エ ロ ゲ で 初 め て 泣 い た わ w それくらい良かった(小並感)しつこいようだけどLeaf 前作icからの続きモノ
2010年の2月発売のicと2011年12月に発売されたcc 約2年空いたけど無事完結しました ■シナリオ(closing chapter)舞台はicから3年後に移る
あのかずさとの空港での別れから3年
春希は無事峰城大に進学していた
現在は文学部3年生
そして雪菜、武也、依緒も無事峰城大に進学していた
しかし雪菜、武也、依緒は政治・経済学部
もともとは春希も政経だったけど、雪菜とのことが色々あって文学部に転部
つまり、雪菜を避けていた
だって雪菜とはまだあの時から微妙な関係が続いていたから
恋人と呼べるのか、という微妙な関係
春希はあまりにもいたたまれなくて3年になって文学部に転部
もう雪菜と会うことも少なくなっていた
そして春希は出来るだけ雪菜のことを考えないようにしていた
そのためにバイトを入れまくっていた
グッディーズ(喫茶店)、開桜社(大手出版社)、学習塾(講師)と寝る暇もないくらいに入れて出来るだけ雪菜のことを頭から追い出すのに専念していた
学部が変わったことで雪菜とは会う確率も激減し、春希はなんとか生活していた
大学に入ってからの春希はますます交友関係が広がっていき付属の頃に比べてさらに人付き合いが多くなっていた
大学生活においては和泉千晶の面倒を見て、グッディーズでは杉浦小春と屁理屈の言い合いをし、開桜社では風岡麻理にこき使われ、学習塾はもう辞めたけど矢田美穂子にメインで勉強を教えていた
そんなある日、雪菜が医学生達との合コンに参加するというニュースが耳に入る
普段は無視していた春希だけどさすがに少しは気になる様子
合コン自体は何事も無く、雪菜も持ち前の表面上スマイルで男子学生達の誘いをひらりひらりと躱していく
もともと雪菜は参加するつもりじゃなかったし、ノリ気でもなかった
友達との誘いだから仕方なく参加したに過ぎなかった
一次会が終わって二次会に向かおうとする医学生達から雪菜に声がかかる
しかし雪菜は「門限があるからそろそろ帰る」って言い訳するけど、強引に連れていかれそうになる
そこに長瀬晶子という人物が割り込んで雪菜を救い出してくれた
雪菜はどこかで会った風な印象を抱くけれど晶子は初対面と言う
あまりにも晶子との話が楽しくてついつい長話してしまう雪菜
門限の時間はとっくに過ぎていた
心配に思った雪菜の両親が雪菜の友達に電話をして、捜索に当たらせる
もしかしたら事件に巻き込まれているかもしれないと
依緒、武也に伝わり、ついには春希にまで伝わる
春希はその時小春と一緒にいた
さすがに雪菜の無事がわからなくなった今、呑気に避けている場合ではない
春希も捜索に参加する
春希に負けず劣らずお節介な小春は春希と一緒に探すと言い張り、一緒に探すことに
虱潰しに探した結果、改札でぼーっと上を見上げている雪菜を発見
小春とはとりあえず別れ、久しぶりに雪菜と面と向かっての対話
お互いギクシャクしているものの、とりあえず会話は出来た
でも最後まで沈んだ気持ちのままで、また気持ちのすれ違いが発生してしまう
和解は到底出来そうになかった
春希と雪菜はそれからお互いに憂鬱な日々を過ごしていく
そこで開桜社の麻理さんから精神的に落ち込んでいる春希にさらに落ちる仕事を任されることになる
アンサンブル2月号に掲載する冬馬かずさ特集
まさに狙ったようなタイミングの悪さだった
春希からしたら胸を抉られるような想い
3年前に封印したはずの名前
それはたまたま麻理が海外から拾ってきたネタ
しかし春希は麻理の期待に答えるためにOKする
自分しか知らないかずさの秘密を網羅する
そしてそれを世間に公表する
自分と雪菜しか知らないかずさの本当の姿を公に晒すのは抵抗があったが春希は実行した
出来上がった記事は編集部の仲間たちの間でとても高く評価された
そして近づく12月24日
まだ仲直りもせず、ふらふらしている春希と雪菜に依緒と武也が行動に出る
12月24日に雪菜と春希が過ごせるように依緒と武也は舞台をセッティングする
映画のチケット、豪華ディナー、有海ホテルの予約・・・
来たる24日
相変わらずお互い落ち着かないままの逢瀬を果たし、形式的な恋人の行動をする春希と雪菜
春希はここぞというばかりに雪菜に提案する
「俺達の過去を全部無かったことにして、ここを0として始めよう」と
雪菜はようやく春希が全部を吹っ切ったと信じて喜ぶ
あとはホテルでセクロスして愛を確かめ合うだけ
だがここに来て痛恨の一撃
春希がシャワーを浴びている間に雪菜は春希が持っていた「かずさの記事が乗っているアンサンブル2月号」を発見してしまう
もちろん、それが春希が執筆したことも全部わかっていた
浴室から出てきた春希は雪菜のあまりの沈みっぷりに驚く
「やっぱりかずさのことまだ忘れてなかったんだね・・・」
雪菜にとってはあまりにもショックだった
ショックのおかげで事に及ぶ寸前で春希を冷たく突き放す
春希も雪菜と同様に傷ついて、雪菜をホテルに残したまま一人出る
ここからルート分岐杉浦小春 >小木曽雪菜 >和泉千晶 >風岡麻理 ●杉浦小春 行く当てもなく、しかし誰かにこの辛さを慰めてもらいたい春希は無意識にグッディーズの回りをうろつく
店内で今日も一生懸命バイトに励んでいた小春はあまりにも憔悴しきった春希を見るやいなや一目散に掛けてきて事情を聞く
春希はそんなあまりにも厚かましい小春に最初は話す気になれずにいたが、本気の心配をしてくれている小春に事の顛末を話す
それを聞いた小春はブチ切れる
"雪菜"に対してさすがに春希もそれは予想していなかったらしくかなり驚く
今まで春希ばかり責めていた小春が事情を聞くやいなや春希に味方してきたから
それは理論派な小春にしては珍しく感情論だった
春希の心に負った傷を癒していくうちに、小春は春希に好意を抱いていくことになってしまう
最初は親切心のつもりだった
でもそんな何事に置いてもほぼ完璧な小春だったが、春希と一緒に楽しく話しているところを一番見られてはいけない相手である美穂子に見られてしまう
春希は以前学習塾で美穂子の告白を冷たく断っており、小春とのコネクションが出来たのも小春が春希に美穂子のことについて謝らせるつもりだったからである
小春と美穂子は親友だったがこのことから美穂子は段々と小春に疑惑を持つようになる
「春希を謝らせるというのは実は自分が春希とくっつくための口実なのではないか」と
日に日に疑惑が増していくなか、小春の前からは段々と友達関係が薄くなっていく
今までクラス委員で何事に対しても誠実という積み上げてきたものが消えて行く
ついには友人達に後を付けられ、春希とキスしているところを目撃されてしまい全てが崩壊に向かう
そして「親友の好きだった男を寝取った」という情報は瞬く間に学年中に広がり、小春はビッチ扱いされることになってしまう
ついには話しかけてくれるのは雪菜の弟の孝宏だけになって孤立する
小春に対するイメージは最悪なものとなり、卒業写真も小春が誰かと居る写真が切り取られるという酷いものになっていく
そこで孝宏が激怒
すぐにやめさせるよう怒声を響かす
いつのまにか小春は春希さえいれば後はもうどうなってもいいと思っていた
春希を好きでいられることが正解だと思っていた
でもそれは大きな間違いだった
やっぱり小春は手放せなかった
特に大きいのが美穂子の存在
しかし美穂子は小春に対して強い嫌悪感を持っていて、なかなか上手く事が運ばない
喧嘩したばかりのままでは絶対駄目だと感じた小春は春希と相談して仲直りする手段に移る
さらに今年受験生で峰城大への推薦が決まっていたにも関わらず小春は辞退する
美穂子も峰城大の進学が決まっていたので「私なんかと一緒に居ては辛かろう」というせめてもの罪滅ぼしのために
そしてあろうことかあと一ヶ月しかないのに青泉大の二次募集を受けると言い出す
もちろんこれは春希の出した案
だが小春は迷うこと無く受け入れた
卒業式も欠席、何かもを勉強につぎ込む小春
春希は小春を一生懸命支え続けた
美穂子には古風ではあるがちゃんと気持ちを伝えるために手紙を出し続けた
青泉大の受験の日、小春は春希と一緒に受験会場に来た
受験が終わった小春を待ち構えていたのは思わぬ人物
小木曽雪菜であった 雪菜は事前に春希に「彼女と会ってみたい」というメールを寄越していた
春希は承諾し、小春を雪菜に会わすことにした
雪菜は小春に重大な話をする
「もう春希とは別れた」と
雪菜の傷はもう春希には治療不可になっていた
だって雪菜と春希はお互いに傷つけあってしまうから
お互いがお互いを「悪くない」と言ってしまってどっちの傷も永遠に癒えることはないから
雪菜は小春に春希と上手くやっていってね、とエールを送る
雪菜が小春にこんなことを言ったのも、小春に昔の自分を見ていたから
中学時代、雪菜も今の孤立無援の小春みたいになったことがあったから
で、雪菜は小春に春希を任せることにした
そして北原春希という名前を電話帳から消去するついに小春の合格発表の日
春希と一緒に番号を見に来た小春は見事のその番号を発見して号泣する
しかしそれはあれから2度目の受験だった―――― 一年を棒に振ったわけではなかった
あの時の悔しさを見事ぶつけ、今度こそ青泉大への入学を果たした
そして小春の合格発表を聞いた美穂子は「おめでとう」と親友を祝福した
これでようやく一年遅れの卒業旅行が出来ると皆で喜ぶのであった
END
●小木曽雪菜 クリスマスイブの夜に雪菜に冷たく突き放された春希は一人で引きこもっていた
そこに麻理から電話や千晶が突然訪問したりして慰めようとしてくれた、小春ももちろん同様に
そしてイブの出来事のことを依緒と武也に報告する
依緒は雪菜に激怒、いつも雪菜のことを心配してたとはいえ、今度のことは雪菜が悪いと断言する
春希を庇いに入った依緒
でも春希は春希でその庇護が痛い
春希は依緒と武也に元気づけられてついに決心する
「雪菜のことがやっぱり大好きだから」と電話口だったけど、正直に告白する
雪菜は感極まって泣き出してしまう
あんなに酷いことを言ったのにまだ自分のことを好きだと言ってくれる春希に対して本当に申し訳なかった
本当に嬉しかった
春希の正直な告白に依緒と武也も大喜び
とまぁそこまでは順調だったがその電話以来、結局二人は全然会っていなかった
春希は仲直りするきっかけとして封印していたギターを再び練習し始める
その頃、雪菜は後輩の柳原朋に付き纏われていた
やたらと雪菜を挑発するような真似ばかりする朋
「その真意はどこにあるのか?」雪菜も図りかねていた
あの日以来全く歌えなくなった歌を無理やり歌わせようとしたり、どこぞのチャラ男にちょっかい掛けて雪菜を困らせたりと嫌味なことばかりしてくる朋
ここで温厚な雪菜さんもついに朋の前で本性を曝け出す
親友である武也や依緒にしか見せない態度をついに赤の他人である朋にまで見せてしまう
しかし朋はその豹変した雪菜の態度にいたく満足気だった
あまりにもイラついた雪菜は家に帰ってきた後、いきなり春希のを電話で呼び出し「北原春希のばかぁ!」って思いっきり怒鳴りつける
酒が入っていたとはいえ、ここまで明け透けな雪菜は久しぶりで春希は困惑しながらも嬉しかった
ここで春希は電話を通じて自分のギターを雪菜に聴かせる
雪菜はいつの間にか眠ってしまっていた
それから毎晩のように雪菜にギターを聴かせる日々が始まった
一方その頃、朋はまたよからぬことを企んでいた
そしてそれは現実のものとなる
突然峰城大の放送サークルに呼び出された雪菜
何事かと放送室に入るなり、目に飛び込んできたのは朋の姿
朋は勝手に雪菜を2月14日(雪菜の誕生日)のバレンタインコンサートにエントリーさせていた
あまりの理不尽さに雪菜は家出をして姿を消してしまう
歌を忘れた自分がどうしてまた歌わなければならないのか
そして歌を歌うということは"あの"記憶を再び呼び覚ましてしまうということでもある そう、あの"3人で居た"頃の記憶を雪菜が歌わなくなったのは単純に言えば「かずさのことを思い出したくなかったから」
春希を好きで居たかったからやめた歌なのに、また歌を歌うことになってしまったら春希を嫌いになってしまうかもしれない
雪菜はそれが苦しかった
バレンタインコンサート自体は別に参加しても辞退してもよかった
でも雪菜の変にお人好しなところがなかなか辞退を決意させてくれなかった
雪菜を自分のマンションに連れ込んだ春希
ギターを取り出すなり弾きだした曲は『届かない恋』
春希が作詞をし、かずさが作曲をして雪菜が歌った春希→かずさへの想いが詰まった曲
雪菜はすぐに拒絶反応示して「やめて」と言うが、春希は構わず弾き続ける
雪菜は露骨に嫌悪していたが春希はお構いなし
春希はやはり雪菜にはバレンタインコンサートでこの曲を歌って欲しかった
だって
「歌ってる雪菜が一番好きだから」 雪菜とってはあまりにも厳しすぎる言葉
でも春希は辛抱強く雪菜の決断を待つ
たとえ後2~3日しか練習時間が残っていなくても
2月14日、バレンタインコンサート当日
雪菜は春希の強い押しに負けて、参加することを決断していた
まるまる2日練習をして迎えた当日
ついに約3年ぶりに峰城大付属3年の時に結成したユニットが再結成する
冬馬かずさというキーボードが欠けた状態で――――
春希のギターの旋律だけを頼りに歌っていく雪菜
雪菜の声は透き通っていた
まるで歌えなかった期間が嘘みたいに声が出ていた
会場を完全に包み込んでいた
観客も雪菜の歌声に飲まれていた
そして首謀者である朋は号泣していた
朋は帰ってきて欲しかった
この歌ってる雪菜こそが自分が憧れた本当の小木曽雪菜だったことに
あんな暗くてジメジメした落ち込んでいる雪菜なんて存在価値を否定したかった
それが叶ったこのコンサートは誰よりも嬉しく思っていたに違いない
これを機に完全に昔のよりを戻す春希と雪菜
コンサート後さっさと帰り今までの溜まっていた想いをお互いにぶつけ合う
で、コンサートの日に出来なかった雪菜の2週間遅れの誕生パーティ
依緒、武也に加えて小春達も呼んで大盛り上がり
この時春希は雪菜に3年前に買っておいた指輪を渡した
ようやく春希と雪菜の想いが叶った瞬間だった
END
●和泉千晶春希が文学部に転部してきてから真っ先に声を掛けてくれたのが彼女
そんな千晶は春希が雪菜のことで傷ついた時、すぐに駆けつけてくれた
すぐに春希の慰み者になる千晶
傷ついた春希のために遠慮無く体を差し出す千晶
春希もそれを受け入れて、春希はこの日千晶依存症になってしまった
千晶がいなければまともに生活も出来なくなってしまった
それくらい深く傷ついていた
また千晶もそうやって春希に振り回されるのも良く思っていた
だがそんな引きこもり生活を続けているうちにバレる人にはすぐバレるもので・・・
つまり親友である依緒と武也にすぐバレてしまうわけで
依緒は春希を糾弾し、武也は・・・
あろうことか春希の味方をした
武也は春希の「彼女がいるのに他の女に走ってしまう」ということを痛いほどわかっていた
10年来の付き合いである依緒のことが好きな武也もずっと依緒に振り向いてもらえない事で他の女に逃げていたのだ
しかも依緒は武也の好意に気づいているにもかかわらず知らんぷり
そりゃ他の女に逃げたくもなる
で、千晶依存症だった春希も友人たちに励まされながら冬休み明けには復活する
しかしそれと春希が復活すると同時に千晶は「もう一緒にいる意味がない」と一気に冷たくなり春希の前から忽然と姿を消す
千晶はそうではなかったかもしれないが春希はこの時千晶のことがもう好きになっていた
千晶と全く連絡が付かなくなって少し経った
そんな時、武也からいきなり武也から警告の電話が来る
「瀬能・・・いや和泉千晶には気をつけろ」 という切羽詰まった内容
武也曰く、「3年前の付属学園祭DVDの演劇部の演劇を穴が開くほど見ろ」と言う
何故いきなりそんなことを言うのか春希には理解出来なかったし、別に見たところでどうもしないと思っていた春希だったがDVDを見て衝撃を受けることになる
千晶のあまりの名演技っぷりに
すごいのはなんと"一人四役"ということ
千晶は性格が全く違うキャラクター四人を全部一人で演じていた
あまりの上手さに引きこまれていく春希
見終わった後に、出演者の名前を見ると
"瀬能"千晶 春希の知っている"和泉"千晶ではなかった
後日武也から千晶について色々と聞く
付属3年の頃、武也と同じG組だったこと
その頃の苗字は母方の"瀬能"という名字を名乗っていたこと
峰城大では和泉という名字を名乗っている事
そして武也の情報によりようやく千晶の活動場所を発見する
大学の外れになる小さな演劇場
そこにいた春希と武也は座長である上原から事情を聞く
千晶が"劇団ウァトス"という劇団員の主役だということ
さらに身を焦がすほどの嫌な記憶が演劇場から聞こえてくる
千晶の演じる、『春希にとってどうしても思い出したくない3年前のあの記憶が』
その夜千晶の練習が終わった後、春希と武也は千晶に会う
千晶はものすご~く気まずそうな顔をしたが表面上は上手く取り繕った
春希にいつもどおりのノリで軽々しく話しかけれる千晶だが武也が割って入る
「騙されるな。そいつは何考えているかさっぱりわからない宇宙人だ」と春希に注意する
ここまでか、と観念した千晶はいきなり態度を激変させる
一気に冷めた態度になりさっきまでの元気っぷりはどこへやらといった具合に
バレてしまったからには仕方ないとばかりに、千晶は春希に全てを打ち明ける
3年前に計画していた一つの企画が今になって動き出した
そう、千晶は既に3年前に春希、雪菜、かずさの三角関係を完全に見抜いていた
そしてその時に自分の演技でこの3人の三角関係をやれたらなぁ~、とずっと思っていた
春希が転部してきた時に話しかけたのも全部計算だった
そして長瀬晶子という偽名を使ってまで雪菜に近づいたことも
でもいくら演技を完璧に仕上げる千晶ですら雪菜の性格はまだ掴みきれずにいた
雪菜はあまりにも気難しすぎた
かずさと春希は大体掴めたが雪菜に関しては理解出来ないところが多かった
実際雪菜にもこのことを打ち明けたがそれでも雪菜の内面を掴むことが出来ずにイラついていた
しかし雪菜はここに来て攻勢に出る
「あなたも春希君が好きなんだね」
「そんなわけないじゃん、あんなのあたしの演劇のために利用しただけだよ」 と強気に言い張るが雪菜もここは譲らない
あまりにも図々しい物言いに最初ヘラヘラ煽っていた千晶もブチ切れる
そして雪菜のことに呆れ雪菜の前から去ってしまう
相変わらず雪菜の性格を掴みきれずにいた
たとえ掴みきれずともやり通すのが千晶であり、嫌味とも思えるように見えるが春希にもチケットを渡しに来た
でも千晶は自信はあると言っている
そして春希はそんな千晶にすら「本当に俺のこと好きじゃないのか?」と聞く
だが、これまで演技だらけの千晶はどれが本当の感情なのかわからない
「体を重ねた時でさえ演技だったのかよ?」とも問うが、真偽はわからない
春希は千晶の言ってることが本当か嘘かいまいち判断がつかず、本当のこと言う時は胸に手でも当ててくれと言う
それはクレタ人のパラドックス
"和泉千晶が和泉千晶は嘘つきだ"と言った 千晶は言う
「信じられないのはあたしの演技が下手だったとき、信じられるのはあたしの演技が完璧だったとき」 しかしそれは限りなく本心に近いであるに違いない
『届かない恋』の演劇当日 春希は雪菜と一緒に千晶の演技を見に来ていた
自分たちの古傷を抉られるのを覚悟で
演技は順調に進んでいく
千晶が担当するのはかずさと雪菜の二人
ほぼ当人通りの演技をしていた
でも段々と千晶の体調が悪くなっていた
ここに来てタイミング悪く生理到来w
それでも千晶は最後までやり遂げると断言する
かなり辛そうにしながらも最後の見せ場では密かに自分の想いを観客の中にいる一部に伝える
その時千晶は雪菜の役を演じていたが、もうそれは雪菜ではなかった
色々とな人物の性格が混じっていて、和泉千晶本人の気持ちも混じっていた
千晶はこの舞台を通じて恐らく?自分の本心を伝えたに違いない
嘘ではなく本当の自分の気持ちを
演劇終了後、会場には割れんばかりの拍手が響いていた――――
千晶はこの演技で自分の何もかも失ってしまった
雪菜との仮初の友情も、春希との繋がりも
本人たちにこんな惨たらしい演技を見せておいて許してもらえるとは思っていない
しかし全てを失った千晶に手を差し伸べる者がいた
北原春希だった
よりにもよってあれだけ裏切られたにも関わらず春希は千晶を選んだのだった
雪菜とはもう別れていた
雪菜と居るよりは千晶と居るほうが楽だって、千晶のほうが雪菜より好きなんだって
春希はハッキリと伝えた
春希は駅で雪菜と別れた後、迷うこと無く千晶に会いに来た
千晶はそんな春希に心底感謝し、今度こそ正真正銘の涙を流した
そして千晶は春希と一緒に居るために、物臭な演技を続けるのだった
END
●風岡麻理 雪菜の元から去った春希はダメ元で編集部に顔を出す
そこにはまだ仕事をしている麻理の姿があった
明らかに何かあったというほどに落ち込んでいる春希の表情を見ても麻理は何も聞いてこない
そんなことよりも元気づけようとしてくれた
春希はその麻理の優しさに涙しそうになった
心がズタズタに引き裂かれた状態の春希は麻理に頼りたいところだったけど、生憎と麻理は正月は親友の雨宮佐和子とグアムに仕事&休暇も兼ねて出かけている途中だった
で、麻理は以前から自分の部下で誠心誠意を尽くして仕事を頑張っている春希のことが5歳年下だが好意を抱いていた
それを見透かしていた佐和子はいたずら半分で麻理の携帯から春希の携帯にグアムから電話をかける
春希は急いで取ったが結局聞こえてきたのは麻理と佐和子がドタバタしている声の3秒間だけですぐ切れた
麻理は佐和子と揉み合いになって携帯がどこかに吹っ飛んでしまった
春希は早速コールバックしてきたが、麻理の携帯は飛んでった場所が悪くワインの海にボチャリ
使い物にならなくなってしまった
春希は自分から掛けてきたくせにコールバックしても取ってくれなかった麻理にショックを受けてしまう
そして正月以来、誰も気づいてなかったが春希は寝ずにずっと開桜社の開桜グラフで仕事ばかりしていた
麻理が帰国してから編集部に来ると春希の行動を見抜く
そして春希に仕事を任せていた他の仲間達にブチ切れる
「北原を潰すつもり?」と
正月からずっと寝ずに開桜グラフに入り浸りだった春希をすぐに帰らそうと麻理は直接付き添って春希を送ろうとする
でも春希は駄々をこねて自分の家には帰りたくない、と言う
麻理は痺れを切らしたのか自分の家に春希を連れて行ってしまう
しかしこの時春希はもう人の温もりが欲しくて我慢ができなくなってしまっていた
そしてあろうことか麻理を無理やり押し倒してしまう
互いの合意がなければ強姦
麻理は無理やり押し倒されたので返事する暇もなかった
事が終わったと、麻理は別にそのことについて咎めなかった
だって麻理も春希のことが好きだったから
後日、麻理とバーで待ち合わせしていた春希は本題を切り出す
そろそろ就職活動に専念したいから一旦開桜社のバイトを辞めようかと
ちょっと不機嫌になった麻理だったがどうせここに就職するなら今まで通りバイトしてればいいと言う
それはともかく次々とアルコールを飲んでいく麻理がやたら気分悪そうにしていた
そのうち本当に気分が悪くなってきてその場はお開きになって慌てて春希が麻理の部屋まで運ぶことに
で気分が悪くなってた原因が
ピルwww つまりそれだけ麻理は今日覚悟してたってこと
前回の過ちでもうお互い好き同士になっていると踏んだ麻理は今日は奪われてもいいとばかりに前々から準備していたのだ
仕事の要領が恐ろしく良い麻理はこういうところでも抜かりがなかった
春希も最初は戸惑っていたがそこまでしてくれた麻理の据え膳を食わぬわけにもいかずこの日を堺に二人は正式に恋人になる
しかしそんな浮気をしてればまたもやバレる人にはすぐバレる
またもや武也に捕まり、雪菜を裏切った罪は重いと知らされる
だがどうせ裏切るのなら後残りがないように早いほうがいいと、決断した春希
雪菜と別れ話をしようと会う日を提案するが雪菜は都合が悪いと言って拒否
さらにその後何日かに分かってちょっとだけでもいいから時間取れないか、と言っても全部拒否
そう、雪菜はもう気付いていた
次に会った時、間違いなく別れ話を持ちかけられるであろうことを
だから必死で春希と距離を置くことにしていた
だってそうすればまだ「恋人のままでいられるから」
そしてようやく雪菜のほうから会える日程を伝えられる
2月14日、雪菜の誕生日の日だった
雪菜はなんとしてもこの日まで関係を維持したかった
だが、この日はさらに重要な要件が重なってしまっていた
麻理は前々からアメリカの編集部への勤務を希望していた
今よりももっと大きな場所で自分の力を試したいと思っていた
しかしそこで恋人という自分の人生の中で仕事と対等に扱ってもいいと思うべき重要事項が出来た
自分の中で重要な決断を迫られていた
もし春希が麻理と一緒にいたいと言うならばアメリカ行きも辞退する覚悟でいた
今現在アメリカにいる麻理が唯一アメリカから帰ってこられて時間が取れる日が2月14日だった
だがそんな重要なことだったとは春希が知るはずもなく、呑気に雪菜と誕生日パーティをしていた
そして随分と遅れてしまった春希は麻理の自宅に向かう
が、自宅を見てびっくりする
何かもがぶち壊されていた
それは強盗などではなく全て麻理の仕業だった
麻理はそんなボロボロになった部屋の片隅でうずくまっていた
春希が発見するやいなや「どうしてもっと早くコなかったんだ」という
事情がさっぱり飲み込めない春希だがこのときもう麻理のアメリカ支局異動は決定済みだった
空港で佐和子に見送られながら飛行機を待つ麻理
来月にもう一度だけ帰国するらしい
そしてその帰国が最後で、もうそれ以降は日本には戻らないと
春希はまだ雪菜との関係をズルズルと引きずり右往左往していた
ままならない生き方をしているときに佐和子が春希に直接コンタクトを取りに来る
で、来月にもう一度だけ麻理が帰国するからその時が最後のチャンスだと
麻理はまだ完全に春希のことを諦めてはいないと麻理に代わってフォローする
春希は佐和子に感謝し、何としてでも会うと伝える
春希は2月末に武也、依緒、雪菜の3人でスキーをしに長野県まで出かけていた
武也と依緒の計らいで雪菜と春希は二人きりで取り留めもない会話をしていた
そこに一通のメールが届く
ウエストバージニア航空302便 日本時間13時成田空港発予定それは麻理さんらしい必要最低限のことしか書いてなかった
現在の日付は3月1日
まさか来月に帰ってくるとは言ってはいたが完全に頭だったとは予想外にも程がある
でもこれを逃すともう麻理には会えなくなってしまう
残された時間はあと半日
半日で麻理と出会わなければならない
雪菜は慌ただしそうにしている春希の様子を敏感に察知する
ここでようやく先送りにしてきた別れ話
麻理のことが今でも忘れられないと雪菜に伝える
雪菜と別れを告げたのなら麻理の今は一刻も早く麻理に会うために行動をしなければならないと踏んだ春希は早速行動に出る
しかしここは長野県でありどうあっても東京に着く頃にはギリギリになってしまう
雪道を歩き、ローカル線に乗って佐和子と連絡を取り最短距離で向かう
その頃麻理はもう空港で後はゲートを潜るだけになっていた
佐和子に見送られて渋々飛行機に乗る麻理
結局春希は3月1日の13時までには間に合わず
"日本で" の約束は果たされなかった
そう"日本では"アメリカのニューヨークの空港に着いた麻理が目撃したのは自分の名前を叫びながら走ってくる春希の姿
まさかのびっくり仰天
「なんでお前がここにいるんだよ?」的な表情を隠しきれない
実は春希は長野から東京ヘ向かうのではなく長野から名古屋に向かっていた
春希は麻理より先に日本を発っていた
しかしこれは一種の賭けで、もし麻理が日本に居た場合は再会は果たされなかった
麻理のことを心から信じていた春希だからこそ出来た技
そしてニューヨークと日本の時差は約14時間
現地時間に換算して3月1日の12時30分
詭弁だが春希と麻理は見事3月1日の13時までに再会を果たしたのだった
先行きは不安だが春希は麻理とアメリカで生きていくことを決意する
END
ぬわぁぁぁん疲れたもぉぉぉん!! ふぅ~4キャラでこのボリュームはやばいな シナリオも良かったし満足満足
えっ、なにこれは?
こ こ か ら が 本 当 の WHITE ALBUM2 だ ちょwwwwwwまだあんのかよwwwwww長すぎるだろこれwwwwww ■シナリオ(coda)正史はccの雪菜ルートになっている
なのでcodaには小春、千晶、麻理は一切出てこない
かずさVS雪菜の全面対決
やっぱ最後はこの二人でなくちゃなwww燃えてきたぜwww 舞台は2年後に移る
無事開桜社に就職した春希は今年一年目
一年目にしては明らかに新人の受け持つ量ではない仕事を淡々とこなしていた
雪菜の方は、ナイツレコードというレコード会社の広報として頑張って働いていた
容姿がアイドル並という雪菜はやはり広報にした上司の判断は成功だったのか見事にナイツレコードの看板娘として活躍していた
なんという順風満帆な人生
もはや春希と雪菜のゴールは時間の問題となっていた
春希と雪菜は一週間ルールというのをお互いに課していた
それはどれだけ忙しくても最低一週間に一度は会おうというもの
二人は忙しい間を縫ってなんとか時間を作りお互いの気持ちをちゃんと確かめ合っていた
バイトの頃の直属の上司であった麻理はもうアメリカに行っているらしく、今の春希の上司は浜田になっていた
そんな春希に大きな仕事が入る
12月17日~24日までヨーロッパに行って来いという初の海外仕事
スペイン、イタリア、フランスの三カ国
しかも一年目の新人で
それはまぁいいにしてもこのままでは雪菜との一週間ルールは守れそうにない
それが嫌だった雪菜はなんと24日にフランスのストラスブールで行われるクリスマスミサに行きたいと言い出す
雪菜は早速旅行の準備にとりかかる
で、春希は雪菜が来るまでは仕事して雪菜が来る24日にはストラスブールで落ち合うことにしていた
来たる24日
先に駅に着いていた春希は雪菜を待っていたが予定より遅れるらしく、先にホテルにチェックインすることにする
タクシーを拾ってホテルに向かう春希
しかしその姿を偶然にもその場にいた冬馬かずさは目撃していた――――
急いでかずさもタクシーに乗り春希の後を追いかける
途中転びながらもなんとか春希を発見
「春希・・・」5年経っても聞き間違えるはずはない・・・
5年経った今ですら鮮明に思い出せる
まさかのストラスブールでの再会
そう、彼女は本来ここにはいないはず
だって彼女がいるのはオーストリアのウィーンだから
フランスにいるわけがないから
それもこれも全ては偶然
何故なら曜子が突然クリスマスミサに行きたいとか言い出したのだ
気乗りししなかったかずさだが以前とは仲が随分進展した母親のわがままにも付き合うようになっていた
そんなもうその名を忘れかけていた時、ついに出会ってしまった
一番出会ってはならない人物に、お互いに
5年ぶりに再会したのはいいが、特に話すこともなくぎこちなさが漂う二人
そこで春希がかずさの足を見て驚く
かずさは靴も履いておらずこの寒い中素足だった
それもそのはず、かずさは春希の姿を見るやいなや一目散に追いかけてきた
走りにくいヒールで走り、転んでも構わずに
このままでは凍傷になってしまうと判断した春希は持ち前のお節介を発揮して、かずさの足を温めてあげることにした
もう関わってはいけない存在なのに
今日は雪菜に婚約指輪を渡すつもりでいたのに
かずさの足の治療をしているうちに時間は刻一刻と過ぎ、結局クリスマスミサの時間には間に合わなくなってしまった
電話で雪菜には謝って許してもらったがかずさのことは伏せてしまった
これが全ての過ち、順風満帆な人生のはずの全てが狂いだす日さらに浜田から追加の仕事が春希に送られてくる
内容は"冬馬かずさのインタビュー取材"
さらに悪運である
翌日インタビュー取材にをした春希は終わり際、「俺またお前のピアノ聴きたい」と言いかずさと別れる
しかしそれがかずさの心の中で一つの火を灯してしまった
ちょっと前からかずさは曜子から日本公演の話を持ちかけられていた
5年ぶりの日本だったがかずさはまだ返事を決めかねていた
だがあの春希の言葉がきっかけとなり、公演を承諾する
そして1月27日にかずさのピアノコンサート開催になる
で、かずさが日本に来てからは冬馬曜子オフィスの提案で全部かずさ関連の仕事が春希に回ってくるようになる
曜子はかずさの春希に対しての好意は知っているのでとことんまで春希とかずさをくっつけようとする
だがそういうわけにはいかない、雪菜ともうゴール間近にいるのだから
そこで浜田から持ちかけられたのが「冬馬かずさ独占密着取材」というトンデモナイ仕事
絶対に受けてはならないとわかっているのに、春希は揺らいでしまう
何より春希が心配していたのがかずさの日本での適応力のなさ
今やかずさは有名人であるのでマスコミなどのトラブルは極力避けなければならないのに早速一悶着起こし、さらに熱もあったことから結局春希が自分の部屋に連れ帰って看病した
その翌日に曜子が来て春希に告げる、「もしかずさを選ばないのなら綺麗サッパリ振ってあげて」と
かずさが春希のことを好きなのはまだ完全に振られていなかったから
それもそのはず、だって5年前のあの空港で春希とかずさはそんな話をする前に時間が来てかずさがウィーンに行ってしまったから
5年も経ったら忘れるだろ普通、とか思うかもしれないがかずさの春希を思う気持ちは5年経っても色褪せることは無かった
それほどまでに一途だった
曜子の後押しもあって悩みに悩んだ末、春希はかずさの密着取材をOKする
となれば話はものすごくスムーズに進み、曜子は春希のとなりの部屋が空いていると知るとそこにかずさを住ませるためにテキパキと手続きをしていく
ホテルを勝手に追い出されたかずさは仕方なく成り行きで春希の隣の部屋に
それからは密着取材ということで春希とかずさの触れ合う回数が多くなっていくが、それが再び5年前の気持ちを呼び起こす原因となりお互いに段々と距離が縮まっていく
またかずさは人前に出るときにそのままの格好でいるとすぐに取材の的になってしまうので変装用グッズも春希が揃えた
しばらくそういう春希のかずさ取材生活が続いていくが、ある日かずさが帰ってくると春希の部屋の前に知らない人が
それは柳原朋だった
どうやら雪菜のライブがあるから春希にチケットを渡して欲しいと頼まれる
雪菜はあの歌を取り戻した2年前から助っ人として色々なバンドのボーカルを仕事の合間を縫って担当していた
やっぱり歌うことが好きだった雪菜
是非それを春希にも見てもらいたかった
かずさは春希にそのチケットを渡すが、春希はライブに行くことを拒否する
ならば、とかずさは「そのチケットを譲ってくれないか」と春希に頼む
春希は譲ってかずさが雪菜のコンサートを見に行くことになった
何せ5年ぶりの雪菜
かずさも久しぶりに見てみたいというのはあった
輝いている雪菜のライブを見たかずさは相変わらずと言った具合に、しかし雪菜の歌を聞けて満足気だった
段々近づいてくるかずさのピアノコンサートの日
万全の状態で望んでもらいたいと思っていた春希は色んな場所にかずさを連れ出す
昔、かずさの家で使用人だった柴田さんの家
そして様々な思い出の詰まった峰城大付属の第二音楽室
かずさが一番連れて来て欲しくなかった場所に春希は連れ出す
この場所がそうさせたか、もうコンサートが終わったら春希とはお別れだという寂しい気持ちがそうさせたのかかずさはここに来て、5年前のずっと封印していた真実を告白する
5年前の学園祭の終わった後のことを実際に再現しようとする
「あたしが先だった・・・先だったんだ」春希は驚愕する
5年前の春希の記憶にはこんなシーンはない
あるのはここで雪菜に告白されてそれにOKしてキスをして付き合い始めたという記憶だけ
だがかずさは雪菜が告白する前よりもさらに前に春希にキスをしていた
その時春希は文化祭のために寝ずに練習していたからかずさがいるとき眠ってしまっていた
春希が寝ている間にかずさは密かにキスをしていた
ファーストキスをしたのも冬馬かずさ、初めて体を重ねたのも冬馬かずさ、初めて春希を好きになったのも冬馬かずさしかし今春希の隣にいるのは小木曽雪菜―――― 春希はかずさの真実の告白に衝撃を受ける
だがそんなことを今更告白してもどうにもならない
どうして5年前にそれを言わなかったのか、そうしたら今隣にいるのはかずさだったかもしれないのに
でもかずさはまさか自分の他にそんな物好きな女がいることを予想していなかった
春希みたいな堅物を好きなるヤツなんか自分が以外いないと思い込んでいた
そして時間を掛けてゆっくり春希との距離を縮めていくつもりだったが、たったの1日で今までの全てを雪菜に奪われてしまった
最後の最後ということでかずさは春希にあの日の出来事を全て話した
そしてコンサートを聴いてもらって後腐れなく春希と別れる――――つもりだった
コンサート当日
春希はかずさのコンサートに行かずに大阪に出張している雪菜のところに行ってしまう
「絶対に来て欲しい」と念を押していたかずさの主張を無視してしまった
雪菜に言い訳&慰めてもらおうとしていた
自分がまたかずさに傾きかけたことを雪菜に叱ってもらうために
罰を与えてもらうために
ピアノコンサート自体は無事終わったものの、春希が来ていなかったことを知るなりかずさはブチ切れて辺りに当たり散らしまくる
同時にこの夜からしばらく姿を消す
大阪から帰ってきた春希は行方不明になったかずさの行方を探す
かずさのいた場所はもう売り地になってしまってた旧冬馬宅
そこの地下室で蹲って眠っていた
春希は真っ暗な場所で一人佇むかずさを見るなり驚く
高熱とガラスで切った血だらけの手
あまりにも痛々しい姿になってしまったかずさをとりあえずその場に置いておくわけにもいかず運び出す
なんとか居間にまで運んでくるとそこでかずさが目を覚ます
最初は状況が飲み込めずぼんやりしていたかずさだったが春希の姿をみるなりいきなり暴れだし殴り掛かってくる
「どうしてあたしのコンサートに来なかったんだ!」 感情剥き出しで暴走するかずさをなんとか鎮めようと春希は奮戦する
かずさはここぞというばかり自分の気持ちを全部春希にぶつける
今でもずっと好きであること、5年前からただの1度さえ忘れたことがないと
こっからルート分岐
雪菜(True) ≧かずさ(True) >かずさ(Normal) >>>雪菜(Normal) ●雪菜(True) それでもかずさを受け入れるわけにはいかない
だってもう雪菜と一緒に進むって決めたのだから
春希は辛いがかずさに雪菜を愛していると伝える
かずさはそれでようやく退いてくれた
で、かずさの公演は本人は全く気に入らなかったが世間的にはそれなりに評価されていたらしく、追加公演が決まってしまう
2月29日までかずさは日本にいることになる
一応まだ独占インタビューは続いていて春希はまだかずさの身の回りの世話をしていた
だが2月29日が終わったらもうかずさは日本いるつもりは毛頭なかった
曜子と一緒にウィーンへ帰る予定だった
しかしその曜子が春希に重大なことを発表する
曜子が春希を呼び出しのは・・・・・峰城大の病室
曜子は少し前から"白血病"を患っていた
曜子は自分にとって信頼出来る医師、高柳に病気のことを全て任せていた
容体はそんなに悪くはなくて寝たきりでは全然なかった
でも良くもなく、定期的に診察を受けなくてはならないし薬も大量に投与しなければならない状態だった
曜子と春希は病気のことをかずさに絶対に知られないようにするべく、二人だけの秘密にしていた
何故ならこのことをかずさに知られてしまうと間違いなく精神にガタがきて追加公演がボロボロになるのは明白だったから
だがかずさもそこまで鈍感ではなく春希と曜子がコソコソ会ってることをすぐに察知する
春希は事情を話さない
居ても立ってもいられなくなったかずさは春希が少し仮眠した隙に姿を消す
そして意外と呆気無く知られてしまう曜子の病
かずさはものすごくショックを受けていた
自分の人生で唯一頼れる存在だったから
曜子以外にもうかずさが頼れる人物は誰もいなかった
父親は顔さえ見たこともない、友人なんて一人もいない
助けになりそうだった春希さえも雪菜を選んだ
天涯孤独になりつつあるかずさ
これからの人生、自分の求める光が無くなってしまい何もする気が起きなくなってホテルの部屋に鍵をかけたまま引きこもってしまうかずさ
春希が説得しようにも曜子が説得しようにも埒が明かない
あまりにもかずさと近い位置に居る人物ではかずさを甘えさせてしまうから
今のかずさには他人が必要だった
そこで春希は「助けれてくれ」と雪菜に協力を仰ぐ
雪菜にかずさのことを何とかして欲しいと頼むのは完全にお門違い
恋敵だし、何より今でもそのことで2人がギクシャクしているというのに
でももう頼れるのが雪菜しか居なくなってしまった
雪菜はかずさと会えるとなると意外なほどに嬉々として協力してくれた
春希の勤務先である開桜社から冬馬かずさ増刊号の雑誌が出るに至って、それにミニアルバムが付録として付くことになった
そのミニアルバムのプロデュースに手掛けることになったのが雪菜
ナイツレコード、冬馬曜子オフィス、開桜社という3つの構図がここに出来上がる
雪菜はかずさを日々説得してなんとかコンサートとミニアルバムのために立ち上がってくれることを願うが何回か会っている内に春希の話題へとシフトしていく
で、春希のことを巡ってここに来てようやく論争になる
雪菜の言動に先にキレたのはかずさ
雪菜のビンタを食らわせる
しかし雪菜も負けじとかずさにやり返す
White Album伝統のビンタ合戦ここに爆誕www 5年前に言えなかったお互いの本音をひたすらぶつけ合えた二人
ここでようやく真の意味でかずさと雪菜は親友になれたのだった
これを機にかずさはピアノコンサートの練習を再会してくれた
雪菜も大喜びだった
でもこの時もう既にミニアルバムの期限がギリギリにまで、というか本来ならとっくに出来てなければならないのに出来ていなかった
もうコンサートも雑誌も1週間を切っていた
かずさが復帰してくれたことでようやく3人が揃う
実に5年ぶりのユニット結成(春希:ギター、雪菜:ボーカル、かずさ:ピアノ)であった
春希は残り少い時間を計算してスケジュールを作ったがかずさは気に入らないらしく(特にミニアルバムの収録曲)、全部かずさが一人で収録曲を訂正してしまった
そして最後のトラックには3人で作った新曲を入れることを決定する
そんなこんなでなかなか思うように事が運ばなくなって気付いたらコンサート当日の日&ミニアルバム収録日ギリギリの日程
かずさは雪菜と春希が曲の練習をしている間、一人で追加公演のコンサートを行っていた
で、コンサートが終わり次第すぐに雪菜と春希と合流して新曲をミニアルバムに収録する手筈
ギリッギリになって春希のギターも完成して雪菜の歌も完成
なんとか期日までに全ての行程を終える
でも今だけは3人ではいられない
3人に戻った春希達だったが、あとはもう今だけは2人に戻る
全てに決着が着いた今だからかずさは一緒には居られない
だって春希には雪菜がいるから
だからかずさは春希を雪菜の元に送り届ける
そして今度こそ後腐れなく綺麗サッパリ春希への恋心を消し去る
ただ恋心が消えただけで春希が好きな気持ちは一生変わることはない、もう新しい恋をすることは一生ない
かずさは日本を出ていくことを決意していたが曜子が病気の関係でもうウィーンへ帰らないことを聞くと、日本への滞在を決める
5年の歳月を経てかずさのことに決着がつくと春希は改めて雪菜にプロポーズする
かずさが日本に残るということは雪菜と春希の仲を完全に認めてくれたことでもある
5年前のかずさは耐えられなくて逃げた
でも雪菜と本音で語り合えたことが雪菜と春希のことを認めてくれた
これからもずっと3人で居ることを約束してくれた
ここに来てようやく正式に春希と雪菜の結婚が成立する
最後は結婚式のシーンがエンディングで流れて終わり
同時にこのEND曲がミニアルバムに収録された3人の努力の結晶だった
END
●かずさ(True) この冬だけ自分のことを好きになって欲しいというかずさの懇願を春希は拒否する
かずさのことを今でも好きという気持ちがまだ心の奥底に眠っている春希はもしかずさをここで求めてしまうとこの冬だけでは終われなくなり、ズルズルと引きずって行ってしまうことは明白だった
コンサートまでのかずさの独占取材を続けている春希のもとに一つの電話が入る
それは春希の親友達からの雪菜との婚約祝いだった
武也から呼ばれていたが春希はいけなかったのでこの際電話だけでも、と連絡を入れてきたのだ
しかし間が悪いことに電話に出た時かずさが春希の側にいた
雪菜との結婚のことが聞こえてしまったかずさはいたたまれなくなりその場から逃げ出す
春希も急いで追いかけるがかずさは悲痛な笑顔でおめでとう、と祝福するだけ
で、雪菜(True)ルートと同様にここからホテルに引きこもりに入る
違うのはここで雪菜に助けを求めず春希自らがかずさのところへ赴く
完全にドアを閉めきって引きこもっているかずさにもし何かあったらどうするんだ、と切羽詰まって部屋の管理人に訴えるが客のプライベートを優先するホテル側としては勝手に入るわけにもいかず・・・
そんな問答をしているうちにいい加減やかましくなったのか鬱陶しかったのか部屋からひょっこりかずさが姿を現す
春希は決断する
曜子が病気になった今、かずさを支えられるのは自分しかいない
かずさの道標になるしかない
かずさの道標になってこれからもかずさの生きるための目標になってあげたい
そんな本来なら絶対にあってはならない決断を春希は決断する
春希はかずさに幸せになってもらいたかった
もちろん、春希と一緒に歩んでもかずさが幸せだと感じなければ意味がないので、かずさの本当の気持ちが聞きたかった
でもこの時、かずさは返事を保留して去ってしまう
数日後、2月14日がやってきた
毎年恒例の雪菜の誕生日パーティ
今年も例外ではなくいつもどおり雪菜の家にみんなで集まって家族、友人達で盛り上がるつもりだった
そこに春希の姿があることは誰もが確信していた
末次駅で降り徒歩15分で雪菜の家
だがそこで待っていたのは冬馬かずさ
返事を保留してから5日ぶりの再会だった
かずさはまた5年前と同様に逃げるつもりだった
まだ日本を去るつもりはなかったが空港まで行っていた
やっぱり雪菜に申し訳なくて春希は雪菜とくっつくのが一番なんだってことはわかっていた
それが最高のハッピーエンドなんだって
でもかずさは雪菜の誕生パーティに行く寸前で春希を止めに来た
「もう雪菜に会わないで欲しい、雪菜を裏切ってあたしを選んで欲しい」 やっとかずさの真意を聞くことが出来た
本心を聞くことが出来た
あとはもう行動するだけ、破滅に向かって
修羅の道を選択する
今まで積み上げたモノをたった一人の女の幸せのために全てブチ壊す
まずは雪菜
雪菜の誕生日パーティに行けなかったので埋め合わせとして雪菜の都合が良い時に会うって約束する
後日雪菜が指定した場所に春希は向かう
雪菜が指定した場所は有海の臨海公園
しかし春希も雪菜もここで2人が会ったら何となくどんな話をするか、されるかはわかっていた
春希は雪菜にやっぱりかずさを選ぶことを伝える
雪菜はそんな話は聞きたくないとばかりに逃げようとするが春希は先延ばしにしたくなくてここでハッキリと雪菜に伝えることにする
雪菜はついに終わってしまったとばかりに泣き喚く
春希はかずさが安心して生きていけるように全ての準備を事前に済ませておいた
自分のマンションを3月いっぱいで契約終了することや日本から出てオーストリアに行くための支度をしていた
次は開桜社退社
突然上司の浜田に辞表を提出する春希
上司からすれば気が狂ったとしか思えない
何せまだ入社一年目
仕事はバリバリ出来る春希だったがそれでも入社一年程度ではまだまだ会社に恩返し出来る期間ではない
考えなおさないか、と浜田は言うが春希は一度決めたことは曲げないということを知っていたのでもう諦めに入っていた
今まで良くしてくれていた開桜グラフの社員たちも残念そうに思う
自分の周りの信頼を全て断ち切っていく
そして友人関係
武也に居酒屋に呼ばれた春希
そこには朋、依緒も同席していて雪菜のことはどうなっているのかと腹を割って話し合うことになった
誤魔化しても仕方がない、どうせ後でバレることなんだと判断した春希は包み隠さず「かずさが好きなんだ」と言ってしまう
女性陣はブチ切れ
結婚する寸前というところでまさかの雪菜への裏切り
朋も依緒も春希を最低のヤツだと厳しく非難
しかし武也だけは違っていた
こんな衝撃的な発言をした春希に対してまだ雪菜とくっついて欲しくて諦めずに動いてくれた
3人一緒じゃ駄目なのかと
だがそんな春希を心底気遣ってくれる武也の意見でさえ春希は苦しいながらも否定する
武也は本当に春希の親友だった
そして武也の最後の救いすら手放した春希はこの時武也とは他人になった
最後
雪菜の家族との関係を断絶
雪菜の家族に以前からとても気にいられていた春希
一番心苦しい場面、良心の呵責を最も感じる場面
結婚を前提に付き合っていた雪菜との別れ、を雪菜の両親へと正直に告白する
「他に好きな女(ひと)が出来ました」と
雪菜の母はあまりにも悲しくて泣き出してしまい、父親は春希を軽蔑した
そしてその話を影から聞いていた孝宏はブチ切れる
「姉ちゃんの5年間を返せ!」と
春希は何の抵抗もせず孝宏にボコボコにされる
しかしボコボコにされるのも当然だと思っていた春希は受け入れる
朋に呼ばれて外出していた雪菜はそれでも春希を庇ってくれた
雪菜曰く、みんなして春希を虐めるのが許せないらしい
当人たちの事情(かずさと雪菜と春希)を何も知らない人たちにとやかく言われたくはない
雪菜は孝宏にボコボコにされた春希を治療してくれる
さらに3人で一緒にいちゃ駄目なの?と武也と同様に提案
でも雪菜が良くて春希が良くても、かずさが3人で一緒にいることに耐えられない
かずさは春希を雪菜から奪ってしまった罪悪感に耐えられないから
3人一緒にいようとしたら間違いなくかずさがまた離れていってしまうから
雪菜の提案を申し訳なく否定する春希
この日以来、雪菜は誰とも会いたくなくて家にも帰らず一人ホテルで過ごすことになってしまう
後日かずさは雪菜を裏切ってしまったことを本当に申し訳なく思っていて二人で喫茶店にて会う
雪菜はこのときもう軽い精神異常を来しており、春希に裏切られたことやその他諸々のショックで自分が言ったことすらも覚えていないヤバい状態に陥っていた
かずさはそんな風に雪菜をしてしまったのも自分のせいだと思ってせめてもの罪滅ぼしのためにピアノを捨てることを選択する
そしてピアニストの命と呼ばれている手をガラスのコップを割り、鋭くなった先で自らの手に突き立てようとするが――――
雪菜は無意識のうちにかずさの手を払いのけていた
だが雪菜混乱していた
どうして止めてしまったのか、もうかずさは自分とは関係ない
だから別にどうなろうと知ったことではなかったのに・・・
雪菜は自分がわからなくなるくらいおかしくなってしまっていた
春希に罪悪感を抱かせないために雪菜のことを自分なりの方法で決着をつけようとしたかずさはそれが逆に裏目に出てしまい、雪菜を壊してしまう羽目に
雪菜は上の空で街をふらついている時に車道に出てしまい車に引かれてしまう
が重症ではなくすぐに立ち上がってそそくさと去っていく
かずさのコンサート当日になって最悪の事態がまた重なる
今度こそ見に来て欲しいと思っていたかずさ
しかし開演前になって春希の携帯に絶交したはずの朋から電話が入る
雪菜が行方不明になってしまった、と
もう雪菜は自分にとって赤の他人、助ける義理はない
何より今日は大事なかずさのコンサートの日
前回の二の舞だけは避けなければならない
でも春希は雪菜の安否を心配してしまう
かずさは自分が側に居なくても成功するだろうと信じていた
コンサートが始まる前日春希はかずさにあることを伝えていた
「お前を守るためにお前が安心してこれから暮らしていけるように、俺はお前の側には居ないことがあるかもしれない。それはどこかでお前を守るために俺が戦っていると思っておいてもらえばいい」
もしこれで雪菜が最悪の状態であることがわかって、後日かずさに知られた場合
かずさはものすごく傷付くだろう、雪菜をこんな目に遭わせたのは自分だって
だから今は状況の掴めない雪菜の行方を探すことにした
しつこく雪菜の携帯に電話を掛け、ようやくつながった雪菜
一応無事ではあるらしい
現在地を聞く
雪菜のいる場所は有海の臨海公園だった
あの別れを切り出した場所にいた
そして今度こそ雪菜とのしがらみを断つ
かずさのコンサートに行けなくしてしまってごめんなさいとも謝ってくれた
春希と別れた後、雪菜は車に引かれたときの衝撃が今になってやってきたのかその場に倒れてしまう
コンクールを無事に成功させたかずさ
ついに日本と別れる時が来た
この地にはもう居られない
あまりにも罪を犯し過ぎた
春希に至ってはもっと大きな罪を犯した
二人でウィーンに旅立つ
見送りは曜子一人
あれだけ交友の広かった春希も今はもう曜子とかずさの二人きりになってしまっていた
飛行機に乗りウィーンへと向かう春希とかずさ
春希は一つ忘れ物をしてきてしまった
それは付属の頃からずっと愛用していたギター
雪菜を立ち直らせるために使用したギター
でもあれはもう雪菜のものだから、かずさと一緒いる今は不必要なものだから
どこかの業者が勝手に処分してくれているだろう
二年後―――― 春希とかずさは見事ウィーンで生活を営んでいた
春希は現地で仕事を見つけ、かずさはピアノを引き続けている
春希はいつの間にか冬馬曜子オフィス欧州支部に就かされていた
そしてかずさのマネージャーになってかずさの助けを行いつつ一緒に生活していた
今日は2月14日
その日、曜子からPCにメールが届く
近況報告を含め、下にスクロールしていくと見慣れぬリンクが
『あなたたちにとっていつかは受け止めなくてはならないことだから。覚悟して、確かめないさい』 曜子の注意書きに春希とかずさもちょっと不安になる
動画ファイルらしくダウンロードして内容を勇気を出して確認する
そこには春希のギターを弾きながらPOWDER SNOWを歌う雪菜が
『元気ですか?わたしは今でも、歌っています』とフランス語で発音する雪菜の健気な姿が映っていた―――― END
●かずさ(NORMAL) この冬だけでいいから春希の温もりが欲しかったかずさ
春希はそれを受け入れてしまい体を重ねてしまう
一線を超えてしまった春希とかずさ
それ以降春希は段々とかずさにのめり込んでいってしまいかずさ依存症になってしまう
同時に雪菜を受け入れなくなっていってく
いつもどおり会社に行こうとしても拒絶反応が出てくる
頭痛、吐き気、悪寒が起こる
そしてインフルエンザという嘘を言い、一週間休んでしまう
社会人失格の行為をしてしまうがそれらの症状はかずさと一緒にいるときはまるで発症しなくなっていた
それほどまでに重症になっていた
ついにかずさにもう日本にずっといろよ、と言う
かずさはそこまで自分を想ってくれている春希を嬉しく思っていたが逆に悲しくも思っていた
何のためにかずさが日本を捨てたか、それを春希は深い意味では捉えてなかった
かずさが日本を捨てたのはピアノの腕を伸ばしたいというのもあったが本当の意味では雪菜と春希の二人を邪魔しないため
そしてコンサートが終わったらきっぱりウィーンに帰る予定もしていた
春希が日本にいてくれという戯言は春希が日本を捨てるという未来を考えたことがないから出てくる発言だった
かずさは春希が本気で日本を捨てることを考えてくれるならずっと一緒にいることも考慮していた
だが、肝心の春希は捨てることなんぞ考えたこともなさそうだった
雪を見たいという二人の合意のもと、春希とかずさはコンサートが始まる一週間前だというのに東北に向かう
5年前に春希と雪菜とかずさの3人で泊まった宿
しかし今日そこに雪菜の姿はない
雪景色にうっとりする春希とかずさ
もうこのままずっとここにいてもいい、世界と断絶してかずさと二人きりでいたいと言う春希
でも旅館の仲居さんがついにかずさの正体に気づく
なんとか春希が誤魔化すがもう噂は広まっているかもしれないと危惧した春希は明日の朝に旅館を出ようとかずさに提案する
翌朝、春希が目を覚ますとかずさが隣に居なかった
勝手に一人で移動されたことに慌てる春希
足あとを頼りに追いかけてようやくかずさを発見した
別にかずさは逃げたわけではなくただ、一面の雪景色に浸っていただけだった
そんかずさに「どこまで俺と一緒に行こう」と提案する春希だったが、かずさは「そんなのはお断りだ」とバッサリ拒否する
今まで春希に従順だったかずさ
そんなかずさのいきなり突き放した発言にショックを受ける
意味がわからない、俺はかずさを愛している、かずさも俺を愛している
それでいいじゃないか、それだけでこれからも生きていけるじゃないか
お互い何の問題もないじゃないか
だがかずさはの意見は違っていた
そんな"あたしに依存して周りを全てほっぽり出す春希なんかあたしの愛した春希じゃない"と
春希は段々とかずさに依存していくことで周囲のことがどうでも良くなっていってしまった
しかしかずさからすればそんな春希は見るに忍びなかった
いつも社会に溶け込み柔軟な対応している春希にはとても見えなかった
だから春希をそんな風にしてしまった自分を呪っていた
結局二人の夢の逃避行は実行されず現実に引き戻される
コンサート当日
春希は最前列でかずさの演奏を聞こうとする
と春希の隣の席に「ここいいですか?」と一人の人物が声を掛けてきた
現れたのは小木曽雪菜 かずさが雪菜を呼んだ
まるで雪菜と春希を祝福するように
コンサートが始まる
かずさの追加公演は前回とは比にならないほどの大絶賛で一曲終わるごとに拍手喝采だった
休憩時間に春希は今までの罪を雪菜に全部告白する
しかしそれでも慈悲の如き優しさで春希のことを責めようとはしない
雪菜はもう俺の側にいるべきじゃない、と突き放すが雪菜は認めなかった
かずさの最後の演奏が始まる
これが終わったらかずさはもう海の向こうに消えてしまう
「お前は雪菜と幸せになるんだ」
わずかな間だったがかずさは春希と一緒にいることが出来て本当に嬉しそうだった
ラストの演奏終了後、雪菜はもう席には居なかった
そしてかずさはあまりの大拍手に驚いたようにひょこひょこと観客席に挨拶をした
だが最前列だけには目も向けようとしなかった そしてこの日を堺に冬馬かずさは日本から完全に姿を消した―――― 1年後あれから1年が経った
春希は社会に復帰したが復帰するまでにものすごく時間を要した
かずさのことがショックでずっと病んでいた
そんな病んだ春希の側にいてずっと復帰するまで支え続けてくれていたのが雪菜だった
雪菜はあれだけ酷い裏切りをされたというのにまだ春希の側にいた
春希をずっと応援し続けた
愚かにもほどがあるがそれでもまだ春希のことを諦めてはいなかった
そしてそんな雪菜のあまりにも春希を愛する気持ちに春希もまた雪菜のことを好きになってしまっていた
だが春希は一生かずさのことを引きずって生きていく
世界で一番好きな女が側にいず、世界で二番目に好きな女に支えられて
これからもずっと――――
END
●雪菜(Normal) かずさの求めを拒否し、雪菜を愛していると伝える春希
かずさは日本から姿を消す
1年後すっかり冬馬かずさの名前も日本から忘れられていた
春希は雪菜との結婚も決まり、先行き安泰な順調な人生
ただこれからもずっと背負っていくだろう、冬馬かずさの名前を心に刻んで今日も雪菜と共に生きていく――――
END
このルートは短くて最初BADかと思ってたけど一応雪菜ENDらしいw ■歌を忘れた偶像 大学時代の1年から3年までの雪菜の出来事をまとめたシナリオ
だいぶと細かい掘り下げまでされていていて、春希とのすれ違いが描かれている
雪菜の嫉妬オーラ全開
かずさのデジタルノベルと同様にこれも書いていると長くなるので(今更長いもクソもないけどw)割愛
■キャラ 冬馬かずさ >>>>>>>>>>>萌死の壁>>>>>>>>>>>>小木曽雪菜 >杉浦小春 >風岡麻理 >冬馬曜子 >和泉千晶 >園田亜子 >中川和美 >柳原朋 >水沢依緒 >清水小百合 >雨宮佐和子 >矢田美穂子 >工藤美代子 ●冬馬かずさicでは雪菜とそこまで差が付かなかったんだけど、codaのかずさはもうマジやべーわw 完全に俺の萌えポイントを狙い撃ちしすぎてるw 普段は強気な癖に春希と一緒にいるときは急にデレ出すんですよこのコ
俺のトチ狂ったリアルな独り言 ↓ えっえっちょっと待って待ってw何でこんなに弱気になってんのこの娘wwまじ可愛すぎでしょwwやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいwwwwwwwマジでほんとに?wwwなんでこんなにデレてんの?wwwちょっとやばいやばいマジでやばいって可愛すぎるwwwwwwちょっとマジやばいやばい助けてwwwww可愛すぎるだろこれwwwwww
ちょっと待って勘弁してくれwwwwwwww可愛すぎて死ぬwwwwwww助けてwwwwwwwリアルにやばいwwwwwwww やばいってやばいマジやばいやばいやばいwwwwホントやばいwwwwwwキュン死するwwwwwwwwwwwなんだよこいつwwwww完全に俺のストライクじゃねーかwwwww というくらいテンション上がってました( ^ω^) 簡単に言うとツンとデレの絶妙なギャップがたまらんわけですはい
しかも容姿も黒髪ストレートとかど真ん中過ぎて困る
言っちゃ悪いけど容姿端麗、ピアノくらいしか取り柄がない
それ以外全く駄目なところがまた可愛いんだけど
家事全般は当然駄目でトーストを焦がすほどw
両手を怪我しているのにカレーの鍋を持とうとしてひっくり返して全身に被ってしまったり
Q.もしピアニストになってなかったら今の自分はどうしていたと思いますか?A.そんなの、引きこもりに決まってる と臆面もなく答えたりwwwwww 色々と最高のヒロインだわw マジで愛してるw シュタゲの紅莉栖、G線のハル以来久々の大ヒットかもしれない フィギュアまだー?買っちゃいますヨォ~?
処世術のために手に入れた名前は東野和美w ●小木曽雪菜icの雪菜は生き生きしてたけど、ccの雪菜は雪菜ルート以外の雪菜は本当救われなくて不憫で仕方がない
「雪菜ちゃん本当に救われねぇなぁ・・・」←もうこの台詞何回言ったかわかんねー そういう意味ではccは雪菜好きにとっては辛いかもしれない
でも最後までやったらちゃんと雪菜が報われるルートあるので諦めるなぁ!
相変わらず優しくて、人当たりが良くて、根暗で、気難しくて、嫉妬深くて、お節介
雪菜は本当に気難しすぎて俺も性格が完全には掴みきれないw
その時その時によってかなり変わってるんだよな・・・
しかし雪菜の基本行動理念は間違いなく春希のため
これだけは確実
なんて安い女なんや・・・ リアルにこんな娘いたら間違いなく嫁にしてるで・・・●杉浦小春 別名:"小春希"←武也命名
春希のようにお節介で性格も春希瓜二つ
ポニーテールが印象的
真面目なくせにやたらビッチ宣言したがる子wwwwww
折角のHシーンでいきなり
「わたし、先輩だけのビッチなんですから!」とか言い出して爆笑したわwwwwwwwwwww
ちょっとビッチ意識しすぎィ!!
おかげクラスメイトからもビッチって言われる始末 ●風岡麻理 春希の大学時代の開桜グラフでの直属の上司
仕事魔人であり、とても面倒見が良い
春希のことを特に評価していた
お姉さん気質があってかずさと言動だけは似ている
やることなす事は全く違うけどw
●冬馬曜子 かずさのカーチャン
男漁りが好きで放任主義で母親失格かもしれないけど、それでも俺はこの人好きだった
かずさのことをほったからかしのように見えるけど(実際かずさはそうとしか思ってなかった)本当は親馬鹿でかずさのためなら何でも利用する人
かずさの父親が誰かはわかってるはずだけどあえてそれはかずさに言わない
何番目の男との間に出来た子なのかは作中では明らかにされていない
●和泉千晶演技のプロ
千晶は付き合いやすい人間だけど人格を何個も持ってるせいで真意を知りたいと思えば思うほど人間不信なりそうw
軽く10個以上はたぶん使い分けられそう
春希も最初はそれに騙されちゃうわけで
まぁあんな完璧な演技してたら騙されるのも当然
劇団ウァトスで今日も主演女優として頑張ってます
●園田亜子 孝宏と同級生でクラスメイト
小春達仲良しグループでは控えめな女の子
小春を除いた3人の中では一番好きかな
●中川和美 グッディーズでバイトしている短大生の人
明るくシャキシャキした性格で、フロアチーフを務めている
恋の話題に敏感
●柳原朋 大学3年のとき見事にミス峰城大に選ばれた努力家
雪菜を常にライバル視しており、同時に人間としても尊敬している
雪菜が歌う歌が誰よりも好きな娘
後輩の癖にやけに図々しい態度と強引さが持ち味●水沢依緒 icの頃に比べてだいぶ出番が増えてよかったw
基本的に武也とセットで出てくる
春希の良きアドバイザー
春希と雪菜のをくっつけるためならなんだってする
だが肝心の自分は・・・
武也とは脈アリ、という段階で終わってしまった
まぁいずれは付き合うでしょうw
●清水小百合 小春達4人グループの1人
言い方は少々キツいけどなんだかんだで一番グループのことを大切に思ってくれていると思う
●雨宮佐和子 普段は旅行代理店で仕事をしていて麻理の親友
麻理とは長い付き合いでお互いにライバルでもある
何かあるとすぐに競い出すw
麻理のことを何でも知っている唯一の理解者
●矢田美穂子 小春の親友・・・だったけど、一度関係がブチ壊れてまた親友に戻った
容姿や言動から大人しい性格に見えるが小春とは言い争うほど芯が真っ直ぐなコ
●工藤美代子 立ち絵がある癖にその立ち絵が出てくるのが壊滅的に少ない人www
もうちょっと立ち絵あるなら使ってあげてくださいwww
というのも、電話での応対やその場にいないことが多いから仕方ないんだけどね・・・w
■曲、BGM op
VIDEO まさかのアニメーション 一つだけ言うなら――――作画ェ・・・wwwwwwwww coda op
VIDEO After Allあったw
【ニコニコ動画】【WHITE ALBUM2】After All~綴る想い~ 他は無かったので省略
曲に関しては
・届かない恋(千晶ver) ・届かない恋(バレンタインライブver) ・優しい嘘 ・Routes ・時の魔法 ・closingが特に好き
BGMに関しては
・Answer ・他は各曲のinstrumental ■笑ったネタ
も、もしやこれは・・・
やっぱり天いなネタじゃねーかwww
こらwwwwwwwww地味にネタバレすんなwwwwwwwwww
これはWHITE ALBUMやってた人ならクスリと笑える小ネタ
■総合 ネ申 ネ申としか言いようがない出来 あまり神神言い過ぎると神の価値が下がるけどそれでもそれくらい出来が良い作品だと感じてしまったんだから仕方ないw それとシナリオのボリュームをクリアしてから知ったんだけど、ic:cc=15:85らしいwwwwwwwwwwwwwwwwww どうりで長いわけだよwww
「ic2日で終わったのにcc全然終わる気配がねぇぞ?w」と思ってたらシナリオが単純に5倍以上あったwwwwwww さすが延期しただけのことはある
ccとcoda合わせたシナリオ総合順位は
雪菜(True) ≧かずさ(True) >小春 >雪菜(cc) >かずさ(Normal) >千晶 >麻理 >雪菜(Normal) 印象に残ったシーンは・・・そうだなぁ~
泣き所なんて正直何個あるかわからないくらい多いw
俺は小春のルートの答辞の部分と雪菜の別れ際のシーン、雪菜ルート(cc)の届かない恋熱唱
codaのかずさルート(True)ラストの雪菜のPOWDER SNOW弾き語り、かずさ雪菜共通の曜子の病に泣くかずさ、雪菜ルート(True)のミニアルバム収録後の雪菜のWHITE ALBUM
とまぁ軽く思いつくだけで多数あり
人によってグッとくるポイントは違うと思うけど本当に良いシーンは数えきれないくらいあります
シナリオ自体も素晴らしいんだけどそれに輪をかけて良いのが曲 マジ曲がヤバいくらい良いwこんなクソ長いのに相変わらずicのときと同様に中弛み感はほとんど感じない そもそもほとんどのシーンがそれなりに重要な含みを持っていて無駄がないんだよな・・・ だからダルいという感じは全然しなかった むしろ「どうなるんやこれ・・・」っていう不安と期待とドキドキ感が常に付き纏ってたw 三角関係、浮気モノの決定版じゃないかな クリアし終わった後は無意識のうちに「届かない恋」を口ずさんでいるくらいに俺もどっぷりハマってたwアニメ化するのかな? もしするならどういうルートに行くか気になるw ありがとうWHITE ALBUM2 絶対に忘れることの出来ない作品になりました 俺はこの作品に出会えて本当に、本当に良かった・・・ やって損はしないとりあえずこれだけは自信を持って言える
S(神) Ever17 -the out of infinity- Steins;Gate この世の果てで恋を唄う少女YU-NO BALDR SKY Dive2 "RECORDARE" WHITE ALBUM2 -introductory chapter-WHITE ALBUM2 -closing chapter-←NEW A(優良) 車輪の国、向日葵の少女 G戦場の魔王 装甲悪鬼村正 11eyes -罪と罰と贖いの少女- 素晴らしき日々~不連続存在~ グリザイアの果実 キラ☆キラ euphoria BALDR SKY Dive1 "LostMemory" そして明日の世界より―― 真剣で私に恋しなさい! 最果てのイマ B(良) CROSS†CHANNEL 車輪の国、悠久の少年少女 CHAOS;HEAD 俺たちに翼はない 3days -満ちてゆく刻の彼方で- Rewrite BALDR SKY DiveX "DREAM WORLD" 天使のいない12月 WHITE ALBUM C(普) 装甲悪鬼村正 邪念編D(微) fortissimo//Akkord:Bsusvier