠美には明穂の姿が鮮明に見えていた"
それもそのはず、除霊を生業とするなら当然と言える
明穂を引き止めた珠美は霊刀を取り出し、明穂の眼前に突き付ける
つばさは明穂がいることに衝撃を受けて珠美に居場所を聞くがどれだけ目を凝らしても見えてない様子
霊を成仏させるのが拝み屋の仕事と至極当然な信条を持っている珠美は問答無用で明穂を斬り捨て成仏させようとする
刀を上段に振りかぶった時、つばさが待ったを掛けた
他ならぬ親友の制止にさすがの珠美も耳を傾けざるを得なくなった
何せ見えてないにしろ目の前にいるのは自分の姉なのだから
つばさは珠美にも一樹にも見えてなぜ、唯一の肉親である自分に見えないのか、ということに酷く悲しみ嘆いた
成仏させるつもりだった珠美も気勢を削がれ、落ち込んでしまったつばさを一緒に鳩羽家まで送り届けることにした
明穂も幽霊はいつまでも生者の間に留まっていてはいけないという自覚があってか、一樹に自分をいなかったものとして扱って欲しいと言い始める
けれでも対照的に喉から手が出るほど明穂の事を渇望していた一樹はそんなことを許すはずがなかった
明穂は死んでしまったけど幽霊として今ここにいる
だったら幽霊でもいいじゃないか
幽霊でもいいから生前に果たせなかったデートをしよう
そして未練を無くして成仏してもらおう
ということで明穂と二人で商店街や色々な場所を回ることにした
日も暮れていよいよやる事も少なくなってきた
明穂は成仏する前に行きたい場所があると言う
幼い頃、三人で秘密基地と呼称した見晴らしの良い丘である
二人で存分に眺めた後、形式だけでもいいからキスをしようと提案
お互いに唇を寄せ合い、通り抜けるの覚悟でした
両者の唇に柔らかい感触
どういうわけか明穂と一樹の唇は紛れもなく触れ合っていた
驚愕すると同時に喜びに打ち震える二人
そしてそこへ水を差すように現れる珠美
つばさも同伴していた
珠美は物事の本質を理解していた
出来る事が増えるようになればなるほどより一層繋がりは深くなると
未練なんて数え切れないほど溢れでてくると
それをちゃんと理解していたからこそ珠美は出来るだけ早く明穂を成仏させたかった
こうやって駄々を捏ねられる前に
今回こそ明穂を成仏させようとする珠美
そこでまたもやつばさからの横槍
つばさとしてはどうしても珠美に明穂を斬らせるわけにはいかなかった
まだ自分は最愛の姉と話していないのだから
珠美はつばさの切実な訴えに気圧されつばさにアドバイスをする
見えるか見えないか、聞こえるか聞こえないかは"心の問題"という
つまりつばさは今まで無意識のうちか知らず知らずのうちに明穂に会いたくないと思っていたのかもしれない
今一度心を入れ変え明穂に会いたいと切望する
すると、つばさの前に明穂の姿が鮮明に映るようになり、ここに姉妹の念願の再会と相成った
千早>つばさ>珠美>明穂>>>彩乃
●千早明穂は生きていた頃、園芸部の部長だったため体育館裏にある温室で色々育てていた
幽霊になった今でも頻繁に顔を出し一樹にあーだこーだ言いながらあれこれやらせていた
と、そこに木の上から少女が落ちてくる
いかにもな和風装束を着用しておりこの学園の生徒ではないことが瞬時にわかった
一樹も明穂も温室の手入れを怠っていたのに不思議に思うくらい綺麗になっていたことがある
それはこの『千早』という少女がちゃんと手入れをしてくれているからだった
多大な感謝をしつつ、お礼に家まで千早を送ろうとした矢先に鋭い切っ先が空を走る
例によって珠美が刀で千早を斬らんとしていた
何の前置きもなく斬り掛かっていくので訳を聞こうとする明穂
そんな間に千早はどこかへ行ってしまう
珠美に言わせれば千早は妖怪とのこと
しかもただの妖怪ならまだしも質の悪い『疫病神』とも付け加えた
人に仇なす危険性を看過出来ないので珠美は即座に斬り捨てようとしたのだ
翌朝、校内にいきなり現れた千早
一樹と明穂に用があったらしくて人気のない場所へと連れて行く
しかし千早は引っ込み思案でどう話したらいいものかと逡巡しているうちに明穂が商店街に繰り出そうと言い出し千早を連れ出す
たくさんの場所を見て回った
千早は現世の知識は薄く、全てのものが新鮮だった
千早は感謝していた――――はずなのにどこか淋しげな顔をする
そして「これ以上は優しくしないで」と言って自分の住処である合歓の木の下まで移動してしまう
急に突き放したような態度
その理由がわからなかった
一樹はそれを聞き出すべく千早を探し出す
空気に溶けるように姿を消していた千早は一樹の問いかけに応じて正体を表した
支えながらも千早は自分がしでかしたことを打ち明ける
『ちはやが、明穂さんを殺しました』
千早の口から語られる衝撃の真実
「どうぞお恨みになってください」とご丁寧に付け添えてくれた
千早は疫病神と呼ばれるだけ厄をもたらす存在
平常時は問題はないが嫉妬等のマイナス思考が精神を支配してしまうと外部に影響が少なからず出てしまう
明穂が死ぬまでのカラクリは
合歓の木の下で一樹が明穂に告白する
↓
合歓の木の下に封印されている千早は嫌でもほぼ毎日のよう一樹と明穂の会話を聞くことになる
↓
そんな二人を見ているうちに千早も一樹に好意を抱き始めてしまう
↓
嫉み、妬みの渦が巻き起こる
↓
対象は明穂
↓
明穂、亡き人に
そもそも夏風邪如きで死ぬという時点でおかしいと気づくべきだったのだ
明穂は気分が悪くなったのをすぐ自分でも察知したのか大人しく寝て安静にしていた
それにも関わらず呆気無く旅立った
何か他の要因があったとしか考えられなかった
それがこの千早の呪いだった
明穂はそうなった過程はともかく今は一刻も早く千早と話し合いたかった
だが千早は明穂に申し訳が立たなくてもう会うつもりはなかった
千早が眠る合歓の木に向かって話しかけるが反応がない
いや反応はあった
が、その返事は千早のものではなく珠美だった
珠美も千早を探しているらしく校内に式神を飛ばして千早がいないか偵察させる
程なくして千早の位置を式神が知らせてくるなり珠美は一目散に千早の元へ駆けていく
千早を視界に収めるなり問答無用で斬り掛かっていく珠美
既のところで千早を抱えて珠美の剣戟から守った
珠美は眉をひそめて不服そうな顔をする
疫病神を庇う謂れなどどこにもない
珠美の判断は至極当たり前だと言えた
しかし千早が明穂に何か言いたそうにしているのを見て珠美も刀を収めた
直接自分の非を明穂に詫びる千早
殺してしまったという結果はもはや並大抵の対価では釣り合わない
だがあまりにも広量な明穂はそれをまるで何事もなかったかのように許容してしまう
ましてや私の話相手になって欲しいと、友達宣言までしてきた
どれだけ野乃崎明穂という人間(幽霊)は寛容なのだろう
まるで広大な海原のような度量の持ち主だった
さすがの珠美も殺された本人があっさりと罪を許してしまったのではどうしようもなく呆れ果てその場を後にしていた
こうして鳩羽家に妖怪が新たに加わった
千早を交えた日々を送るうちに明穂の留まっていられる時間が短くなってきた
周りがどれだけ優しく慰めてくれたとしても千早の内にはどうあって「明穂を殺した」という厳然たる事実が付き纏う
そのたびに良心の呵責を感じしまう
自分にも罰が欲しい
贖罪が無いと自らを保てそうにない
優しくされるのなんて真っ平御免だ
そこで千早は自傷行為に走ってしまう
明穂の彼氏であった一樹ならば自分に復讐をするのに相応しいし理に適っている
一樹に負の感情を送り込み、自分を傷つけさせようとする千早
だが一樹は理性でその感情を振り払った
そうしてまで罪に心を蝕まれている千早を放っておく事も出来ず、一樹は千早を大事にする事を決意
明穂も一樹の気持ちを察して千早の事をお願いする
安堵して明穂は成仏していった
かといって千早の心が休まったわけでもなかった
千早はまだ一樹への贖罪を行ったつもりはなかった
どうあっても何かしらの罰を受けないと気が済まない様子
それでも一樹は千早が罰を受ける必要はないと押し通す
千早に好意を抱いているからこそ贖罪なんかして欲しくないし、罰も与えなくない
そうまでして自分を慕ってくれる一樹に自分の深淵に蠢く闇を見せつける
その闇のあまりのドス黒い重圧に一樹の精神が耐え切れず呪殺されてしまう
一樹の魂があの世へと旅立とうとしている魂の通り道に――――明穂の魂があった
一樹を必死に呼び起こし取り返しが付かなくなる前に一樹の魂を現世へと送り返す
一度は死んだはずの一樹は生還する
一樹が生き返ったにも拘わらずまだ自分を許せない千早
自分で自分を戒めるために合歓の木の下に埋まったまま千早は引き篭ってしまう
それから一樹はひたすら合歓の木を訪れ千早に話しかけた
返事はなくても毎日ひたすら語りかけ続けた
そうこうしてうちにもう卒業間近になっていた
来れる頻度が減るかもしれない、と申し訳なく千早に謝りながら去ろうとした時、久しぶりに千早が姿を表した
毎日訪れてくれていただけに間が空いてしまうのは嫌なのだろう
千早は一樹の袖を掴み、側にいることで償いになるか?と問う
一樹はもちろん、と笑いかけた
神様と人間というなんとも奇抜なカップルの登場だった
END
●つばさ密かに隠し続けてきた恋心
姉に譲るのが義務とばかりに遠慮してきた想い
それほどまでに二人の仲は進展していてとても入り込む余地など無かった
しかしあの日、確かに姉は死んだのだ
幽霊となって帰ってきてしまったが亡くなった事実はどう転んでも変わらない
ずっと秘めてきた一樹への想いを再び心の奥底から呼び覚ます時が来たのではないか?
諦めていた感情に火を灯す機会がやってきたのではないか?
姉がなくなったという哀しむべき現実、けれども相反するように湧き出る喜悦
そんな"姉が無くなったことを心のどこかで喜んでいる"自分が心底嫌だった
内心に巣食った醜いオーラを象徴するようにつばさは間接的ではあるが段々と一樹と触れ合い近づいていく
一樹もつばさが積極的になったことには気付いていたがスキンシップ程度にしかまだ考えていなかった
一度付いた火を止める術など持つはずもなく、つばさの一樹への想いは日に日に募っていく
ある日、つばさが駅で待ち合わせしてお出かけしよう、と一樹に言い出す
名目的にはただのお出かけだが、実質的にはどう考えてもデートのお誘いだった
そもそもただのお出かけなら家族なのだから一緒に家を出ればいいはずで別々に出る必要性がない
一樹は鈍いのか腑に落ちない態度で駅への道のりを歩き出す
道中で偶然付いてきた明穂に成り行きを話すと明穂は「どう考えてもデートの招待」と即答
明穂は一樹から事情を聞いた時点で邪魔をしては悪いと思って引き返そうとするが時既に遅し
駅まで辿り着いてしまった上につばさが一樹の姿を見つけるなり嬉々として駆けてきた
それも束の間、一樹と一緒に明穂の存在を確認したつばさは愕然
せっかく二人きりで楽しめると思っていた期待は打ち砕かれた
涙ぐみながら走り去っていくつばさ
一樹も明穂もやるせなかった
つばさをどうにかして宥めるために必死で説得しようとするがつばさはますます逆上してしまう
放っておいて欲しい、家出してしまう
つばさの向かった先は珠美が住んでいる神社だった
珠美はつばさのただならぬ雰囲気を察するとすぐに迎え入れてつばさに寝床を提供した
つばさが頼るといえば珠美しかいないと簡単に目星を付けることが出来たため一樹は早速珠美のところへ赴く
しかし珠美はつばさを匿うようにして一樹に引き渡そうとしない
とりあえず会話をしないことには前に進めないので何とか懇願してつばさを呼び出してもらおうとする
そこで何やら茂みから物音が
どうやらつばさは付近に身を潜めていたらしく一樹と珠美のやり取りを伺っていた
ともあれようやくつばさも気持ちが落ち着いたようでまともな会話が出来そうになる
ここに来てつばさはようやく自分の想いを一樹に打ち明ける
奥手なつばさにとってはそれさえも苦行であった
それに追い打ちをかけるのが明穂の存在
明穂がいるから一樹に好きなんてとてもではないが言えるはずもなかった
一樹もつばさが自分をどう思っているかは概ね理解し、なんとか仲直り完了
そこに明穂も現れてつばさに一樹の事で私に遠慮する必要はないと言う
つばさは前に比べて少しだけ積極的になった
だがこれで問題が解決したわけではなかった
日々を過ごすうちに明穂の存在出来る時間がどんどん少なくなってきた
いつまでもいられる身ではない明穂は自分のことよりつばさの事を頼む、と一樹にお願いする
本来、一樹は明穂と恋人同士なのでつばさにその愛情を向けていいのか悩む
でも明穂はもうこの世には存在しない
決して結ばれない恋愛など続けても無意味
それならば、一樹を誰よりも想ってくれているつばさに一樹とくっついて欲しい、というのが明穂の願い
考えが纏まらずにいると願ってもない好機が訪れる
文化祭でつばさと一樹は演劇の共演をすることになっていた
その練習帰りに体育館の倉庫で二人っきりになってしまう
完全な密室でお互い見つめ合っているだけで最後まで行っちゃいそうな雰囲気
つばさもそれを汲み取ったらしくついに体を合わせてしまう
明穂はもちろん自分にとって大事な人だが、いつかは吹っ切らなければならない
今ここで自分に対して好意を持っているつばさにこそこれから愛情を注ぐべき相手だろうと見定める
だがつばさの返事は違った
つばさはここまでしておきながら「お姉ちゃんがいるから恋人同士にはなれない」と拒否する
一樹はつばさの心情が理解出来なかった
しかしつばさにとっての明穂は幽霊になっても心に対する影響力の大きい存在だった
姉という役割以上に強敵だった
明穂もさすがに二人がなかなかくっつかないので見かねたのかつばさに助言する、「私のことは気にしなくていいから」と
明穂のそういう"寛容な態度"こそがつばさにとって一番厄介に思っていた部分なのだ
どうしてそこまで優しくなれるのか、自分の彼氏なのにそんなに簡単に手渡してもいいものなのか
またそうやって優しくされればされるほど自分が卑しい人間であることを何度も確認させられる・・・
そうまでして自分の事を想ってくれる姉だからこそ、容易に一樹の返事に応えることが出来ないでいる
「じゃあ私がいなくなればいいのね?」
衝撃が走った
それは二人の前から消え去るということ
明穂は本当のところ、つばさと一樹が正式に恋人同士になるところを見届けて成仏したかったが、自分がいるせいで成就しないのなら大人しく消えるしかないと判断した
つばさがおろおろする中、有無を言わさぬ勢いで消滅していく明穂
ついにつばさの視界に明穂が映らなくなった
明穂がいなくなった途端、つばさは内心で「私はお姉ちゃんに勝ったんだ」と呟く
そして無意識のうちにそんなことを考えている自分がなんて醜いんだろう、と嘆く
やはり私なんかが一樹と恋仲になっていいはずがない、と今一度自分を戒める
一樹は朝起きてつばさを見るなり驚愕する
口調や立ち居振る舞いが完全に明穂のそれと同等になっていたのである
どうやらいなくなったはずの明穂がつばさの体に憑依して帰ってきたらしい
そんなはずは・・・と思うがあまりにも生前の明穂と同じ振る舞い方なので信じざるを得なくなる一樹
こうして外見はつばさだが中身は明穂というなんとも落ち着かない生活が始まった
明穂は生きていた頃、海に行きたいといっていたので二人で少し離れた浜辺まで移動することにする
浜辺に着くなり一樹は「つばさだよね?」とあたかも最初からわかっていたかのように問いかける
演劇部で鍛えたなりきり役者っぷりは決して伊達ではなかったが如何せんどうしても無理な一面が出てくる
どうしても違和感を拭う事が出来なかった一樹は"つばさが明穂のフリをしている"のに気づいてしまった
つばさは明穂になりたかった
明穂のような才色兼備な女こそ一樹に相応しいと考えていた
でもつばさでは明穂の物真似など出来るはずもなかった
一体どうしたらつばさは振り向いてくれるのだろう?と出口のない迷宮を延々と彷徨い続けるような思考に没頭し始めたとき――――
紛うこと無き野乃崎明穂、その人が現れた
あっけらかんとつばさに寄り添い背中合わせに座る明穂
成仏したかと思われた明穂だったが前回の成仏はいわゆるフェイクでつばさをその気にさせるためのものだった
それでもまだ踏み止まる強情なつばさに直接諭しに来た
『私の分まで・・・、幸せになって』
つばさが幸せになってくれれば私も幸せになれる
優しくつばさを説得する
その言葉がようやくつばさの根幹に届いたのか真の意味で一樹とつばさは恋人になることが出来た
明穂は二人を見届けながら今度こそ本当に成仏した
それから瞬く間に1年が過ぎ、明穂の命日が来ていた
一樹とつばさは明穂の墓に参ってその足でプールに遊びに行く事にした
二人は今確かに幸せを噛み締めていた
END
●珠美大抵つばさと行動を共にしている珠美も必然的に明穂や千早、一樹との交流が増えていった
廊下を歩いていると憂鬱そうに歩いている一樹を発見する
話を聞くと明穂にフラれただの、新しい彼女を作れだのと一樹にとっては結構重たい内容であった
相談に乗った珠美も思わず苦笑い
珠美は幽霊はいつか成仏するもの、別れは絶対にやってくるものであると断言する
明穂が一樹と縁を切るのは当然だと主張
一樹はずっと幽霊のまま側にいることは出来ないの?と問う
もしそうやって成仏させずに中途半端なまま明穂を縛り付けておけばいずれは消えてしまい、最終的には誰にも認識してもらえずにずっとこの世に残留することになるのだという
それは完全な孤独を意味するものであり、正真正銘の地獄というヤツだ
そこで霊について造詣の深い珠美は一樹に一つの提案をする
いつも夜に行なっている"見回り"に一樹も付いて来ないか、と誘う
同じ幽霊をどうやって鎮めているかを目前で見れば明穂に対するヒントを得られるかもしれないと踏んだのだ
珠美の案に乗っかって早速夜の商店街へ向かった
すると割りと簡単に徘徊している幽霊を発見
珠美は容赦なく斬り捨てようとするが、幽霊は一樹を巧みに利用して盾にしてくる
とはいっても言うほど切迫しているわけではなく幽霊の方も遊んでいる風なところがあった
珠美が話しかけてみると若い女性の声が帰ってきた
その声は一樹にも聞こえた
あやめと言った幽霊はこの世に未練があって誰かにそれを聞いて貰いたかったらしい
珠美と一樹はひたすら聞き役に回り、あやめの話を聞いてあげた
しばらくしてあやめは満足したのか綺麗に成仏していった
実際に別の幽霊から身の上話を聞いて少しは物の見方が変わった一樹
これをきっかけに気付けば毎晩珠美の見回りに付き添うことになっていた
珠美は無理して付いて来なくてもいいと表面的には取り繕っているが内心では一樹が付いてきてくれることを非常に嬉しがっていた
それで何回目かの見回りの時
今までのと比べてヤバめの悪霊を学園内で発見
珠美は一樹の身を案じて一人でやると言うが、一樹も珠美に協力したくて二人で手分けして探すことに
役割分担したまでは良かったが一樹が先に発見してしまった場合の対処をすっかり失念していた
不運なことに一樹が先に遭遇してしまう
明らかな悪意を持ったスーツを着た骸骨風の霊はしばらく一樹を凝視していたが幸いなことに興味を失ったように素通りしていった
珠美に早速連絡して二人で追い詰める
体育館裏に移動したようなので左右二手に分かれて追い詰めようとするがここでまたしても一樹の方が悪霊とバッタリ鉢合わせになってしまう
今度ばかりは悪霊の精神攻撃をモロに食らってしまい一旦あの世に逝きかける
が、珠美は素早く霊を斬り伏せて一樹に人工呼吸を施して復活させる
一命を取り留めたことに安堵すると同時に今回みたいに命に関わることとなればさすがの珠美もこれ以上一樹を付き合わあせるわけにはいくまい、と同伴を拒否する
危険を伴っても構わないから珠美と一緒に見回りをしたいと一樹は言った
見回りを通じて二人の距離は確実に縮まっていた
しかし、毎晩のように夜半を過ぎても帰ってこない一樹をつばさは心配していた
同時に一樹は受験勉強もあったので珠美との見回りが終わってからさらに勉強をしていた
よって睡眠時間がほとんど無いに等しかった
でもそんなのは建前で、本当は珠美と一樹が惹かれ合っているのが悔しかった
そこでちゃんと喧嘩をして決着を付けるためにつばさは珠美を公園へと誘い出す
何の用件かもわからず指定の場所に行くとつばさが佇んでいた
一樹の事を珠美なんかよりずっと前から慕っていたつばさは心苦しいが珠美と一樹の取り合いをしようと言い出す
もちろん大親友であるつばさとそんなことして嫌われるのは何としても避けたいと思っていたので珠美はとてもあっさり引いてしまう
だがそんな簡単に諦めてしまう珠美の態度がつばさの逆鱗に触れたようで不甲斐ない珠美を怒鳴りつける
珠美は珠美で相当鈍かったみたいで一樹がまさか自分にそこまでの好意を抱いているとは思っていなかった
しかしながら、端から見ていたつばさからすればそんなのは一目瞭然だった
珠美は普段の口調こそ男勝りなもののこういうことに関しては物凄く消極的
つばさは珠美に奪うくらいの積極性を持って欲しかった
それらを踏まえた上で珠美に自分の想いとこれからどうするべきなのかを伝え珠美の背中を押してあげた
つばさは非常に惨めではあったが恋のキューピッド役になることで自分の気持ちに決着を付けた
その後一樹も公園にやってきて珠美と想いを伝え合い二人は友達から恋人へと昇格
恋人になってからも夜の見回りを続けていた
校舎の巡回を行なっている突如とてつもなく膨大な瘴気が辺りを覆う
瘴気の中心に大蛇が居座っていた
またしても一樹の身が危ないと思われた
ところがその大蛇は一瞥しただけで消え去って行った
大蛇を見て珠美は何かの確信を得ていた
翌日になって学校で珠美を見つけた一樹は話しかけるも何故か余所余所しい態度を取られてしまう
明らかに避けられていた
その原因はやっぱり昨日の一件が噛んでいると見た
大蛇の正体が何なのかがわからない
不思議と一樹だけは襲わず、攻撃を仕掛けてくる気配もない
そしてその大蛇の正体は意外な人物から教えられることになる
巡回を終えて、自室に戻った一樹は明穂のしょんぼりしている姿を目にする
その隣には先程の大蛇が鎮座していた
大蛇の正体は明穂の心が生み出した"嫉妬"だった
別に明穂とてこんなものを造りたくて造ったわけではない
無意識のうちに生成されてしまったのである
明穂は今や『怨霊』となっていた
突然別れを告げる明穂
無論、行き先は考えずともわかっていた
一樹が家を飛び出した頃、明穂はもう珠美の元にいた
怨霊と成り果てた現在、珠美に成仏させてもらうのが一番良い
珠美は大好きな人の元彼女を斬る事に抵抗を感じたがこのまま怨霊となって彷徨わすくらいならここで成仏させてあげた方が後々明穂のためになると判断
涙ながらに明穂を斬り捨てる
同時に何か大切なものを全て失った虚脱感に見舞われた
一樹が到着したのは事が終わってからだった
珠美を止めることは出来なかった
話し合いという解決方法があったかもしれないのに・・・と一樹は珠美を非難
そんな生易しい手段では取り返しの付かないところまで迫っていた、と珠美
険悪なムードが漂い始めていた
明穂を斬ってしまった罪悪感・・・というよりは最初からこうなるとわかっていたかのような達観ぶりで珠美は一樹をも突き放す
やはり自分には孤独が一番合っている
好きになった人や自分が関わった事柄はいつもこういう結末を迎えてきた
だから何も得ずに孤高を保ってきたはずだったのに・・・
それなのにつばさに気に入られ、挙句の果てには一樹とも恋仲になって、そしてまた全てを無に帰そうとしている
結局自分の回りには最後に何も残らない
こんなに虚しい気持ちを経験するなら最初から触れ合いなど求めない方がいい
ネガティブな思考に輪をかけるように自分の式神も反抗する
あろうことか使役者を攻撃対象として認識してしまった
式神は心の願望を反映したいわば自分の分身
それが自分に攻撃を仕掛けてくるということは死にたがっているということ
遅かれ早かれどうせ死ぬのならばこんな辛い思いは二度と体験したくないからこの際ここで死んでしおう、と覚悟を決める珠美
だが一樹がそんなことを許すはずもなかった
珠美を庇って自分が式神の突進を受ける
普通なら致死に至るかもしれない攻撃を受けても一樹は生存していた
前に珠美に貰っていた護符をずっと忍ばせていたためそれが身代わりになってくれたのだ
しかしこのままでは埒が明かず、珠美の心を開花させることは出来ない
そう思っていた時に一通のメールが着信
明穂からだった
あの世とこの世の境目で必死にメールを作成していたらしい
それは一樹用と珠美用の二種類いに分かれていた
一樹は自分に宛てられた分を読むと携帯を珠美に渡した
そこに書いてあった文章を読むなり珠美の態度は激変
自分を斬った相手に対してとてもじゃないが信じられないような言葉の羅列
明穂は盛大に、寛大に一樹と珠美の仲を応援してくれていた
自分が殺した相手にそこまでべた褒めされてしまっては一樹と一緒に生きていくしかない
珠美の心は温かく満たされていた
永遠はこの世になく諸行無常、生々流転なものだからこそ大事にしていきたい
珠美はそんな当たり前の事すら気付いていなかった
『今』をなるたけ大切にしよう、というのが二人の辿り着いた結論だった
END
●明穂どれだけ足掻いても結ばれることはない
今はただ一時的に現世に留まっていられるけれど、そのうち迎えの日はやってくる
以前と比べて体も薄くなってきている
そう長くはない――――という予感を感じていた
一樹は明穂をどうにか出来るはずもなく無力な自分を嘆いた
ならばせめて明穂が残り時間でしたいことをさせてあげよう
差し当たって、生前に行きたがっていた海に向かった
浜辺で楽しそうに走り回る?(※幽霊です)明穂を眺めていた
楽しむだけ楽しんだら近くの旅館でたっぷり明穂(※幽霊です)と愛し合った
帰ってきたら珠美も呼んでみんなで花火をした
しかし珠美は一樹に用があったようでみんなに聞こえない場所で明穂の処遇をどうするつもりかと問う
いつまでもこうして現世に縛り付けておくのは明穂のためにはならない
また一樹が明穂を拘束しているとも言った
明穂自身が成仏しようとしても一樹がそれを引き留めているのだという
明穂と一樹は"赤い糸"で繋がれているらしい
それを一樹の方がから切断すれば明穂はちゃんと成仏出来るとのこと
苦渋の決心をする時が来た
明穂がちゃんと明穂でいられるこの時期にきちんと成仏させてあげたほうがいい
前々からわかっていたことだ
今まで明穂が成仏する機会をいたずらに伸ばし続けたのは他ならぬ自分
ケジメを付ける時が来た
いつものように陽気に話しかけてくる明穂
一樹は内心締め付けられるような想いで明穂を避け続ける
何かを話しかけてきても素気無く、邪険にするように扱う
そんな一樹の態度に不安を覚えた明穂は、「私のこと、嫌いになっちゃったの?」と恐る恐る伺う
「お前なんか大嫌いだ」と冷酷ここに極まれりといった具合に明穂を遠ざける
それで明穂もようやく諦めたのか消滅していった
明穂が目の前からいなくなり虚無感に支配された日常が始まった
脱力した一樹を支えようとするかのように教室で話しかけてくる人物がいた
委員長の香坂彩乃である
彩乃は前々から一樹に密かに恋心を抱いていたがそれを臆面にも出さなかった
でも事情は知らないがひどく落ち込んでいる一樹を見てこの機に付け込んでしまおうと考えた
勉強を教えて欲しいと言って一樹の家にお邪魔しにいくことに
そこで一樹が彩乃のためにお茶を淹れていた時のことである
ジゼルが何やら妙な動きをしている事に気付く
腹を見せてゴロゴロしているその姿はあたかも誰かに撫でられているようで――――
脳裏に閃光が走った
もしかしてまだ明穂はこの世に存在している・・・?
そうとなれば呑気に勉強なんぞしている場合ではない
委員長には悪いが帰ってもらい明穂を探しに外出
何の手がかりもなく途方に暮れて辿り着いたのは幼少の頃によく遊んだ秘密基地であり、見晴らしの良い丘
そういえば明穂は幽霊になっても何故か携帯電話を持っていたのを思い出した
万策尽きて、駄目元で明穂の携帯番号に電話してみる
するとすぐ後ろから着信音が聞こえてきた
明穂はずっと一樹の事を側で見守っているだけでよかった
もう気付いてもらわなくてもいいから一樹の隣にいたいだけだった
でも一樹はやっぱり明穂を嫌いになんかなれなかった
もう一度明穂に逢いたいと強く想う心が明穂を再び認識させる
どうやっても結ばれることのない二人だけど、以前珠美が言っていたことを思い出す
『生まれ変わりはあると思う』
それは死後の世界
たとえ生まれ変わったとしても容姿、性格、記憶などは全て似通っているとは言い難い
それでも未知の領域を希望を見出すしか無かった
指切りをして明穂は生まれ変わってまた一樹の元へ訪れると約束する
明穂は清々しく成仏していった
それから10年が経過した
いつ叶うかもしれない約束を頑なに信じ続けてもう10年が経った
いまだ一樹は明穂との約束を守り続けていた
今日もあの丘で黄昏れていると後ろから誰かに抱き付かれる
喋り方からして聞き覚えのあるとても久しい声
紛れもなく野乃崎明穂がそこにいた
本当に生まれ変わってきたようで容姿こそ幼いが確かに明穂だった
10年越しの恋が今ここに再開しようとしていた
END
●彩乃文化祭が終わった直後明穂は成仏してしまった
虚脱感にうちのめされながら明穂のいない日々が始まる
いつもより早く学校に登校すると既に先客がいた
彩乃だった
明穂の机にいつも花瓶が置いてあったのを知っていたけどそれを誰が世話してくれているのかまでは知らなかった
彩乃がいつも早朝に供えてくれていたようだ
一樹がここしばらくずっと消沈しているのを見て事情を知りたいと申し出る彩乃
明穂が幽霊になって最近までいたことを包み隠さず彩乃に伝えた
馬鹿にされてもいいと思いながら話したが彩乃は納得がいったように頷いた
そして事情を知った彩乃はより一層気合を入れて一樹を励ますことに務める
一樹はまさかここまで彩乃に好かれているとは思ってなかった
新しい恋は既に始まっていた
END
■シナリオ所感●千早個別の締めが私的に一番好きだったので上位に
千早ルートで残念なのが明穂が思ったよりあっさり成仏しちゃったことかな
でも明穂自体はもう千早の事をずっと前(chapter2)で許しちゃってるからこれ以上許容のしようがないんだよね
焦点が千早が自分を許せるかどうかなので明穂にはもう出来る事がない
千早のルートで一番良かった箇所は過去編だね
特にこのゲームのタイトルになっている

"もしも明日が晴れならば"がとても自然かつ、しっくり来る位置で挟まれている
他のルートでもタイトルに似た台詞が出てくるけど千早のルートが一番妥当な気がする
●つばさとにかくつばさは遠慮し過ぎなんだよなぁ
姉貴のお墨付きなんだからもうちょっと積極的になればいいのに・・・
とまぁ思ってしまうのも無理はないけど、つばさにはつばさなりの葛藤があって非常に気難しいコなのよw
自分でも御しきれないくらい複雑怪奇な性格の持ち主でつばさの性格見てるとWA2の雪菜思い出したわw
お姉ちゃんに譲るのが筋なんだけども、お姉ちゃんもう幽霊になってるでしょ?だからこれ一樹と付き合えるんじゃね?でもお姉ちゃん申し訳ねぇ→以下無間地獄w
とはいっても明穂の性格にも問題ありなんだよなぁ
あまりにも寛容過ぎるというか、もうちょっと一樹に対しての独占欲があればつばさも躊躇せず一樹の取り合い出来たんじゃね?とか思うけど・・・
そもそもつばさが今まで一樹に自分の想いを伝えられなかった最たる原因が明穂と一樹が傍目から見てもイチャイチャしていたからで・・・
あーもうなんだこのジレンマww
考えれば考えるほど深みにハマってくわw
あと一樹にも難ありだと思う
もうちょっと強引でいいんだよ
つばさを強奪する勢いだったらもっと早く一樹に靡いてたかもしれないのにさ
つばさのルートやってる時は「こいつヘタレ過ぎんよ~、もっと押さんかい!」って何回も突っ込んでいた記憶あるwwwww
まぁ最後は明穂が後押ししてあげたから良かったものの、二人だけでは絶対解決出来なかっただろうね
●珠美
作中ではこのつばさが珠美にビンタするシーンが一番良かった
ここはすごく共感出来るところがあって、俺も実際珠美みたいに一歩引いちゃうところがあるんだよね
積極性に欠けると言われるかもしれないがそれは本当に相手の事を心配してるってことの裏返しでもあるわけで
でもさ、やっぱ行かなきゃ行かんところで引いちゃダメでしょ?
だからここのつばさの一連の台詞は胸が痛かったよ
「おみそれいたしました」って感じw
それと珠美ルートでは明穂の嫉妬オーラが珍しく出てたね
このルートの明穂はちょっと腑に落ちないというか・・・明穂って嫉妬とかそういうのとは無縁な存在だと思ってたんだけどw
大蛇が造れてしまうほどの嫉妬するかなぁ?って思ってしまう
だって他のルートの明穂めちゃくちゃ優しいんだもんw
まぁ無意識のうちに蓄積してしまったってんならしょうがないか
●明穂生まれ変わり反対です(半ギレ)生まれ変わったのは良いとしても明穂の両親とかの描写は一切ないし、容姿もモロに幼女化しただけで全然変わってないという
さすがにはそれはねーだろwww思わず突っ込んでしまった
恐らくこの辺りの細かいところに突っ込んだら負けだろう、うん
あと明穂霊体なのにセクロスし出したときは盛大に吹いたwwwwwwwwwwww
どういう原理で幽霊とセックス出来るんですかね?wwwwwwwww
もうなんか色々と道理を無視してるんだよぁ(呆れ)明穂のルートは問題点を洗い出したらキリがないので深くは追求しないほうがいいだろう
●彩乃
な ん で 委 員 長 の ル ー ト な い ん で す か ね ?完全にサブキャラ扱いのルートなんで糞短い
ファンからも委員長ルート追加の要望が多々あるとかないとか
■キャラ湊川珠美>野乃崎明穂>香坂彩乃>野乃崎つばさ>白澤美幸>千早▲湊川珠美
高校生にして除霊師、鬼切りと呼ばれる職業も兼業している
特徴的なのは京都弁を話す事
関西方面の言葉は俺にとって馴染み深いのでちょっと嬉しかったw
ていうか今までやったゲーム中で関西弁話す娘と全然遭遇していないような・・・w
だから新鮮だった
容姿もロングヘアーで、性格も高圧的
俺の大好物な条件が見事に整ってますなぁ
さらに刀使いとかたまんねぇっすw
銃剣刀類を使いこなすロングヘアー、またはポニテの女の子はほぼ大概ツボなんだよなぁ
性格がクールなら言うことありません
珠美ちゃん素敵なんですがバイの気がありまして・・・w

問題ないっす
あぁ^~
一 転 攻 勢
除霊の時に言うこの台詞はしばらく口癖になりそう
テキストとしては出てこないけど『天霊霊地霊霊十二神将』っていう掛け声も好き

急急如律令というと美鈴先輩を真っ先に思い出しますね・・・

ファッ!?オン~なんちゃらって聞いたら間違いなく・・・

オンサンザンザンサクソワカ――――ムオン!!朱鷺宮神依が頭から出てくるぜぇ
アルカナハート3絵いいな(脱線)
ところでこのHシーンのテキストと絵をよく見比べてみて欲しい
どこか遠慮がちに、少々小振りな乳房が顔を覗かせた。ど こ が 小 振 り な ん だ よwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
余裕で85以上はありそうなんだよなぁwwwwwwwwww
ギャップがあり過ぎて糞ワロタ
▲野乃崎明穂本編で重要な立ち位置に属する幽霊さん
さっぱりした性格でムードメーカー的存在でもあり、かつ才色兼備で割りと非の打ち所がない
オールマイティにこなせるのが明穂さんの魅力的なところ
妻にしたら最高の女ですね
一番人気あるキャラ・・・かな?

輪 廻 の ラ グ ラ ン ジ ェ 訴 訟 不 可 避もしらばのほうが先だろ!いい加減にしろ!

マッハ100とかぶっ壊れ過ぎィ!!


パパっとやって終わりっ!もう『パパっと』って言葉が出てくるだけで自然とGOに行き着いてしまうんだよなぁ・・・

おまたせ。アイスティーしかないけど、いいかな?(脳内再生)草・・・出ますよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
明穂「はーい! 私はさばみそ定食が食べたいでーす!」
さばみそ定食だぁ~?しょうがねぇなぁ~
鯖 味 噌 弁 当(偶然スーパーに売ってたもんで買ってきたwww)
ホラホラホラ、食えよ食えよ全く本当に明穂は可愛いなぁ
というわけでこの日は鯖味噌食ってた
こういう冷凍食品系の弁当は普段全然食べないんだけど300円くらいしかしないのに意外と美味しかった
▲香坂彩乃委員長~
八重歯がかわゆい
おつむがそれほど良くなくていつも試験前はてんてこ舞いになっている
個別ルート追加お願いしますね~( ^ω^)
ホモ好きいいゾ~これ▲野乃崎つばさ明穂の妹
姉とは対照的で何かが抜けているおっちょこちょいな娘
つばさは嫉妬している時が一番輝いてる気がするw

修羅場でのつばさの笑顔が怖かった(コナミ)

名産品ktkr!▲白澤美幸一樹達の担任
先生とは思えないほど綺麗な人
しかし外見とは裏腹にとってもルール、マナーに厳しい
▲千早合歓の木の下に500年前に封印された妖怪+神
自分の事を『ちはや』と名前で呼ぶ
長生きの割には言動が拙いのでどうしても年下に見えてしまう
ロリババァの異名を持つ
黄・金・水!!
■絵
普段は絵に関してほとんど言及しないがこのゲームにおいては言わせて欲しい絵 が マ ジ で ネ申真面目な話、絵だけのためにやっても良いと思ってるくらいwww
この絵はホントに好みなんだよなぁ
今までやったゲームの中でも余裕で1、2を争うくらいの良さ
立ち絵からして既にクオリティ高いのに一枚絵なんてもうエクセレントと言わざるを得ないくらいに好きです

この珠美の一枚絵が凛々しくてカッコイイし
このつばさぐうかわいい(ノンケ)
『くすくす』の4文字が脳内にインプットされたぜ
これからはくすくす神として崇めさせてもらいます
ありがたやありがたや
■曲・BGNOP
挿入歌
ED
BGM
・その奇跡を←これ最強、この曲だけで生きていける
・二人の時間■総合俺は『ご都合主義』という言葉は極力使いたくない(それ言っちゃうと全部の作品に該当してしまう可能性があるから)
しかしこのゲームのシナリオに関してはご都合主義という言葉をどうしても使わざるを得なかった・・・
ここで俺が定義しているご都合主義というものを挙げておきたい
基本的に、
1.特定の条件が定められているのにそれに反した展開や定義を捻じ曲げてでも押し通す
2.特定の条件が決まってはいないが、それを理由にどれだけでも好きな拡大解釈を行うで、もしらばには俺は2の条件が該当すると思うんだ
2はご都合主義展開とは言えないかもしれないが、さすがに度を越せばご都合主義になると言わざるを得なくなる
その最たる例が明穂の扱いについて
もともと明穂は最初見えて会話が出来るのがせいぜいなところだったのが、少しではあるが触れられるようになったり、キス出来るようになったり(この時点でなんだかなぁ・・・って思ってしまったw)、セックス出来るようになったり、とどんどん出来ることが増えちゃったわけね
定義が定まってないにせよさすがにこれはやり過ぎでは?と思ってしまう
これは出来る、これは出来ないっていう明確な定義付けがあったらもう少し納得出来たかもしれない
もしらばに関して俺が一番言及すべきところはここに集約される
そもそも一番最初に明穂が成仏すると言った時点で珠美に任せておけば・・・と思わなくもなかったけど、それだと後々の展開が全て冗長になってしまうのでこれはやめとこうw
日常と非日常が入り混じってるシナリオだからある程度はしょうがないのかもしれない
キャラと絵に関しては文句なし
久しぶりにMR姉貴の声も聞けた事だし満足です
ベテランエロゲ声優のフェラまじうめぇwww
息遣いだけで興奮するわw
西田こむぎの声はすばはびの間宮羽咲以来だったけど気に入ったぜ
声優とキャラのイメージが超ぴったりでチョイスは素晴らしいです
萌えゲーやりたい人におすすめ
ブヒりたい人向き
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