everlasting songのほうは2008年のリメイク
元々雑誌の付録として付いてきたのをFLATが製品版として世に送り出した
色々と追加要素あり
2012年7月発売
タイムリープ系シネマティックノベル
■シナリオ

・あなたがくれたもの(episode.1)時は2030年
至って平凡な毎日を過ごしていた石巻あおばは大親友の福田麻智と今日も登下校を共にしていた
二人とも施設で暮らしていて両親の行方はあおばも麻智もわからない
だがあおばは麻智が、麻智はあおばがいればそれも苦にはならなかった
二人はストリートライブをやるのが目標だった
そのためにあおばは歌を、麻智はピアノを練習していた
いつものように学校で練習をするために向かう
夏休みなので生徒も少なく、貸切状態になるため練習をするには打って付けだ
しばらくしてからあおばは恒例の路上で歌おうと思い、麻智と別れた
だが、愛用のチャットボード(未知の便利な機械とでも思っておけばおk)を忘れてしまって麻智に携帯で連絡をする
すると麻智はすぐに出たものの、突然返事が無くなってしまう
嫌な予感がしたあおばは急いで学校に向かう
そして階段の踊り場で見た麻智は血だらけになって倒れていた
血相を変えて麻智の無事を確かめようにも応答する気配はない
絶望に彩られた表情をしながらも救急車を呼ぶ
幸いな事に麻智は一命を取り留めた
しかし両腕に大怪我を負ってしまい右手はやがて元通りになるかもしれないが、左手は麻痺が後遺症として残るかもしれないと言うほどの痛手だった
あおばはこれだけの重症を見て異常を感じ取った
ただ階段がから転げ落ちただけでここまでの重症になるだろうか?
"突き飛ばされた"と考える方が理に適っているのではないか?
となれば問い詰めるは一人
普段、麻智をいじめているばかりいる鹿妻逢瑠に早速この事を問うてみた
逢瑠はあおばの糾弾を受け、おどおどするも自分がやったかどうかは口にしない
だがその態度で逢瑠が麻智を突き飛ばしたのはほぼ確定していた
否定しないところが尚更である
あおばは激怒して逢瑠に怒りをぶつけた
しかしこんなことをして麻智が救われるでもない
もし麻智がピアノを引けなくなってしまったらずっと二人で夢見ていたストリートライブが潰えてしまう
そうならないためにあおばは必死で考えた
オカルト大好きなあおばは「そういえば」と思い出す
麻智が図書館にある、とある本を借りた人が次々と消えているという話を
アテもなかったので噂の本を探して見ることにした
その本は呆気無く見つけることが出来た
地面に無造作に落ちていたのだ
早速中を見てみるも、日本語ではなくさらに英語でもなかった
どうやらドイツ語で筆記してある本のようだ
チャットボードを使い翻訳していく
あおばの目がある文章で止まった
"過去に戻る儀式"――――
本当かどうかはわからない
ただの紛いものかもしれない
しかし、もしこれが本当だとしたら?
麻智が階段から突き飛ばされる直前に戻る事が出来たら?
麻智を助けることが出来る
やらないで後悔するよりやって後悔したほうがいい
駄目元で儀式の準備をしてみることにする
本に記された魔法陣を地面に描き、自分が大切にしている"物"をその中心に置く必要があるようだ
触媒は大切にしていれば大切にしているほど効果が高くなるらしい
あおばは母親の形見であるネックレスを触媒にすることにした
さらにその触媒に自分の血を滴らせる必要がある
血に塗られたネックレスと共に特定の呪文を詠唱する
途端、あおばの体は宙に浮いて眩い光が辺りを包み始める
寸刻の後、あおばが辿り着いたのは先程儀式を行った場所である施設裏の造成地
全く変わっていないようで実は大幅に変わっていた
儀式が成功したのかどうか確認を取るためにあちこち移動をしてみる
やけに古臭い街並み、だが自分が住んでいる千関町である確信がある
道行く人に尋ねてみた、「今、何年でしたっけ?」と
返事は、
『2011年』
と返ってきた
なんと19年も前に来てしまったのだ
麻智の怪我を回避するために少し前で良かったはずなのだが大幅なタイムリープをしてしまったあおば
しかもあおばが生まれたのは2012年
つまり"この時代にはあおばという人間は存在していない"ということにある
生まれる1年前なのだから
2030年での生活に慣れてしまっていたあおばはこの時代の勝手がわからず、お金も2030年のは使えないので路頭に迷っていた
麻智を助けたい、という衝動のみで動いていたので後先にことなど全く考えてなかったのだ
路頭に迷っていた矢先、松島晃司という男が困っているあおばを見つけたのか声を掛けてくる
ストリートミュージシャンのようだ
一文無し状態のあおばに飯を奢ってくれて少し話をしていると同じ路上で音楽を嗜むという共通点を持っていることに気付く
見ず知らずの人間といきなり駅前でセッションすることになった
あおばがヴォーカル、晃司がギター
調子に乗って演奏していたは良いものの、警官に目を付けられ逃走するハメになる
寝所もないあおばは晃司の部屋に泊めて貰うことにする
儀式のルールとして自分が未来から来たとかその他諸々の事は口外してはならないので、出来る限り隠蔽して晃司に経緯を話す
しかしあおばは重要なことに気付いていなかった
無我夢中で逃走していたせいで自分の私物を駅前に落としてしまってきたことに
それを偶然にも拾い上げた一人の女性
スクープの予感が漂っていた・・・
晃司に誘われまたも同じ場所で歌っていると案の定警官がやってきて追い払いにくる
そのタイミングで一人の女性が声を掛けてきた
口の端をにやりとさせ、あおばの落し物を見せる
あおばは自分の物だと言い、返して貰おうとするが向こうは巧みな質問であおばに探りを入れてきた
明らかにこの時代の人間ではないと悟られているような口調
自分の私物を警察に届けられると色々とまずいことになると判断したあおばは素直に女性の言うことに従う
晃司とは別れたまま車に乗せられ女性の家に
鹿妻希と名乗ったその女性はもうなんとなくあおばの事情を理解したらしく、言いたくないことは黙秘権を行使してもいいと言ってくれた
雑誌記者をしている希はあおばの私物を拾った時に、ピーンと来たのだ
明らかにこの時代にはない技術、パートナーとして一緒に仕事をしている東名信一は玩具か何かだと信じて疑わなかった
だが希は決して玩具などとは思わなかった
予定通りに目的のターゲットを捕まえて記事のネタにするつもり満々だった
詳しい話は後々するとしてしばらくはここで居候扱いとしてあおばを置いてあげることにした
じっくりと話を聞いていく腹積もりらしい
あおばには適度なお金と鍵を渡し、自由にこの部屋に出入りしてもいいと寛大な処置だった
となれば善は急げだ
"過去に戻れる期間は1週間"しかないのだ
のろのろしていたら何も出来ずに終わってしまう
その前に麻智に関する情報を集めようとした
晃司に協力してもらって福田という名字の家を探してもらうことにする
虱潰しに探していくと一件の場所が目を引いた
それは2030年においてあおばと麻智が過ごしている施設の場所だった
これが麻智に纏わる手掛かりかもしれない
麻智が生まれてないとはいえ、もし麻智のご両親に会うことが出来たら・・・と考える
しかしそこは見事なまでの更地だった
そう、"まだ"2011年の時点で施設は完成していなかったのだ
麻智に関する手掛かりを完全に失ってしまったあおば
晃司が慰めてくれるがこれからどうすればいいのか悩む
途方もなく希の家に帰ったあおば
希は帰宅するも愚痴と酒を煽ってばかり
希の両親は希を放ったらかしにしていたのだが父親が鹿妻組という有名な会社の社長だった
仕事にかまけて希のことを全く構ってくれなかった両親に憎しみすら感じていた
そんな話をグチグチあおばに向かって言っているうちにあおばも異議を唱える
どんなことがあろうと両親には感謝すべきである、と
まる世間知らずのガキだな、と判断した希は自分が生まれ育ってきた背景に両親の愛情など微塵も感じなかったことを理論的に話をする
お前が両親に対して愛情を感じるのは大事に育てられてきたからだ
みんながみんなそういう風に育てられてきたわけではない
人によって全く境遇が違うというのに
相手にもされずに今まで生きてきた人間にどうやって情を感じろというのか
お前が親のことをどう思おうが勝手だがその思想を人に押し付けるな
希がどれだけ道筋立てて述べようがあおばは両親には感謝するべきだの一点張り
話にならない、と呆れた希は打ち切って眠った
完全な現実主義者である希
対してどこまで夢想主義者であるあおば
両者が相容れることはなかった
あおばが麻智の手掛かり探しに明け暮れている間に事態は急変する
鹿妻組の社長が贈収賄の件で逮捕されたというのだ
今まで悪事を働いていた父親の逮捕は希にとって「あぁやっとか」程度のものだった
母親も離婚を決意し、希に旧姓を名乗るかどうかの相談をしてきた
久しく聞いた、"石巻"という名字を――――
事態を聞き付けてやってきた晃司の顔が驚愕に歪む
これはもしかして運命なのではないかと
父親が逮捕されてせいせいしたと思っていたはずの希だったがどこか気分が沈んでいた
脳裏に浮かぶのはあおばの声
あんな両親でも一応は希の父親だったのだ
どことなく憂鬱な気分に浸っていたら信一が普段とは思えないほど積極的に慰めてくれる
希はずっと前から信一が自分に対して好意があるのには気づいていた
しかし「あたしなんかのどこがいいんだか」といつも軽く流していた
だが、今父親が逮捕され精神的に弱っているところを信一は支えてくれた
希は信一を受け入れ一夜を共にした
折角恋人同士になったのも束の間、とある日希がジュースを買いに横断歩道を渡っているときに狙い澄ましたようにトラックが突っ込んでくる
希は父親の逮捕の件について考え事をしていたので全く気付く様子はない
あと一歩というところで信一が希を突き飛ばし、なんとか希を庇った
でも信一はそのかわりとしてトラックに無惨にも轢殺された
将来、自分の夫となったかもしれない人が何とも呆気無く故人となった
あまりの唐突過ぎる出来事に涙も出なかった希
また一連の出来事からあおばもこの時から希が自分の母親なのであり、信一が自分の父親だったのだと確信する
希もあおばが未来から来た自分達の子だという認識を以って接してあげた
まだ何年も先の話なので実感が沸かないけど、希は自分が持てる力で精一杯あおばに色々な事を話してあげた
あおばは自分を産んですぐ死んだと伝え聞いていた母親にまさかの再会出来たことに感謝して涙した
そうこうしているうちに1週間はあっという間に過ぎた
一週間を経た後、儀式を行なっていた場所にいなければならないのであおばは造成地跡に向かう
見送りは事情を知っている晃司と希の二人だけだ
儀式のルールとして"術者に過去は変えられない"というのがある
つまりあおばがたとえ2011年に来て麻智を昔から救おうとしてもそれは無理だったのだ
しかし『術者以外の人間なら変える事は可能』である
だからその役に晃司と希は喜んで買って出た
あおばが未来に戻っても何の憂いもない、笑って過ごせる未来を作ってやると晃司と希は約束してくれた
自分達に任せろとまで言ってくれた
最大限の感謝を二人に送ってあおばは元の時代に帰還した
2030年に帰ってくるなり異変に気付く
臆病で自分に自身がなかったはずの麻智がしっかり者になっていて、何故か逢瑠と無茶苦茶仲良しになっていた
さらに麻智の両手には全く怪我がない
記憶が混濁しているあおばは複雑な気持ちになりながらも状況を確かめようとする
あのとき、2011で晃司達が言った「後のことは全部任せろ」と言った通りに未来が改変されていた
それもとてつもなく良い方向に
いじめっ子だった逢瑠は優等生に、おどおどしていた麻智は知性のある落ち着いた子に
あおばは心底嬉しく思い、また晃司と希にこんなにも素敵な未来を作ってくれたことに感謝してもしきれないくらいの愛を感じた
そしてみはらしの丘でその人物と再会を果たす
無精髭が似合う、白衣を来た40前後の男
その男こそ未来を変えてくれた松島晃司だった
晃司は音楽をやりつつも医者の卵だったので医療にも手を染めた
残念ねがら母親である希との再会は叶わなかった
それでもあおばが知っている希は自分を産んですぐ死んだはず
でもあおばの記憶には確かに希と過ごした記憶が刷り込まれていた
希はもう勉強した晃司が主治医として担当して全力で命を長らえさせた
なので肺癌になりつつも片方の肺を切除し、残りの片方で14年も生きて見せた
晃司からの説明を受けてようやくあおばは希と過ごした記憶を全て思い出した
年齢は20歳近く離れているが想い2011年のあの時のまま
あおばは2030年で晃司と恋人になったのだった
あおばにとって最高の未来がそこには確約されていた――――

・ずっと願っていたこと(episode.2)最高の未来で過ごす毎日
憂いも何もなく文句無しの毎日
麻智と逢瑠と3人で仲良く、クラスの友達とも楽しく過ごす毎日
そんな日々を送っているあおばの前に謎の少女テルサが現れる
テルサはあおばが過去に戻る時に翻訳した魔術書の"中に"取り込まれた人物でありあおばに重要な事を伝えるために現れたのである
幽霊の如く出現したテルサはあおばの驚きも尻目に本題を切り出す
この世界が崩壊に向かっていると
いきなりそんなことを言われてもわけがわからないのでテルサから詳しい話を聞くことにした
この世界は今不安定な状態であり、あおばが創りだしたものであるということ
後々に"審判の日"というものが到来し、この日が来るまでに『過去を償う者、今を繋ぐ者、未来を創る者』の3人が揃っている必要がある
過去を償う者は、逢瑠に値し、今を繋ぐ者が麻智、未来を創る者はあおばに該当する
この中で未来を創る者の試練はもう終わっているらしい
あおばがこの世界を築き上げたことにより未来を作った、残りは二人
あおばは麻智と逢瑠に試練を託すことにした
ちなみにこの試練を乗り越えられなかった場合には世界が崩壊してしまうという
あおばは本(テルサ)を晃司のところに持っていって晃司にも事情を話した
とりあえずあおばが作ったこの世界を"第二世界"とする
だがあおばが元々タイムリープを行った世界は"第一世界"となる
第二世界でも第一世界でも同様に同じ人物が存在しており、例外はあおばだけになる
あおばは今第一世界では"行方不明"扱いになっている
それもそのはず、あおばは第一世界の記憶も受け継いだまま第二世界で生きているから
諸々の状況確認を行った後、麻智と逢瑠にもこのことを話しておかなければならないと思った矢先、施設裏の造成地から光が立ち上がる
実はあおばが晃司とテルサで話し合いをしている時に麻智は謎の少女、"カエラ"という人物に接触していた
カエラは麻智に怪しげな本を渡してその中に一つのメモ帳を挟んでおいた
本自体は外国語で読めなかったのだが、メモはしっかり日本語で書かれていた
そこに書かれていた内容こそがあおばが過去に行った時と全く同じものだった
遊び半分でその儀式を行なってしまった麻智はあおばと同様に過去に飛ばされることになる
逢瑠も麻智を止めようと必死にしがみついていたため麻智と一緒に過去にタイムリープしてしまう
麻智は過去に行ってもう一度母親と会いたかった
どうせハッタリだろうと思ってやってみたらこの始末というわけである
麻智と逢瑠が飛んだ時間は2017年
もう既にこの時点であおば、麻智、逢瑠は全員生まれていることになる
あおばの時と同じく路頭に迷っているところに今度は希が現れる
幼い5歳のあおばを連れて
希は相変わらず察しが良く、麻智と逢瑠という名前を聞くや否やすぐに事情を鑑みてくれた
6年前にあおばが飛んできた例があったので要領を得るのは早かった
とりあえず二人は希の部屋に厄介になることにした
晃司にも事情を話すとすぐに協力してくれた
いることが出来るのは相変わらず1週間なので麻智は折角来たのだから自分の母親を探してみようと行動を開始する
しかし麻智の母親に再会することはなかなか出来ない
無駄に日々が流れていくうち、みんなで外食でもしようという話になった
店を探しているうちにあおばがおしっこがしたいというので麻智が付いて行ってあげることに
みんなから離れたところを狙っていたかのようにあおばと麻智は謎の人物に誘拐されてしまう
犯人の要求は人質を無事返す代わりに、KDM(鹿妻組から希の父親が逮捕されてから名前を変えた)の悪事を暴こうとしているヤツが集めた資料を寄こせと言われる
愛する娘のために希は渋々それを渡すことにした
一方、誘拐されたあおばと麻智は隼人という人物に拉致されていた
騒がしいあおばに苛ついた隼人の取り巻きがあおばに強烈な打撃を食らわす
あおばはそれっきり無言になり気絶してしまう
麻智は早いところ幼いあおばを病院に連れて行かなければならないという衝動に駆られてなんとか拘束されていたロープを解く
しかしあおばと脱出しようとしたところで隼人に見つかってしまう
だが隼人は目的のブツを入手したのかアッサリと麻智達を解放
即座に病院に運ばれたあおばだったが意識不明の重体
希さんはがっくりと項垂れていた
そう、この時代の未来は順風満帆なはず
だってあおばは2030年の時点では活き活きとしているのだから
そして未来のあおばにこういう出来事は存在しなかった
なら存在する理由は?
麻智が過去に来たせいである
過去に来たことで本来無かったはずの出来事が形成されてしまったのだ
麻智は親友であるあおばになんて酷いことをしてしまったのだろう、と悔やんでも悔やみきれない後悔をする
希さんにも本当に申し訳なかく思い、最期のメールを出す
さようなら、と
麻智はあの時を鮮明に覚えていた
"母親に捨てられたあの日"を
麻智はあの日、自分がどこにいたのか知っていたのだ
降りしきる雨の中でずっと母親が迎えに来てくれると信じて疑わなかった
だが母親は来なかった
忌まわしき記憶としてずっと心の中に封印していた
自分が幼い頃、どこで何をしていたのかを克明に思い出した麻智は幼い自分に向かって「消えちゃおっか」と言い、触れて消えてしまう
逢瑠と希さんも急いで追いかけたが一足遅かった
本のルールには"過去の自分と接触してはならない"ともある
もし触れてしまった場合は即座に消滅してしまうことになる
麻智は禁忌を犯してしまった
よって麻智という人間は消失してしまったのだ
術者がルールを破ると一週間という期間にかかわらず術が解けてすぐに引き戻されてしまう
偶然にもその時に希が逢瑠に触れていたため希も2030年に飛ばされることに
2030年の造成地でずっと麻智と逢瑠が戻ってくるのを待機してあおば達は麻智ではなく希が来たことに大変驚かされる
役者が揃ったと言わんばかりにそこにカエラが出現する
カエラは自分を"時の監視人"と言い張り
どの年代にも任意で飛ぶことが出来るようだ
いよいよ事態が切迫してきた

・不思議の国のありす(episode.3)舞台は第一世界へと移る
あおばが行方不明になってから結構時間が経った
未だ見つかる見込みはない
逢瑠はあおばに麻智を突き飛ばしたことについてこっぴどく怒られたのでお見舞いくらいはしようと思い、麻智の病室に訪れていた
しばらくそんな日が続いた後、またもあのカエラが麻智の前に現れる
あの時と同様に"第一世界の麻智"にも本を貸し与える
使うかどうかはお前次第だと言わんばかりに
しかし偶然にもそれが逢瑠の目に止まったのか逢瑠は中身を見て、麻智にすぐ返すから貸して欲しいと告げる
麻智は逢瑠に本を貸す
逢瑠もまた同じように魔法陣を描き、触媒である時計ウサギを捧げて過去に行ってしまう
たった一人、もう一度遭いたい人物がいたから――――
逢瑠は現KDMの社長である鹿妻泰助の一人娘で嬢様扱いをされていた
仕事一筋な父親には全く構ってもらえず母親は逢瑠を産んでからすぐに他界した
そんな中、逢瑠に親身をもって育ててくれたのが高砂祥太郎という青年だった
逢瑠は高砂には深い情愛を感じており、逢瑠にとって一番大切な人だった
だがそんな高砂もいつの間にかどこかに行ってしまい、父親からはおう二度と会えないと聞かされていた
一体高砂の身に何があったのか?それも含めて過去を知りたかった
逢瑠が来たのも麻智と同じく2017年だった
商店街を探索していると偶然そこで酔っ払って路上に寝こけている高砂を発見
親愛なる人の情けない一面を見てしまった反面、すんなり出会えたことが嬉しかった
でも自分の身分を明かすわけにはいかない
もし自分が未来から来たことがバレてしまったら消滅してしまいかねないからだ
この時代にはもう"自分は5歳として生まれている"
だから逢瑠は自分のことを"ありす"と名を偽って高砂に接触した
衣食住に困っていた逢瑠を助けてくれたお礼として高砂は自宅に住まわせてあげることにした
鍵も貸してもらい出入り自由
逢瑠は高砂に会えるだけで十分だったので高砂が仕事に行っている間は街の探索に出かけた
すると意外なことに小さい麻智と母親である栄を発見
逢瑠は麻智の過去を知るために接触を試みる
麻智は昔からとても良い子だったようで栄の言うことをちゃんと守っていた
栄が急な仕事が入ったときは大人しく公園の砂場で遊んでいた
麻智の家庭は母子家庭で父親がいない状態だった
正確には父親に当たる人間はいるのだができちゃった婚には至らなかった
それもそのはず、麻智の父親とはあの素行不良で有名な"福田隼人"だったからだ
喫茶店で二人が話し込んでいるのを見つけた逢瑠は悪いと思いながらも二人の会話を遠くから盗み聞きする
家庭の状況は芳しくないらしい
資金が底を突きかけている栄に隼人は一応不定期で生活費を送っていた
栄はまだそれならばと隼人を買っていたのだ
だがそれが甘かった
隼人には遊び心しかなかったようで栄もただ体を目的とした道具としか見られていなかった
図らずも栄は隼人が他の女と電話していたのを聞いて隼人に詰問する
隼人は浮気をしていることがバレて問い詰められると逆切れして栄に辛く当たり始める
ガキのためにアホみたく金なんかだしてられっかっつーの、と開き直り栄との絶縁を強引に行い、栄の前から姿を消してしまう
隼人が去った後には先行かない自分と麻智だけ
苦難の日々が待っていることは明白だった
家に頼ることは出来ない
麻智を産むと決心した時から両親の反対を押し切り家を飛び出してきたのだ
出るときは豊富にあった資金も今やゼロに等しい
麻智を育てて共に生きていくには自分が取った行動は浅薄だった
先を見据えてはいなかった
何より、麻智を育てていくという覚悟が圧倒的に足りなかった
「ごめんなさい、麻智ッ・・・!」
降りしきる雨の中、栄は投身自殺を敢行した
一方、高砂は高砂で重要な局面に立たされていた
高砂はKDMの鹿妻泰助に妹を殺されたも同然だと立腹していてKDMの悪事を世に知らしめ、失墜させようとしていたのだ
それがKDMの人間にバレてしまい高砂は窮地に立たされていた
逢瑠と待ち合わせてをしていたはずの高砂がいつまで経っても帰ってこないので怪しいと思った逢瑠は出かけることにした
自分が未来から来た人間ならば過去に起こったあらましは覚えているはず
それらを頼りに高砂のいる場所に目星を付ける
丘のカフェに向かった先で高砂の車を発見する
しかしその車に乗り込んだのは隼人だった
疑問に思いつつも見過ごしてしまう
だが今になって気づけばあれには高砂が乗っていると考えるのが妥当だ
バスと徒歩を使って目的の港まで辿り着く
逢瑠が辿り着いた時にはもう何もなかった
そこにカエラが現れ状況を教えてくれた
高砂の乗った車は海に沈められたのだと
自分の一番大切な人はいなくなったのではなく殺されていた
でも"術者は過去を変えられない"・・・
そう、結局逢瑠は見るだけで何も変えられなかったのだ
またルールには"術を行った時点で死んだ人間が生き返ることはない"とも記載されている
もう愛しい人がいないのならば生きていてもしょうがないかと思った
しかしまだ自分にはやるべきことがあった
麻智に謝ること
麻智の事情もロクに知らないで福田という名字を聞いただけで高砂祥太郎が殺されたのはこいつのせいだと勘違いをしてネチネチといじめていたこと
むしろ栄と麻智は無関係だった
高砂を殺したのは隼人だった
とんでもない思い違いをしていたことを恥じて2030年に戻った逢瑠は誠実さを十分に込めて麻智に謝った
何があったのかさっぱりわからなかった麻智だが逢瑠の謝罪を慈愛の如き優しい微笑みで受け入れて逢瑠と友だちになることを約束した
こうして"過去を償う者"の試練は終わりを告げた

・この世界が終わるまでに(episode.4)
事態がややこしくなってきたが、希は自分が本来いるはずのない2030年に来て「自分に何か出来ることがあるはず」と自分が死んでからの後の事を調べ始めた
晃司も自分より年下の希が来たことに違和感を感じないでは無かったがあの頃と全く変わってない希を見てホッと安心し、昔に比べて少しだけ技術が進歩した成果を見せるため希に新作の副作用が少ない薬を提供した
第二世界にいるあおばと逢瑠も麻智がいなくなってからどこか寂しげな雰囲気
そんな折、ある噂が耳に入る
旧型のチャットボードで自分のアドレスに掛けるとどこぞの世界にいる自分と繋がるのだとか
早速逢瑠は試しに自分のアドレスに掛けてみた
すると確かに繋がった
聞こえてきたのは自分と全く同じ声
まさに自分そのものだった
お互いの逢瑠同士が驚愕する
本物かどうか自分達しか知り得ない情報を提示し合い確認を取る
まさしく本物の自分だった
奇妙な現象を前に戸惑うがどちらも逢瑠だとややこしいので第一世界の逢瑠はありすと名乗ることにした
逢瑠は第二世界の情報をありすに伝えることにした
その間に麻智は松島優作という人物と会っていて優作は麻智に一目惚れしてしまった
強引に押し切られてながら麻智と恋人関係を結ぶ
優作は第一世界でいうところの晃司の息子になる
第一世界の晃司はあおばではなく小鶴奈美という女性と既に結婚していた
優作は麻智のリハビリの協力してあげた
そうこうしている間にも審判の日は確実に迫りつつあった
大事なことは 逢瑠、麻智、あおばが"第二世界にて"揃うこと
第一世界では駄目なのか?という理由は最もだが、第一世界はいずれ滅びる運命にあるという
審判の日が来る前に向こうは一足先に消滅してしまうというのだ
逢瑠、あおばは第二世界にいるとしても第二世界の麻智は禁忌を犯して消滅してしまった
ならば『第一世界の麻智を第二世界に連れてこればいい』
という結論に至る
テルサからその説明を受ける
今まで行なっていたのは『過去への時間軸の移動』
だがこれから行うのは『平行世界への時間軸移動』
儀式の内容は事態はそれほど変わらないが重要な変更点がある
平行世界への移動は『命』を触媒にしなければならないということ
さらに向こうにいられる時間は24時間と随分短い
1日で何とかしなければならないのだ
で、問題になってくるのは誰の命を使うかってことで
審判の日が来た時は"出来るだけ自然な状態を保っていたほうがいい"というのがテルサの案
この第二世界のあるべき状態にしておくのが望ましい
となると、一人あぶれてくる人間がいる
石巻希だ
希はもう2030年は存在していないはずの人間である
その彼女がこの時代にいて公になってしまうと色々とまずい
生きているはずのない人間が生きている
この超常現象が大衆の目に映るのは避けたい
こうなることがわかっていたように希は胸を張って自分の命を使ってくれと申し出た
しかしこうなると今度は折角母親と再会出来たあおばが悲しむわけで
だが希からすれば目の前にいるあおばはあおばであってあおばではない
希にとってのあおばは2017年で生き別れた5歳のあおばなのだ
目前のあおばは確かに成長したあおばそのものだが、"過程がない"
積み重ねてきたものがないのだ
いきなり成長したあおばが現れて「この子があなたの娘です」と言われても納得出来ない気持ちがあるのも当然である
もちろん13年が経った後、あおばは希の理想通りの女の子になっていた
それはとても嬉しい、でも2017年の5歳のあおばも希にとっては大事な大事な娘
ましてや病院に運ばれ意識不明の重体になり、看病も出来ずに未来に飛んできたのだ
心配で仕方ないのは明らかである
そのことを踏まえあおばにしっかりと言い聞かせる
希の真摯な思いが伝わったのかあおばは納得してくれた
そして決行の日
第一世界に行く人間は晃司、あおば、逢瑠の3人
希はニッコリと笑って残るみんなに未来を託し、ゆっくりと消滅していった
第一世界
第一世界では第二世界と比べて緊張感が増していた
どういうルートを使って情報を知り得たのか知らないが隼人と泰助が組んで本の在り方を探していた
もちろんこの二人は審判の日を含めて本の内容を熟知している
さらに隼人はどういう過程を経たのか老いも死にもしない不老不死と化していた
泰助と隼人は千関市を影で牛耳っている存在と言っても差し障りがなく、警察にも内通者がいるとのこと
それらの情報網を存分に使うことによって麻智と逢瑠の確保を優先としていた
ありすは逢瑠と情報交換を行い、警官の赤井宏也と東都エース記者の下馬七恵、さらに優作に今現在この世界に起こっている情報を出来るだけ詳細に伝えて協力を要請
優作が麻智を連れ、七恵がありすを連れて千関市を奔走する
第一世界に舞い降りた3人は状況を確認
第一世界のありすやら赤井、七恵に協力をしてもらったおかげなんとか助かっている
麻智は病院にいるはずと踏んだのかあおばは先行して一人で病院に向かう
しかし運が悪いことにそこで麻智を拉致しにきた隼人と遭遇
隼人の巧みな話術によってあおばが未来を創る者だと確信した隼人
あおばを拉致したという電話が晃司に来る
あおばが人質にされた異常向こうに要求には応じなければならない
なにせあおばが殺されでもしたらそれこそ審判の日が迎えられなくなってしまうからだ
取り残された晃司と逢瑠は慎重に動くことにする
変装していたとはいえこちらもいきなり現地の人間に人物特定されてしまう
七恵の鋭い観察力は逢瑠を見逃すはずが無かった
ただ七恵見つかったのが幸いだった
ありすから逢瑠の連絡は行っているはず
複雑だが誤解がないようにしっかりと説明をしてここにいる逢瑠が第二世界から逢瑠だと理解してもらった
こうして第一世界にいる逢瑠と第二世界にいる逢瑠は見事に邂逅を果たした
その間晃司は隼人の命令で動かされていた
麻智を守っているはずの優作が隼人の手下に囲まれているのを発見
加勢して撃退成功
優作としては複雑な気分だがこちらも元気な父親とのご対面
一方、誘拐されたあおばは廃ビルで隼人と二人きりで部屋にいた
隼人と会話しているうちに彼は狂人染みた発想を思いつく
死にもしない、老いもしない、こんな体は実につまらない
ならいっそ世界を崩壊へと導いてやるかと
そしてあおばを殺せば審判の日が訪れた時に世界は滅びるだろうと考えた
あおばを殺そうとする直前に晃司の携帯に電話して遺言を聞かせようとする
だが晃司の携帯は今七恵が預かっていた
あおばが隼人に殺められる、その気配を敏感に察知した逢瑠は考えるよりも早く動いていた――――
あおば、晃司は視界がブラックアウトしたかと思うと第二世界に戻されていた
術が解けたのだ
まだ24時間経ってはいないはず
とにかく何の収穫も得られずに第二世界に返ってきてしまった二人
これでは折角命を張ってくれた希に申し訳が立たない
しかももう向こうの世界と連絡を取る術も無ければ、次に向こうに行くならばまた誰かの命が必要になる
思考が奈落の底に落ちかけようとしていたとき、第二世界の七恵から朗報
実は第一世界の七恵と第二世界の七恵も旧式チャットボードにて連絡を取り合っていたのだ
とまれ、向こうの状況を急いで耳に入れる
あおばが殺される寸前、逢瑠がありすに触れたのだという
術者が別の世界の自分に触れると対消滅してしまうのがルールなのだが、それが適用されるのは過去に行った時
並行世界の同じ時間にいる同じ人間が触れ合ったのならばそれは"統合"として扱われ、ありすと逢瑠はひとつになったのだとテルサから説明があった
今の逢瑠は第一世界の逢瑠がベースになっているらしい
しかしこれで逢瑠とあおばの消滅は未然に防げたわけだ
それぞれもう替えが効かない存在になってしまったがまだ一縷の希望はある
第二世界は至って落ち着いているのだが第一世界は後にも退けない状態で、隼人と泰助の毒牙にかかるのは時間の問題だった
それならば、七恵は決心する
別に向こうから来るのを待つだけじゃなくていい
"こちらから同じ儀式をすれば送ることも可能"なのだ
七恵は腹を括って逢瑠を納得させて自分の命と引換えに逢瑠を第二世界に送る
あおばと晃司は第二世界から再びテルサの命を使って第一世界へと飛んだ
殺伐としている中で優作、赤井と合流してカエラの身元調査を行なっていると隼人の横槍が入って邪魔をされてしまう
同じく優作も追っ手に迫られ八方塞がりになってしまい、麻智を自分の命を使って第二世界へと送り込む
赤井は隼人を押さえ付けて自らの命ともにあおば達の無事を願った
こうして数々の犠牲を伴ってようやく審判の日を迎えるまでに三者が第二世界へと揃った
審判の日はすぐに訪れ、この儀式諸々を作った神の声が聞こえてきた
だが第一世界の麻智はこの状況に戸惑うばかり
それもそのはず、第一世界の麻智は全く状況が飲み込めず流されるままバタバタと第二世界に来たのだ
今を繋ぐ者の試練はまだ終わっていない
麻智は今から自分の望む過去に向かって試練を成功させなければならない
そもそも何故こんなエグい儀式を考えたのかがわからない
麻智には何もわからなかった
どうしてなのかと麻智は神の声に問うた
時間という誰にとっても平等で抗う術のないモノを制御する技術がこれから先の未来に現実的なものとなった
そしてその被験体としてテルサが遠い未来からこの2030年に送られてきた
神は罰を与えた
時間を冒涜することがどれほど愚かなことなのかを
時間を冒したことによる罪を人間に厳重に教え込み、そして人間の手で後始末を付けさせようとした
この試練は罪を犯し、贖うもの
さらにこれから先、どんな未来が待っていようとも『時間操作などという馬鹿げたことを行わないように』という真意が含まれていた
そのために神は麻智に過去に行って遠い未来、時間操作という技術が作られないような干渉を行ってくれと言われる
それが麻智に課せられた試練だった
麻智は至極単純な干渉を行った
それはあおばがかつてタイムリープした2011年に行って晃司に「あおばのことを好きだと正直に言ってあげてください」と
それだけを言って帰るつもりだった
しかし麻智にとって最大の心残りがあった
母親である栄のことだ
神は麻智の心を見透かしたように栄が投身自殺する直前にタイムリープさせてくれた
麻智は勇気を振り絞って栄に近付く
ずっと言えなかったこと
麻智ちゃんのこと好きですか?
麻智ちゃんのことを愛していますか?
素直になれなかった自分の思いを最後に告白出来た
栄は優しく微笑んで成長した麻智とも知らずに
『そんなの決まってるじゃない』
と当然のように言い張った
『産んでくれて・・・本当にありがとう』
麻智も最大限の感謝でお別れした
真っ暗闇の空間で待機していたあおばと逢瑠は麻智が戻ってきたことにひとまず安心した
そして世界が晴れていく
暗闇が晴れるとそこは晃司の部屋
晃司とカエラがそこにはいた
無事審判の日を乗り越えたというべきか
3人はこれからの未来を勝ち取ったのだった

・それぞれの約束(epilogue)カエラは今から20年ほど前、隼人と恋人同士だったという
カエラは親戚に預けられていたが親戚は邪魔っぽく思っていて家出をしたいと思っていた
そのとき隼人と会って意気投合したという
そんなある日、例の魔術書を隼人が掻っ払った鞄の中から出てきた
隼人とカエラは試しにやってみようということになった
そこで隼人が行ったのは平行世界を渡る術
カエラは生きてるのも面白くなかったしでなんとはなしに命を差し出した
するとカエラは霊体みたいになってしまい空間に閉じ込められてしまった
そのかわり隼人は不老不死になってしまったようだ
なにせ平行世界はあおばが作ったものだからまだ当時は無かったのである
並行世界がないのに平行世界を移動する術を使用したせいでわけのわからない体になってしまったらしい
カエラは今現在みんなの力を借りて元の肉体を取り戻したことを素直ではないが感謝していた
第二世界の隼人は恐らく拘留中(そういう描写はない)
逢瑠はもう二度と会えないと思っていた高砂に会うことが出来た
第一世界の高砂は隼人に殺されていたが、第二世界の高砂は刑務所にて服役中だったのだ
信一を轢き殺した犯人は隼人だったのだが高砂はそれを自分がやったと頑なに肯定していた
幾分やつれて登場した高砂は元気こそないものの逢瑠のことはちゃんと覚えてくれていてた
逢瑠は高砂に会えただけで本当に満足そうだった
これからは思う存分自分が好きな人と楽しい日々を送るのだ
しばらくしてあおばが晃司との子を授かることになった
あおばが妊娠してからは恋人兼医者として付きっきりになった
あおばの出産の時にも立ち会った
だが元々あおばの寿命は審判の日が終わると共に尽きていてもおかしくはなかった
あおばは審判の日の前にテルサに自分の命を分け与えていた
そうでもしないとテルサが消滅しそうだったから
しかしこうして今もあおばが生きているということはまだ望みはある
子を産み終えると同時にあおばの心拍数が急激に低下
このままでは"あのとき"の望みと同じ末路を辿ってしまう
晃司は全身全霊を掛けて除細動を使用し続ける
すると心拍数が徐々にだが元通りになり始めた
二の舞だけは回避することが出来たようだ
あおばは過去を遡った代償として声を失ってしまい麻智との演奏は出来ないかと思われたが逢瑠はまだ完璧に過去を償ったわけではなかった
逢瑠はこれまでの麻智のことや色々なことに対してお詫びをするために自分の声をあおばに譲渡した
地声は出せなくなったものの逢瑠は声帯機器を使って機械音声ながらも話していた
あおばと麻智は来たる講演に向けて高砂の運転する車で逢瑠と共に会場に向かったのであった
END
■シナリオ所感一本道で選択肢無し
章ごとの評価は
1章>>>2章>3章>>>4章>>>5章
見事に順番通りw
すげーシナリオ良く出来てるんだけど最後の最後で勢いなくなっちゃったなぁ
4章後半での失速感が否めない・・・
話の広げ方はすごく丁寧で良かったんだけど収集がつかなくなっちゃったのかな・・・
特に審判の日の審査がすごく適当な気がするのは俺の気のせいでしょうか?w
麻智もあおばの過去聞いただけで逢瑠の過去聞かないで独断であおばの過去に潜入するしww
逢瑠がポカーンってなってたじゃねぇかwww
「え、私の過去見ないの?」みたいなwww
でも4章後半までは安定したクオリティの高さ
希さんの言動が一番心に響くわ
この人名言が多すぎるんだよなぁ
ええオカンやで・・・ホンマに・・・
すいません、これでもかなりシナリオ簡略化しました
ザーッと書いたので全然解明されてないところあるけどそれはゲーム内で楽しんでくだしあ
■キャラ
テルサ・マツシマ≧鹿妻逢瑠>鳴瀬カエラ>下馬七恵>中野栄>福田麻智>鹿妻希>榴ヶ岡初子>石巻青葉
●テルサ・マツシマ遥か未来からやってきたヒラヒラ衣装を身に纏った物語のキーとなる人物
この人いなかったら未来は無かったと言っても過言ではない
容姿も好きだし落ち着いた喋り方が知性を醸し出していてよろしい
マツシマという名字から晃司の遠い親戚に当たる

思ったよりおっぱいも大きい
エ ロ シ ー ン く だ さ い よ(渇望)
な ん で な い の ?
あおばのエロシーンとかいらないから(失礼)●鹿妻逢瑠ロリキャラいいゾ~これ(歓喜)逢瑠は最初糞ムカついたけど物語が進む連れて(^ω^)ペロペロしたいほど可愛くなってました
エロシーンが一番えろい
ボッキボッキ!
こんな声で喘がれたら男なら勃たないはずがないだろ!いい加減にしろ!と思ったら声優の春河あかりが抜きゲーばかり出てる人でした( ^ω^)
道理で上手いわけだよ、全く・・・ご馳走様でした

髪下ろした逢瑠はテルサと勝負出来るくらいにイケてる!
本編もずっとこのままが良かったなぁ
最後の最後だけだからね、ストレートになるの
人によっては苛つく喋り方かもw
俺はこれが好きになったけど
●鳴瀬カエラみや美の声は相変わらずキンキンしとるのぉ~って感じにみや美全開キャラでしたw
バルスカのノイ先生で散々聞いたからなぁw
パツキンロリの典型的なツンデレキャラ
他のキャラに比べて出番が少なめ

なんか背中に翼が生えてるから時空間を移動出来るらしい
超能力的な力を使って隼人の部下どもを倒したりしてた
これもうわかんねぇな
●下馬七恵同じ東都エースの先輩だった希を尊敬している
溌剌とした喋り方が特徴
めげない正確の持ち主
それとどうしようもないオヤジスキー自分の年齢より遥かに上の男性に惚れる傾向ありwww
おっさん大好き!
記者と同時にラジオ番組(SEVENTH HEAVEN)のパーソナリティも務めている

足下見過ぎィ!!そんなヤツ一握りしかいねぇってのwww
●中野栄麻智のかーちゃん
優しくてとても良い人なんだけどその性格が麻智にも受け継がれているのか何でも鵜呑みにしちゃう人
もう少し相手を疑ってください
そうすればあなたにはもっと素敵な未来があったはずです
思ったよりも好きな人だっただけに死んじゃうのは残念

あかん・・・(絶望)●福田麻智さすがは我らのりの様
演技力は申し分ありませぬ
ていうかかわしまりのは凛々しいキャラばっかの演技だったからこういう大人しいキャラ演じているのはもしかしたら初めて?かもw
栄譲りの真面目な子
あおばの親友

おっぱいブルンブルンやで!!
●鹿妻希シナリオの部分でも書いたけどこの人の言動は本当に琴線に触れる
キャラの容姿抜きにして中身のみでランク付けるなら一番
まぁこの人の飲んだくれな自堕落性格を変えたのはあおばだけど
でもそれだけでこれだけ良いお母さんになれるかと言われればそれも疑問
もともと常人の器ではなかったと思われる
ちなみに希の読み方は特殊で"のぞみ"ではありません
これは『こいねがう』と変換すると"希う"と出ます
なので名前は"こいね"
●榴ヶ岡初子出番がかなり少ない
病院の看護婦で第一世界と第二世界の晃司を密かに慕っている
だがそれは叶わぬ願いなのさ・・・
●石巻あおばどうも俺はメインキャラを愛せないらしいwwwwwwwwしょうがないじゃないか、本当に好きじゃないんだしw

頼むよー(迫真)
2030年には1000円硬貨ってのが出来ているらしいぞ!!wwwこれは便利だなぁw
札とか使わず全部硬貨にしちまえばいいのさっ!
■曲、BGM
OP
OP2
フルアニメか凝ってるなぁ・・・
EDは見つからなかった・・・
BGMはOPアレンジのtimecrossが最高
■総合タイムリープ系とかこういう時を巡る系の話は私的に大好きなので迷わず飛び付いた

こういう枝分かれとか見てるとワクワクしてくるよね
タイムリープを謳ってる本作だけどSFという感じはしない
SF(サイエンス・ファンタジー)というのが適切かな?
シュタゲとかはちゃんと綺麗なSF(サイエンス・フィクション)をやってると思うけどatledは過去の自分とかその他の人々の滅茶苦茶干渉していくからねwww
石ころがひとつ動いただけでも未来があり得ないほど変わるかもしれないと言うのにw
シナリオが後半伸びなくて力尽きちゃったのが残念だけどその分を音楽で補ってるところはある
つかこのゲームの最大の魅力っつったら俺は曲を断固として推すよ
主題歌のtimecrossと挿入歌のatled(acoustic ver.)は目ん玉飛び出るくらい良い曲wwwこの2曲と出会えたってだけでもやる価値あったよw
Team-OZが神がかってるんだよなぁ
メロディもさる事ながら歌詞が凄絶なほどに素晴らしい
シナリオ知ってから聞くとじんわり来る
毎回思うけどエロゲとかギャルゲの曲って無駄に神曲が多すぎるんだよ、マジでw
「なんでこれエロゲの曲なの?」って根本的な疑問を抱くぐらいwだがエロゲだからこそいい・・・(恍惚)とかいつも自分に言い聞かせてるんだけどねw
次点としてはto me...とあなたと逢えるも良曲
申し訳ないが淫夢ネタに直結されるような会話はNG
大草原になりますよ
DJと聞いたら音速でDJ_YTR★が出てくるから勘弁
みんな踊れー!
最後の最後でもう少し盛り上げてくれたらネ申ゲーでした
これでも十分過ぎる出来だけどね
1145141919点
S(神)
Ever17 -the out of infinity- Steins;Gate この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
BALDR SKY Dive2 "RECORDARE" WHITE ALBUM2 -introductory chapter-
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fortissimo//Akkord:Bsusvierボダラン2やりたくて仕方がない!
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