清々しいほどの純愛、そして泣きゲー
etudeブランドが送る第2弾
そして明日の世界より――はetudeの3年ぶりの作品
2007年の作品だから今から4年くらい前かな
■シナリオ
★共通舞台は小さな島
この小さな島っていうのがポイントで、
“舞台となっている島には名前らしきものがない”日本列島のどこかにある離れ小島とでも思ってる
戦争があった頃には炭鉱で仕事が山ほどあったこの島は戦後の人離れが激しく、今や人口は数百人しかいない
その島で陽気に平和で過ごしていた葦野昴だったが――――
ある日突然地球上に小惑星が落ちてくることが観測されるそれはどう考えても避けようのない、決して揺るがない事実
このゲームはその小惑星が落ちると分かってからの主人公とヒロインたちの内面や心情を詳細に描いたシナリオ
その小惑星の落ちる位置からして直撃はしないものの、海に落ちた後の津波で全世界があっという間に飲み込まれてしまう規模で、全滅は確定
現在は7月、衝突は10月初頭
その間わずか3ヶ月
そこで日本政府は5万人だけが助かる地下シェルターを公開する
5万人は非公開の抽選式
当たったとしても他言は無用、自分以外には知られてはいけないルール
そして当する確率は日本人口に対してわずか0.3%という超低確率これがまた残酷な仕様で、
「こんなの公開したら明らかに選ばれなかった人は気が狂うだろ・・・」と予想してたが案の定その通りになり、選ばれなかった人は政府に対して当選者の公開や暴動を起こした
日本本州では荒れていたが、昴たちが住む小さな島では人口も少なかったのでそんなこととは無縁だった
だがしかしここでまたありえないことが起こる
なんと主人公である昴がシェルター行きの当選者となってしまったのだ正直この展開は読めたけど、これからどうなるかは期待してた
ここから各シナリオ別感想
一般>>>青葉>朝陽>夕陽>御波>AFTER
★夕陽(AMAZING GRACE)
小惑星が落ちてくると知ってから夕陽は途端に元気を無くしてしまう
本来は元気キャラでうるさいほどキャピキャピしてるのにさすがに死という言葉が胸に響くらしい
さらに追い打ちをかけるのが昴のシェルター当選
お母さんが小さい頃に居なくなった夕陽は昴がお父さん、姉の朝陽がお母さん替わりになっていた
夕陽はそんな昴が自分を残して行ってしまうのがどうしても嫌らしい
そこで昴はひかりさんに言われたとおり、朝陽と一緒に夕陽を守るためシェルター行きの権利を放棄することにする
夕陽は当然大喜び、これで一件落着に見えたが――――
夕陽は気づいてしまった
“自分のせいで昴が死んでしまう”ということに
自分が不甲斐ないから、自分が昴が居ないとなんにも出来ないから、と
それに気づいてしまった夕陽は「自分が昴を殺してしまう」ということを極端に恐れ
昴が必要無しでも生きていけるように頑張ろうとしてしまう
昴にはなんとしても生き残って欲しいというのが夕陽の望みだった
折角0,3%で当選した権利を無駄にする必要はどこにもなかったのだ
夕陽は昴を冷たく突き放す
だがずっと小さい頃から一緒に過ごしてきた昴と夕陽は今更一歩身を引いた関係になるというのは土台無理な話
夕陽も心の中では悲しいのに表面は頑張って笑顔で繕おうとする
昴はそんな夕陽に内心イライラしていた
どうして小惑星が落ちてくることを知った後と知る以前の自分たちはこんなにも変わってしまったのだろう、と
そして八島のじいちゃんに会って自分に何が足りないかを知る
そう、昴は夕陽を守らなければならない、夕陽には俺が必要だのと義務感ばかり感じていて肝心のことを何も伝えて居なかったのだ
やっと自分の本心に気づいた昴は自分には夕陽が必要だ(単純に言うとお前が好きだ)と素直な気持ちで伝える
実は夕陽は何も出来ないように見えて“本当は何でも出来る優秀な子”だった
何も出来ないように見えたのは昴がいたから
何かあると昴が全てやっていたから
そして夕陽の秘められたポテンシャルに気づくことなく生きてきた
海岸で夕陽がAMAZING GRACEを一人で7番まで歌いきった時に昴は確信した
お互いそのことを理解した二人は、決して義務感などではなく純粋にお互いがお互いを必要ということ確認しあって絶望までの約2ヶ月を過ごす―――
★朝陽(家族の肖像)朝陽は夕陽の姉ちゃんで4つ上
朝陽は幼い頃に本土母親のひかりさんと出かけており、その時朝陽がはしゃいで道路に飛び出してしまってそれを庇ったお母さんが死んでしまったということにずっとコンプレックスを抱いている
自分のせいで母親が死んでしまった、と
朝陽は昔、ひかりさんに言われたとおり昴と自分で夕陽を守ってやらねばと強く決意し、自分は母親にならなければならないと強く誓い、ひかりさんみたいになろうと努力する
自分のしたいことを一切諦め、常に家族のために
母親を亡くしてしまったことにより精神的に落ち込んでしまった父親の陽おじさんのためにも
しかし小惑星が落ちると知ってから、いくらひかりおばさんを演じてきた朝陽でも所詮はまだ歳相応の少女だった
ひかりさんが死ぬ前はまだ純粋無邪気な性格だった朝陽もひかりさんが死んでからはどことなく変わってしまった
昴はそんな昔の朝陽に恋していたのだが、今のままの朝陽には恋愛感情が湧かなかった
でも小惑星が落ちるとしってから朝陽は完璧超人が崩れてきてしまい、昴にも頼ってしまう
そんなことをしているうちに、昔の朝陽の癖が出てきたのを確認した昴は惚れ直し恋人関係に
だがここでまたしても夕陽様登場夕陽は青葉や御波となら別に昴はくっついても良いというが、
「お姉ちゃんだけはダメ」と言い張る
何故ダメかというと今まで二人で夕陽を守ってきたから、二人が恋愛に目覚めると夕陽は一人ぼっちになってしまう
置いてけぼりにされるのが絶対に嫌だった夕陽は駄々を捏ねて家出する
←正直夕陽うざいwwwなんとか発見できたものの、夕陽は機嫌が悪いまま
そして昴と言い争っているところへ、一台のトラックがやってくる
二人はトラックが壁の死角に入っていて気づかない
このままで直撃だと感じ、後ろを歩いてた朝陽はダッシュで昴と夕陽を庇う
が、自分が惹かれてしまう
まさにあの時の二の舞である
でも軽い打撲で助かった朝陽は、ようやく夕陽を交えた3人で
「何がいけなかったのか」をお互いに話し合うこにした
結局ダメだったのは
お互いがお互いの心配や助け合いをしなかったということ
夕陽はもっと昴と朝陽を助け、昴と朝陽はもっと夕陽に頼る
これにて問題解決
★青葉(My Fair Lady)超努力家の青葉は基本的なスペックはそれほど高くないものの、自分にないものは全部努力で賄ってきた
そして昴の良いライバルでもあった
昴の周りには同世代の男友達が一人も居なかったため、青葉は男勝り気質持ちの良い男友達代わりだった
だが青葉の本心ではそうではなかった
幼い頃からずっと昴のこと密かに慕っており、ずっと恋人になりたいと思っていた
青葉は本当は男っぽい振る舞いはしたくなかった
もっと女の子っぽい服や性格をしたかった
青葉の母親は浮気をして家を捨てたので「母親は最低な奴」と思って憎んでいた
だから母親みたいには絶対なりたくないと思い、父親譲りのところもあり男っぽい性格になっていた
何より男勝りの性格を演じていたのは「昴がそういう友達を欲していたから」に他ならない
小惑星が落ちると知ってから青葉は急に女の子っぽい服装や立ち回りをするようになった
もう残り時間が少ないのだからちょっとでも昴に自分に振り向いてもらいたかったから
しかし昴はそれに困惑する、今までの青葉はどこにいったんだ、と
ゲームをプレイしないとわかりにくいけど、青葉には3つの性格がある
1、元来の性格の青葉
2、男勝りの性格青葉
3、女っぽい性格を装った青葉2が今の性格で3が隕石が落ちてきてからの青葉
そして1が本当の青葉の性格で、昴はこの1の性格の青葉に出会うためにものすごく遠回りをした
飾らない青葉の性格の存在を思いだした昴はようやく青葉が自分のことを昔から好きだったことを理解し、付き合い始める
あとここでも一枚絡んでくるのが天下のワガママ娘夕陽様w
2の青葉は夕陽に100m走で勝つことによって昴に振り向いてもらおうと考えていたのだが、実は何でも出来る夕陽様は
フォームとかメチャクチャなのに努力家の青葉よりも早いというwwwまぁそれで色々と青葉さんも苦労したわけですよ
青葉ルートは最後で島民と一緒に運動会やって終わり
ヒロインの中では青葉のシナリオが一番良かった
★御波(星に祈りを)この小さな島に転校してきてからわずか1ヶ月ばかりの御波さん
元々は本州で過ごしていたのだけど、体が弱いこともあり都会と違って空気も良いこの島に来た
しかし転校したきたにもかかわらず、本土にいた時と同じで友達は一切出来そうもない
本ばかり読んでいた御波に昴は話しかけて、友達になる
夕陽、朝陽、青葉、昴は彼女のかけがえのない友達になった
御波は自分が病弱なせいで他の人が持っているいわる“普通”というものにとても憧れていた
だがそれは自分には決して手に入らないものだと思ってた
でも昴がそれをくれた
そして御波はわずか1ヶ月で昴のことが好きになり、想うようになる
昴がそれに気づくのは小惑星が落ちてくると気づいてから
小惑星が落ちると気づいた昴は恐ろしくなって凹んでしまう
驚くことに御波だけは全然ケロっとしていた
御波は体が弱いこともあって寿命もそれほど長くなかった
だから別に惑星が落ちてこようが落ちてきまいが近い未来死ぬことを覚悟していたのである
その心の強さにびっくりした昴は御波の励ましもありお互いに惹かれていく
しかし今度は御波が逆に気づいてしまう
昴から「普通」を与えられた御波は、普通の恐ろしさというものを知ることになる
今まで自分は近い未来に死ぬ運命にあったと思ってたから別に小惑星程度では動じもしなかった
だが大切な友達を得て、大切な人を得た御波はそれが絶対に失いたくないものになってしまった
その事に気づいた御波は途端に今までの頑なな心が揺らいでしまう
でも昴が最後まで一緒に精一杯生きようと言ってくれて元気になった御波は昴と友に生きていく
最後はセクロスして終わりw
★一般(どこまでも、いつまでも)
数あるヒロインをぶっちぎりで抜いて良いと思うのがこの一般ルート基本的にエロゲは
「誰かのルート入らない場合は大概BADだろw」って思ってたからこれにはびっくりした
まさかこれが一番心に来るとは思わなかった
一般ルートは誰とも個別フラグを立てなければ通るルートで入るのは難しくない
このルートではヒロイン4人が全員昴に対して愛情剥き出しの、別名ハーレムルートと言っても問題ないかもしれないw
ただエロはなくて話もガチ
特に父さんと二人で語り合うシーンと、八島じいちゃんの話はマジで感動して涙腺が危なかったww
そして最後の授業参観
これがもう最高に良かったわー
主人公のイケメンぶりが発揮される場面
このルートは最後にやりたかったw
まさかこんなに良いとは・・・
結局どのルートでも昴はシェルターには行きません←まぁこれは読めるよね
★AFTER全ルートをクリアすると解禁アフターは小惑星が衝突してから30年後の話
いきなり30年後の話になってたから驚いたw
すごく短いんだけどあの後どうなったかってことが語られていrう
36歳の工作員の男と若い女の工作員が荒廃した大地から掘削機を使って地下に埋もれたものを掘り出すという作業をしていた
この二人には名前はなくてただのモブキャラ扱い
この工作員の男はシェルターに入れた数少ない一人で当時6歳だったが、シェルター内で30年間過ごしなんとか地上に出てこられた
そこで他の生き残りももしかしたらいるかもしれないと思って掘削機を使って掘り出す作業に没頭してきた
しかし出てくるものは生々しい死体やシェルター内であった闘争などの無残なものばかり
そんなものに絶望しながらも彼は掘る作業を今日も続ける
いつもどおり掘っているととあるものが下から浮かび上がってくることがセンサーを通じてわかる
何かが地下900m以上下から進行してきていた
辛抱強く待って確認するとそれは水だった
水というよりは生ぬるい水
その正体は温泉だった
さらに温泉の中に浮かぶ球体状のものがあった
ボタンを押して中を見てみると一つの写真が入ってた
そこに映されていたものは
2006/8/25
嬉々として温泉を掘り出した少年少女、そして一人の老人と大勢の人たちだったそれを見た工作員の男は
「この世もまだ捨てたもんじゃないな」と大笑いするのだった
これにて完
■キャラ
樹青葉>水守御波>>>日向朝陽>>>>>>>>日向夕陽▲日向夕陽
パッケージ表紙の看板キャラクターで一応メイン中のメインヒロインなのに俺にとってはただのウザキャラ以外の何者でもなかったwwwwwwwww個別ルート入ってからシリアス展開になってからは多少マシなものの、他のルートとかではマジでイラネ的存在w
とりあえず
「がんちゃんがんちゃん」言って主人公にベタつきすぎw
もうこの時点でないわーって感じw
まぁ夕陽は幼い頃に母親亡くしてるから仕方ないっちゃ仕方ないんだけどね・・・
▲日向朝陽夕陽に比べれば格段にマシ
とっても良いおねーさんキャラなのでなかなか
ぶっちゃけメガネ外してるほうが超絶美人です▲樹青葉普段は元気キャラだけど青葉ルートでの青葉はマジで可愛い
ビッチと化した青葉が個人的に一番ソソるww個別入らないと良さがわからないキャラかな
▲水守御波おとなしそうに見えて結構お茶目な御波さん
病弱な癖に運動は意外と出来るw
恐らくこのゲームで一番キャラ的に人気があるのではないかと予想しているw
■曲OP
FULL
朝陽ED
青葉ED
御波ED
夕陽のEDのAmazing Graceは驚くことに実は実際に存在する曲
とりあえずこれが再生数多かったので貼り付けとくw
川田まみがOP歌ってたのには驚いたな・・・
こっちにもeufoniusが出てたw
■総合人によっては神と言っても良い出来なんじゃないかと
この素晴らしいシナリオを書いた健速には感謝
正直最初小惑星が落ちてきて衝突するって展開になったときは
「これするのは良いけど後で実は全員助かりました、テヘッ★とか言うのはマジ勘弁な・・・」俺が一番懸念してたのはこういうシナリオ展開で何らかの方法で結局は全員生き延びる、もしくは特定のヒロインとだけ生き残るというのは絶対に避けて欲しかった
だってこれやったら今までのことが全部水の泡になるから
でもそれは完全に杞憂だったようで
どのルートでもヒロイン、主人公とも全員死亡という展開で個人的に大満足このゲームではライター伝えたかったがことが手に取るようにわかる
その理由は心理描写の上手さ
とにかく登場キャラクターの心情が繊細に描かれている作品で「あ、今こんなこと考えてるな」って言うのが手に取るようにわかるこれをプレイしているユーザーに伝えるのは実際とても難しいことのように思う
心理描写の上手さがこの作品で個人的に一番評価したい部分そしてAFTERの最後でなんでみんな絶望の淵に立たされているのに楽しそうに笑っていられたのかというと、それは
人間、心の持ち方次第でどうとでもなるさ
↑
これが一番この作品を通してライターが伝えたかったことなんじゃないかと俺は思う(あくまで俺の考え方ね)それが恐ろしいくらいに伝わってきた
どんな悲惨な状況、どんな凄惨な出来事が起ころうともそれは己の心次第だよってこと
それと隕石が突然ぶつかって来るなんて馬鹿馬鹿しいと思うかもしれないけど、今俺たちが生きている世界だって実際観測外のところから隕石が地球に向かっているって可能性だってある
そう考えるとこれは偶然などではなく遠い未来からすれば必然のようにも感じる
あと絵関係になるけどCGがとても美しいということでも評価したい

この御波とただキスしてるシーンだけなのにやけにエロくて勃起して困る
美しいしエロい
まぁエロさでいえば、青葉さんがダントツですた
夕陽は全然エロティックを感じないぜwww
あくまで好みの問題だけど欠点を上げるとすれば学園生活と日常シーンでの中だるみかねぇ
殺伐としている展開が好きな俺としては(素晴らしき日々とか)ちょっとダルく感じるところもあった
けどそれも各ENDの感動の前には朝飯前といったところかね
プレイ時間自体1人クリアしてしまえばある程度スキップが効くのでそれほど掛からない
純愛でピュアな感じのエロゲなのでエロゲ初心者に超おすすめです総合的に見てまた忘れられなくなるエロゲの1つになりましたいじょ
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D(微)
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そろそろ厨二分が欲しくなってきた・・・w