え? え? え? 嘘でしょ? うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!! なんで!! なんで!!なんで!! なんで!! なんで!! なんで!!なんで!! なんで!! なんで!! なんで!? なんでなの!? お、れ、おれの…… 俺のまりもちゃんがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ こんな世界やだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ まりもちゃん!! 良かった!! 生きてる!! やったぁ!! まりもちゃんが生きてるよぉ……(大歓喜) ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!! もうやだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーー!!!! まりもちゃん、死なないで なんでもしますから もう、許してください フゥ……、取り乱してすまない 俺にとって最愛の人である、『まりもママ』 が惨烈な死を遂げたとあっちゃあ正気でいられなかったんだ ■シナリオ清々しいまでの一本道でした
いくつか選択肢があるが、本編は純夏と結ばれる事が確定しているため、どれを選ぼうが収束するようになっています
ただし、純夏以外の五人である冥夜、千鶴、壬姫、慧、美琴はそれぞれ個別会話が用意されている
各々の覚悟の決め方や裏事情が語られているので、キャラの背景を知りたいのであれば全員やっておきましょう
マブラヴの方ではアンリミテッドの個別に難癖を付けていた私ですが、オルタネイティヴの一本道は英断と言うしかない しかも「武は純夏と結ばれるのが最も相応しい」と書いた通りの展開だったので何も文句はありません 寧ろオルタネイティヴのシナリオだと、純夏以外と恋仲になる事自体が有り得ないとさえ思えてきます
207B分隊の全員が武に恋心を寄せていたことは事実でしたが、武と純夏の只ならぬ関係に入り込む余地が無かった
オルタネイティヴ単品では内容に不可解な部分が出てくるはずなので、
"マブラヴ無印は必ずプレイしておくことを非常に強く推奨" します
付け加えて、エクストラの個別全ルート、同様にアンリミテッドも全ルート攻略しておくべきですね そうじゃないと「こんなことあったっけ?」と思わされるシーンがちらほら出てくると思います 想像していた以上にマブラヴの土台の上に成り立っているのがオルタネイティヴである
プレイし終わってからそれがはっきりと感じられました
さて、感想を書いていく上でどうしても統一しなければややこしくなる用語がある
物語は武視点で進んでいくため、「あっちの世界」や「こっちの世界」、「前のこっちの世界」など、代名詞が散在している
本編だと読者である我々にもそれで伝わるのだが、感想となるとそうはいかず、世界を「あっち、こっち」で表現すると意味不明極まれりなので、夕呼が使っていた
『主体世界』 と
『客体世界』 という単語で呼称することにする
この二つに
『元の世界(武が本来いた世界)』 を追加して、合計三つで書き表していく
主体世界=アンリミテッドの世界、客体世界=武が元いたエクストラの世界から分岐した世界となります
オルタネイティヴはアンリミテッドの各個別後、武が地球に残って人類のために戦い、その後どうなったのか? という流れで始まる
どういう形にせよ、
"前作の世界では全ての分岐においてオルタネイティヴ5が発生している状況" だった
オルタネイティヴ4は成果を上げられずに蹉跌
G弾の大量運用による決戦という幕引きとなっていた
実質的な人類の敗北である
冒頭にて武は主体世界の自室で覚醒する
この時点で何となく予期してしまったが、
"オルタネイティヴもループもの" でしたね
まぁ俺としてはSF関連のシナリオは大好きなので一向に構わないw
端的に言うと『"前"の主体世界(=オルタネイティヴ5が発動してしまった世界)』を最初からやり直すという展開でした
後でもう少し突っ込んで書きますが、今思えば最初に武が客体世界から主体世界へ来た時、自室だけは元の世界と全く大差なかったのに、オルタネイティヴ開始時には荒廃したものに変わっていたのは、武が繰り返している証拠だったのですね
武は前の主体世界の記憶を完全ではなく、朧気ながらに覚えている
しかもそれらが確実に起こるという確信めいたものまで感じている
ループ関連の作品だとこれはもうお約束なので説明不要でしょう
武は前の主体世界でオルタネイティヴ5が発動した事を知っているため、今回はオルタネイティヴ4を成功させる事に尽力していく
前の主体世界での経験があるため、夕呼に当人しか知り得ない極秘情報を打ち明ける事で一時的な信用を得る
諸々を取り計らって貰い、予定通り207B分隊に編入された武は前回とは比べ物にならない速度で物事を進めていく
異常なまでに錬成された武の熟達ぶりに207B分隊の面々は驚嘆し、褒め称えているんですがこの展開は今で言えば『なろう系』に分類されると思われるので笑ってしまったw 時代の変遷とは面白いものである
唯一の共犯者たる夕呼と一緒に武はオルタネイティヴ4を確実なものとするため、今後起こる予定をどんどん"前倒し"していく
ここからの武の動向が序盤のワクワクする部分ですね
未来を変えるという事は前とは違う行動を起こさなければならないので、積極的にアプローチしていく方法がある
ただし重要なのは変えなくていい箇所まで無理をして変化を加える必要はないということだ
順調に行っていたところを捻じ曲げてしまった事で、今後の趨勢に支障が出るのが最も怖いのである
この辺りの匙加減が実に難しいところで、以前の主体世界ではどういう事が起こったかを逐次夕呼に話して相談していく場面は実に緻密なので注目して欲しい
佐渡島のBETA南下等も前回と同じように推移させて事無きを得る(実際はそうではなかったのだが)
武の当面の目標は今迄起こった出来事は可能な限り発生させ、総合戦闘技術評価演習合格までの道程を短縮することだった
オルタネイティヴ4の廃止は時間が足りなかったことにも起因しているので、出来得る限り時を稼ぐことを重視している
実体験を元に総合戦闘技術評価演習を前回より早く通過した
ここから事象に大きな変化を与えていく
前の主体世界で壬姫が撃ち落とし、横浜基地の危機を救ったHSSTの落下を未然に防止するというもの
武の情報があったため、夕呼はあらゆるところに先手を打ち、国連軍と米国の悪巧みを潰す
この作品の通じて言えることなんですが、些か米国が小悪党みたいに描かれているんですよねw
私は左翼でも右翼でも無い(と自分では思っている)んですが、G弾2発を使用して日本を救った事(勿論日本国民としては不満)や安全保障条約を一方的に破棄した癖に日本に擦り寄ってきて恩を売ろうとしている等、悪く書かれている
かといって日本を美化し過ぎているということもないのだが、作品の質から見るに右翼寄りであると言わざるを得ない
これについては以下で言及します
起こっていたはずのイベントを防いだ事で武にとって初めての試練が訪れる
それが沙霧尚哉大尉主導の元、敢行されたクーデター事件でしたね
以後、本編に倣って
『12・5事件』 と呼称する
この事件は日本国民の依拠するところを見定め、主体世界での日本人と客体世界での日本人の心意気の差異を克明に示している
ゲーム全体を見ても一番と言っていいほど感銘を受けたところなので、かなり私情が入るが御容赦頂きたい
発端は沙霧が榊首相以下の内閣閣僚を暗殺したことから始まる
だが彼には明確な大義があったのである
それが、内閣府が施策を盾に、"日本国民の意志を蔑ろにしている"というものであった 有無を言わさず強制収容所に連れていかれ、自由もままならない半捕縛状態の生活
権力の前にはたかが一国民の意見なんぞ無視されて然るべき、という一方的な決め付けに対して奮起したのだ
率直に言うと日本内閣が腐っており、それを身を以て正そうとしたのである
殺害したのは確かに悪手だったがそうでもしないと変えられないと思ったのであろう
沙霧の並々ならぬ覚悟は語調を聞いていれば嫌でも伝わってくるので本当に真摯だったと感じた
これらが武の立場ではどう見えているのか考えてみよう
国連軍に所属する武はこの事態を苛つきながら静観していた
それも当たり前で、こんなくだらない事を国内でやっている暇があったら、世界に目を向けて人類の真の敵であるBETAと戦うべきだろうと彼は思っていたのだ
この時、プレイしている私も武と似たような意見を持っていたのだが、それらは見事に覆させられる事となる
武がそう思えるのは
《前の主体世界を体験し、人類が滅亡に追いやられたという記憶があるから》 なのである
今後の世界情勢など知る由もない人類は、目の前の事に対処するだけで精一杯なのである
武にとっては大事の前の小事に過ぎないが、その他大勢にとっては直面している危局を乗り越えることこそが肝要なのだ
自分しか知り得ぬ情報を利用して現状を嘆くなど烏滸がましいにも程がある
相手に理解を求めたければ対等の立場でなければならないということだ
もう一つ大切だったのが主体世界における日本人の特質である
武は元々客体世界の人間なので、主体世界の人間と接するまでは私達現代人と大差ない生活水準だった
これを原則として考えて欲しいのだが、
『自分が日本に属していると明瞭に意識出来る瞬間はいつだろうか?』 武は、
と考えていた
私にはこれが首肯せざるを得ない厳然たる事実として映った
まさにぐうの音も出ない程、日本国という特性は今や埋没しているのである
失ったのではなく、まるで覆い隠されているように意識していないのだ
それは何故か?
自らがどこの国に属しているかを最も意識する瞬間が、どんな形であれ国と国が鎬を削る時だからだ
皮肉だがそういう意味では
"戦争は最も帰属意識を与え、自覚させるもの" であると言えよう
裏を返せば、現代日本人は国柄を意識しなくてもいいくらい恵まれているのだ
だが主体世界における日本人はそうではない
BETAとの戦い、日本がいつ潰えるかわからない恐怖、国同士の折衝、命が明日もあるかはわからない不安、人民を脅かす要素が蔓延している
そういった世界では嫌でも日本国の行方を気にせずにはいられないのだ
先程、私は本作品には右翼思想が見られると言ったが、実のところあれは撤回するために書いたに過ぎない
"自国の未来を憂えているのなら、愛国心に溢れているのは当然の事" だからである
これらが現代人である我々と武が持ってない主体世界の人間ならではの覚悟の違いだ
事実、私達の世界でも大日本帝国時代の勇士達は日本を愛してたのは言うまでもない
但し、その志は現代人の我々とは一線を画するものであったことは間違いないだろう
また人民の拠り所として至要だったのは煌武院悠陽殿下の存在でしたね
分かりやすく言えば、主体世界の天皇様です
邦人の心には常に悠陽の存在があり、彼女がいたからこそ苦難であっても平静さを保ち続けられた
逆に言うと悠陽の行動如何で恐慌状態に陥る可能性も十分にあるわけだが、彼女は国民第一主義を貫いているため、疎まれるようなことはまずない
この考え方を絶対に変えないからこそ民の信頼に厚い
沙霧の望みは此度の仕儀を悠陽に正当なものであると認めさせ、日本全土に流布することであったのだが、国民を丁重に扱わなければならないと考えている者が、仕方なかったとはいえ同胞を殺したのだから筋が通らない
この事を沙霧に直接伝えたのは悠陽に扮装した冥夜だったのだが、将軍の影として生きながらここに至るまで会ったこともなかった彼女が、悠陽の意志を細大漏らさず汲んでいたのには感極まるものがありました
沙霧大尉と冥夜が交渉に入り、事態の沈静化に入ろうとしたところで米軍のイルマ・テスレフ少尉が突然発泡してしまい、決裂してしまう
イルマはその後戦死したので、どうしてあの時横槍を入れたのか真相はわからず、最後まで語られませんでしたが恐らくは米国とが介入するためにウォーケン少佐の部下に配属された工作員だったのでしょうね
12・5事件の後、暫く落ち着いた日々が続く
207B分隊は先の事件を切っ掛けにめでたく少尉に昇任
これからは待ち侘びた正規軍として活動することになる
だが油断すること無かれ
ここからがオルタネイティヴ特有の『上げて落とす』シナリオの連続なのだwwwww 異変は装備性能評価演習の時に起きた
突如BETAの集団が演習場に襲来
基地内の急襲なんぞ、全く予期していなかった衛士達はてんやわんやで対処に遅れる
幾人もの死人が出る中、臨時編成されたA207小隊の人間も理性的な判断が出来なかった
武はこの時、役に立てなかった無力感に苛まれることになる
彼にとって一番辛いのは、今迄散々皆に煽てられて凄いと言われてきた(実際に衛士としての才能はずば抜けている)のに、いざ本物のBETAと対峙した時に腰が抜けて正常な判断力を失っていたことである
しかし生存本能だけはあったようで、BETAの攻撃を立体機動で何度も回避し続けていた
武にとっては初めての挫折だったが、そんな武の失態(本当のところ、武が時間を稼いでくれた御蔭で武器の調達が間に合ったので、役に立っているのだが本人は全くそうは思ってない)をまりもが聖母の如き優しさで慰撫してくれる
この時、落ち込んでいる武にまりもが訓練兵時代の口調で語りかけてくれたのが、素晴らしすぎて泣きそうになった
任官してからは武達は少尉、まりもは軍曹なので地位が逆転していて、彼女は敬語を使っていた
ただこの時ばかりは堅苦しい言い回しでは武の心を慰められないだろうと感じ、敢えて喋り方を変えたのだ
この臨機応変な態度が如何にまりもが完成された衛士であったかを思わせる
和やかな雰囲気になったかと思ったらこの記事の最初に書いたようにパックンチョですよ…… 思わず放心状態になってしまいましたよ…… まりもの名言ラッシュで胸が締め付けられているところに即死ですよ、一体彼女が何をしたった言うんですか! 許せない! マブラヴオルタネイティヴで最も好きなシーンがまりもが武を慰労する場面なんですが、その直後に例のアレがあってめっちゃトラウマになってます…… このシーンは多分ずっと忘れられないと思います マブラブオルタネイティヴという単語を聞くだけで真っ先にこのシーンが頭に浮かぶ 私の右脳にまりもの死が強く焼き付いてしまっているんです…… 一部始終を間近で見てしまった武の心は完全に破壊されてしまい、弱り目に祟り目となった
「この世界は狂ってる」とまで言い出し、夕呼に掛け合い客体世界へと本格的な逃避を始める
世界観を移動する夕呼が作った装置についての詳細が知りたかったが表記は無かった
莫大な電力を食う事くらいしか分かってなかったな
でも武の意志力が平行世界へと移動する鍵であるという原理は明言されていたので、元の世界を強く思い描く事が枢要なのだと理解出来た
逃げ帰る瞬間に霞が言った
「…………よわむし」 は心が痛かったですね
だが行き着いた先でも悲劇の連鎖が始まり、まりもだけではなく純夏の生死も脅かされる羽目になった
一つ押さえて起きたいのは"武が移動した客体世界は元の世界から分岐した世界"であること
つまりオリジナルではない
客体世界の夕呼の分析から、武は
《因果導体》 という体質になってしまっていることが判明
本作のSF面で称賛したい部分の一つが因果導体における夕呼の解説です
物凄く丁寧に掘り下げて説明してくれている上に、私好みな内容だったので食い入るように読んでいました
武は世界観を渡る折に、因果の遣り取りを強制的に行ってしまう体になってしまっているのである
主に影響が出るのは主体世界から客体世界へ移行する時のみ
正確に言うと客体世界から主体世界へシフトした際にも記憶や情報だけは運べる
けれども因果(事象)の持ち運びは主体世界→客体世界と一方的なものになっている
客体世界がどれだけ滅茶苦茶になろうと主体世界には影響を及ぼさない
でも逆は際限なく有り得るので武が客体世界に留まる以上、主体世界から因果は常時流れて来ている
この設定は舌を巻くほどの出来でした
数式を回収するために訪れていた折は、霞が武の存在を繋ぎ止めてくれていたから白銀武は確立出来ていたが、観測を辞めた事で彼の存在は希薄なものとなる
私が慣れ親しんでいる展開だと
"観測者はプレイヤー" という一次元上の存在だったりするのですが、本作ではその手のネタは投入して来なかったので新しい
客体世界での武の存在を確固たるものとするのは、己の意志力と白銀武を知っている人間の認識だけである
夕呼からは自分の存在に疑問を持つと忽ち存在が揺らぐと言われていた
結局それは現実のものとなる
武に対する思いの強さに比例して当人の記憶が流出してしまうのである
武を媒介として吸収された各人の記憶は、世界と世界の狭間にある虚数空間へと送られる
ここは選択肢で好感度が高いキャラが選出されるようになっているので五人分あるが、会話は似通っているので好きなキャラを選べばOKだと思う
純夏が記憶を失って『白銀くん』って言ったのには本当に違和感ありまくりだったw
「タケルちゃん」と呼ぶのが日常的だったからタケルも相当ショックだっただろうw
徐々に武への認識力が低下していき、本人もその事実に耐えられなくなったところで『元の世界の白銀武』は消滅すると言われている
そうなると、本来この客体世界にいた白銀武の存在が浮上してきて、元の世界の武の代わりになるわけだが、その武は完全に別人な上に、いきなりまりもの死と純夏が瀕死である現実を突き付けられる、何とも非情な展開が待ち受けているのだ
事ここに至って、漸く自分がしでかした重大な過失の償いをするために、武は夕呼の力を借りて主体世界へと舞い戻る
7章は「許されざる者」というタイトルだったが、まさにその通りの話運びで落ちるところまで落ちましたねw
絶望のどん底まで叩き落とされる武の姿を直に見なければならないため、本人にとってもプレイヤーにとっても最も辛いと言える局面だったのではないでしょうか
然れどもこの経験が彼を一皮剥けさせる大きな要因になったのは救いだった
オルタネイティヴの本当の死闘はここからなんですが、夕呼絡みのSF薀蓄はそれだけを単品で切り取っても、十分秀でているので魅入っていました
無事主体世界へと帰還した武は数式の回収により完成していた、00ユニットの調律任務を命じられる
あれだけ無様な逃げ方をしても有効利用出来ると分かったら即使うのがこちらの夕呼
いやー、強かですなぁw
夕呼の便宜で以前と同じ待遇で扱って貰えることになったが、00ユニットの容姿を見て驚愕する
見た目は鑑純夏そのものであったからだ
「鑑純夏はこの世にいない」と前の主体世界で夕呼が言ったのは嘘ということになりましたね 実際には存在していたことになる
悲しいのはBETAに捕まって脳と脊髄のみにされた姿で発見されたこと
鋭い方は客体世界で純夏が事故にあった時点で気付いたと思いますが、純夏が主体世界に存在していないのであれば、客体世界では生命が脅かされることはない
だが、命が危ぶまれるような事故に巻き込まれたということは主体世界に鑑純夏が存在している証明に他ならない
因みに純夏が負った怪我の箇所や具体的な外傷は伏せられていますが、主体世界から脳と脊髄だけが無事だった因果を武が運んだとなれば、ほとんどの部位が欠損していると簡単に推察出来ます
武が客体世界にいた間、夕呼は皆に特殊任務に赴いていたという曖昧さで誤魔化してくれていた
軍隊の特質上、上官からの言伝はたとえ内容に不備があったとしても、取り敢えずは額面通りに受け取り、疑問を挟まないようにするのが習わしであるのが幸いした
武は伊隅みちる大尉率いる、A-01部隊編入され、以後訓練を熟しながら00ユニットの調律を並行して行う
調律は噛み砕いて表すと『人間性の回復』である
外見こそ純夏にそっくりだが中身は全くの別人と言っていいほど荒んでいる
00ユニットの心はBETAへの復讐で塗り潰されており、それ以外のことは眼中にない
そこで武は元の世界の純夏の記憶を頼りに霞と共同作業で00ユニットに語りかけていく
元の世界で純夏がとても大切にしていた"サンタうさぎ"の人形がこんなところで役に立つとは思いませんでしたね
素材が足りなかったので完璧な再現は出来なかったが、これが00ユニットの心に大きな影響を与えたと夕呼から言われていた
二人の努力は00ユニットの感情が豊かになったことで見事に報われる
武が知っている元の世界の純夏とほぼ遜色が無いくらいにまで回復したのだが、ここで興味を唆られるのは00ユニットの人格形成がどうなっているのかということ
武が調律に関わる前は怨嗟の感情しか持ち合わせていなかった純夏はほぼ無色に近い状態だった
その状態から過去の記憶や思い出を元に00ユニットの情緒を復元させたまではいいが、主体世界の純夏がどういう人間であったかが隠れてしまったのが問題になってくる
・武が話して聞かせて生成された人格 ・武の心を読んで生成された人格 ・霞が話して聞かせて生成された人格 ・霞が武の心を読み取り、元の世界の純夏の記憶を再現して伝えたことによる人格形成 主にこれらが重なり合い、主体世界の純夏オリジナルのものが消失する恐れがあったのだ
このままでは武と霞が元の世界の純夏のイメージをただ勝手に植え付けただけに過ぎない
武はこのことを懸念していたのだが、夕呼の言動によって杞憂に終わる
量子電導脳は理性を取り戻し、記憶の関連付けが出来るようになるとどの記憶が与えられたもので、どの記憶が元の自分に備わっていたものかを截然と判別出来るというのだ
この超高性能ぶりには驚きを禁じ得ませんでしたね
00ユニットの人間性がある程度確立したところで次の段階に進む
いよいよオルタネイティヴ4の成果を全世界に発信する時が来たのである
対BETA決戦兵器のXG-70b(凄乃皇弐型)を用いて佐渡島ハイヴの攻略に乗り出る
名目上、凄乃皇弐型の試運転ということになっているが、真の目的は00ユニットによるハイヴ坑内のリーディング
『甲21号作戦』と称されたこの戦いは、武達元207B分隊にとって対BETA初陣みたいなものである
戦闘内容等の詳細は省くが、この作戦は頗る出来が良いので見応えがあります
縦横無尽に動き回る戦術機とBETAの侵攻の白熱した戦闘は、釘付けになるくらい素晴らしいものでした
00ユニットはリーディングこそ成功するものの、任務中に不安定なりXG-70bは擱座してしまう
救出任務には大きな犠牲を払うことになった
それが【伊隅大尉の死】でしたね 吉宗さん、お願いします 私の好きなキャラばかり殺さないでください……(切実) まりもだけでも痛手だったのに、A-01部隊の中枢をなす伊隅の退場は大打撃だった
戦力の低下は勿論、統率力的な意味合いでも苦しい立場に追いやられた
しかし伊隅は決して無駄死にではなく、死ぬにしても何かしらのメリットを残す信念の持ち主だったのだ
此度のケースで言えば、再起不能となったXG-70bの鹵獲防止&爆破による重力波でハイヴを丸ごと消滅させること
伊隅の一人の死でこれだけの結果が得られるのなら釣り合う
彼女は衛士としては本当に一流なんですが、人命と任務を天秤に掛けて欲しくなかった、というのが正直な感想です
だが主体世界で私のような甘ったれた考えは絶対に許されない
死が間近に迫った時にこそ衛士の真価が問われる
犬死にするか、少しでも仲間達のためになる行動を取るか
伊隅は損得勘定の計算が天才的だったのがわかるだろう
また公的な部分だけではなく、甲21号作戦には彼女の妹も参戦していたので、XG-70bの爆破は結果的に親族を救うことにもなった
作戦終了後に武と冥夜の会話で、大尉は公私共に高い水準の要求を叶えたと言っていたが、まさにその通りだったのである
加えて齎された死ではなく、"能動的な死"だったのもかなり大きい
BETAとの戦いはその大半が一方的にやられるものだ
けれど伊隅の死は戦友達延いては日本そのものを助けるという、大義の下に決断した勇壮なものだった
此岸から彼岸へ送り出すといった印象が強く、無念ではあるが悲壮感は無い
残された者にとっての闘志を燃やす希望の光となったのである
伊隅の亡き後、A-01部隊の指揮は水月が引き継ぐ
甲21号目標は消え去ったが、夕呼は休む間もなく甲20号目標に狙いを定める
先の戦いで00ユニットが読み取ったハイヴ構造のデータを用いれば攻略は容易だと考えたからだ
甲20号を手際良く潰す事が出来ればオルタネイティヴ4の支持率は不動のものとなるのは間違いない
順調に人類が勝利する未来が近付いている折に横浜基地に向かってBETAが雪崩込んでくる
このBETA郡は甲21号に所属していたもので、制圧作戦の時には一時的に離れていた
行き場を失ったBETAはハイヴがある横浜基地に吸い寄せられるようにやってくる
甲21号攻略の際に大々的な戦力を投入したため、現在の日本は手薄になっている
その隙を見事に狙われた形になる
戦いの結末は横浜基地がほぼ全壊した上に多数の死者を出す事となった
だからさぁ、俺の好きな水月ちゃんを――――いや、もう何も言うまい…… A-01部隊からも上官達が戦死や負傷により軒並み離脱、戦闘継続可能なのは元207B分隊の連中だけである
武は主人公だからともかく、マブラヴのヒロイン以外が都合良くいなくなるというのは少し出来すぎだと思ったw
これについては本項の最後で補足あり
めっきり少なくなったA-01部隊の最終任務はオリジナルハイヴの『あ号標的』の破壊
最大規模の作戦なので世界中の様々な国が尽力してくれた
その甲斐あってか、あ号標的の殲滅に成功したが尊い命が多数失われた
00ユニット、冥夜、千鶴、壬姫、景、美琴は死没
意外だったのは00ユニットも逝ってしまったことでしたね
「00ユニットと冥夜は流石に生存するだろう、マブラヴのダブルヒロインだし(楽観)」 ↑
この思考がどれだけ温いかを思わせる程に苛烈な戦いでした
武と霞以外死ぬとは思ってもみなかったので驚かされました
生き残った霞から武が因果導体から解放された事を知る
ラストでどういう理論で因果導体に囚われていたかの種明かしがあるのですが、矛盾は全く見当たらないし、気持ち良いほど論理性のある解説だったので絶賛したい
武は主体世界の鑑純夏の強い思念によって束縛されていた
BETAに捕まった主体世界の武は純夏を守るために素手でBETAに戦いを挑んだ(この勇気を見習いたいw)
無論、為す術も無く殺されたのだが、これが純夏にとっては辛く、二度と武に会えない悲しさは脳と脊髄になった後も募るばかりであった
それらと運良く噛み合ったのが、明星作戦の時に米国が放ったG弾の投下でした
夕呼の説明でG弾とは『五次元効果爆弾』と言われている これを見て「そういうことか!!」と全てが繋がりました 五次元とは一般的に平行世界(パラレルワールド)と言われています 重力場を発生させるBETA由来のこの爆弾は次元に干渉する力を持っている
『G弾+純夏の武に会いたいと想う気持ち』 が平行世界に作用し、元の世界の武を主体世界へと招いた
大変理に適った構成で得心出来ました
武が主体世界を何度もループしていた原因は純夏と武が結ばれなかったからである
他ヒロインと関係を持ってしまった場合、純夏の意志によってリセットが掛かり、また最初からやり直すことになる
【朗報】純夏くん、独占欲の塊だったwwwww そりゃあねぇ、好きな男の子が自分以外の女の子とくっついたら嫌ってもんよ!! 恋愛に関する嫉妬心は誰しも強いが、純夏は直接打ち明けることはせずにひた隠しにしていたから尚更だったでしょう
畢竟、主体世界の純夏も元の世界の純夏と為人はほぼ同じだと考えてよさそうですね
元の世界でも冥夜が遠くに行ってしまうギリギリまで自分の気持ちを隠していた
その上で「本当に自分を選んでくれるのか?」と試すような言動をしていた
霞から明かされた真実から主体世界の武と純夏も普段から仲睦まじく、幼馴染みたいな関係だったと想像出来るでしょう
惜しかったのは純夏と武の日常的な回想シーンが無かった事ですね
元の世界の回想シーンは頻繁に挿入されているが、主体世界の二人がどんな生活を送っていたかは見てみたかった
ループが発生する要因としてもう一つ考えられるのは武が何らかの理由で死んだ場合
初めはこちらの説が有力視されていたが、結局は純夏と結ばれないことには変わりないのでやり直しが発生するんでしょうね
純夏以外の女性と結ばれた結末が物語の途中で武の脳裏に浮かぶが、あれは何度も武がループする上で本当にあった過去だった
霞曰く、
とのこと
おぉ! これぞまさに私達プレイヤーの意志が介在しているじゃあありませんか!! 武と純夏は両想いであるはずなのに、他ヒロインと結ばれた事実があったのは我々が武の未来をコントロールしていた証になる! 最後までその手のネタは入れてこないと思っていましたが、プレイヤーの存在を示唆するテキストがあったのは嬉しかったです 因果導体から解放されたタイミングは霞の証言から最終決戦の直前だと言われている
そうなると下手をすれば武は元の世界へ戻れず、主体世界で戦死した可能性も十分にあったわけだ
ループしない以上、一度きりの命となってしまったからね
幸運にも全てが終わった後だったから良かったものの、事前に聞かされていたら任務中の判断は鈍ったかもしれないな
だからこそ霞は言わなかったのだろう
しかしながら武は既に主体世界への思い入れが尋常ではなかった
最早主体世界の住人として存在していたかのような感覚を抱いていたため、元の世界へ帰る意志が揺らいでいたのである
自分が元いた世界と何もかもが掛け離れた有様を見せつけられ、絶望の淵にいた彼も主体世界の人情の機微に触れたということなのだろう
武が因果導体から解放された暁には主体世界に留まるか元の世界に帰るかの二択の選択肢があるんじゃないか? と勝手に妄想を膨らませていたw
これだけ関わったとなると名残惜しいものがあるだろう
でも原因の消滅によって結果も等しく無くなるため、否応なく武は元の世界へ戻らざるを得なくなった
まりもや純夏に甚大な被害を与えてしまった客体世界は
"武が因果導体として干渉し、元の世界から分岐した世界" なので無かったことになる
更にこれから武が戻る場所は厳密に言うと元の世界ではなく、"純夏の思惟が大きく影響を与えた新しい世界"
再構築された世界では元の世界にはいなかった悠陽、霞が新しく転校生としてやってきている
これは疑いようもなく純夏の意志が絡んでいると見るべきだろう
全員が武に対して好感度MAXになっているのも、主体世界で皆が武の事を愛していたと純夏が知っていたからですね
スタートラインは公平に、というのが如何にも彼女らしい
主体世界の純夏が武を引き寄せたり、新世界構築という芸当が可能だったのは受容体(レセプター)としての領域が大きかったからだと言われている
因果関係を反映させるためには先天的に備わっている受容体の割合がどれだけあるかが重要らしい
A-01部隊の衛士は個人差はあれど、全員受容体としての素質を持っていた
それ故に00ユニットの素体候補として選抜されていたのである
作中で夕呼が言った大好きな表現があったので最後に紹介しておく
オリジナルハイヴ攻略が成功したのは各人が無意識のうちに任務成功に至る行動を選び続けていたからなんですよね
悲願成就の道筋を辿ったとしてもあれだけの死者が出たのはそれだけBETAが脅威だったということでしょう
最後までSF面を楽しませて頂きました
■戦術機 シナリオ項目でほとんど触れなかった理由は別個で書きたかったからである
戦術機の特性や歴史はまりもや伊隅の講義で教わるが、とても有意義で勉強になったので思ったことつらつらと書く
原則として
"戦術機はほとんどの動作を搭載されたコンピュータが自動でやってくれる" ということ
ロボットものはパイロットが全て手動で行うイメージが強いので私にとっては新鮮でした
強化装備と戦術機はデータリンクしており、本人が経験を積めば積むほど強化装備を仲介して戦術機側にもあらゆるパターンが蓄積されていく
登録された情報に該当する状況に遭遇すると、瞬時に検索をして適切な動作を取るようにされている
本編では非常時のマニュアル操作も行えるようになっていて、武はオートの煩わしさから手動で操作する場面もあったが危険な行為である
基本的な動作は戦術機がやってくれるが、衛士の力量が真に求められるのは臨機応変さである
コンピュータは不測の事態に対応出来ない上に、データ照合が出来ないと的確な行動は取れない
戦場では情勢が刻々と変化するため、瞬時に最適な行動を取れるかが鍵となる
機体性能的には劣る不知火を駆っていた沙霧が、ウォーケン少佐の乗る最新鋭のラプターに勝利したのは技倆の差であったと解説されている
米軍の戦術機は近接装備を積まない場合が多いらしい
近接戦はほとんど視野に入れず、遠距離で仕留めるのを旨としているため想定されていない
このあたりは主観になりますが、刀を使って戦った日本の侍と銃を主体として鎮圧する米国の差が戦術機の特性にも見られて面白い
日本らしさを象徴するもう一つの特性がS-11でしたね
装着されている位置は人体で例えるとおちんちんがある位置なので、見た瞬間は
「ちんこじゃねーかwwwwwww」 と大笑いしてまったのですが、実際問題笑い事ではなく他国の戦術機にはS-11は搭載されていない
S-11は通称:自決装備と言われていて、生還が困難だと分かった時にハイヴ内で使用するものである
威力は申し分無く、かなりの広範囲を巻き込むだけの破壊力を持つ
日本の戦術機にだけ積載されているのを見ると「やっぱりお国柄かなぁ……」と嫌でも感じさせられる
神風特別攻撃隊による特攻を行っていた御先祖様に頭が上がりません
戦術機のメカニズムとして興味を惹いたのは重心がどんどん上になっていっていること
機動に関わるものは肩付近に集中しているのである
撃震がメインだった時代はBETAの攻撃を重装甲にて"受け止める"ものだった
吹雪→不知火と世代を経るうちに装甲は軽量化され、攻撃を"回避"する戦法に変わっていった
機動性を重視した分、耐久力は削られるので戦術機が一撃貰うだけで戦闘が困難になるのは頷けますね
避けることをモットーにしているからあれだけの躍動感が出せるんですねぇ
機体上部をわざと重くさせ、グラグラする下半身を姿勢制御システムで補っている
足元が覚束無いようにしているのは、いついかなる時も動いて回避出来るようにするためだった
この辺りを懇切丁寧に細説してくれるのが本作の素晴らしいところだったりします
撃震と不知火を比較すると随分スリムになっているのがわかりますね
今や私達にとって身近になっているものについても面白い解説が見られた
OBL(オペレーション・バイ・ライト)とOBW(オペレーション・バイ・ワイヤ)である
情報を統括するにあたってOBWからOBLへの移行は目覚ましいものだった
送信速度、転送量、あらゆる面において優位性を樹立したのだ
これらは馴染み深い言葉に置換するとインターネット回線の種類ですね
OBL=光ファイバー、OBW=ADSL、ケーブル回線、といった具合だろうか
実際、光回線以外だと相当な差が出来てしまいますからね
戦術機の分野でも情報伝達の高速化は画期的だったということでしょう
★XM3(エクセムスリー) これも戦術機と一緒に語っておきたい
あ号標的を沈黙させたことで世界中を震撼させ、英雄とまで言われていたがそれはこのXM3が無ければ不可能だった言える
主体世界で武の貢献度が高く、偉業とも言えるのが全く新しいOSの概念を生み出した事でした
従来のOSよりも更に動作を滑らかにし、主に反応性を上昇させるというもの
ある特定の動作を行った際に連動して次の動作をスムーズに行えるようにし無駄を無くす
戦術機に登録された統合情報から至適な連携を選択、新しいパターンは搭乗者の練度に比例してどんどん増えていく
武は夕呼にOSの改良が出来ないか? と提案を持ち掛け、彼女は武の要望通りのもの片手間で作ってくれた
後にXM3は主要部隊に順次実装され、多くの衛士の命を救うことなる
元の世界で夢中になって遊んでいたゲームの『バルジャーノン』から着想を得たのだが、こんなにも実用性のあるものだとは思いませんでしたね
夕呼には最初「コンボやキャンセル」という現代用語を使って説明していて、理解してもらうまでに少し時間が掛かったが、私達からすればこちらの方がわかりやすい
格闘ゲームをプレイしている人限定になるかもしれないが、出来るだけ簡明直截に言うとXM3の利点は『先行入力』ですね
通常攻撃のパンチを出した時に次のコマンドを予め入力しておくことでタイムラグを0にして出せるんです
XM3の概念が普及するまでは一動作が終わってから次の動作――と空白の時間があった
これを先行入力で解消し、無駄な時間を無くせばより華麗で素早い動きが実現出来るわけだ
戦術機が世代を重ねる毎に軽量化して、機動性重視の立ち回りになっているのとも綺麗に噛み合う
BETAとの戦いでこれ程心強いものは無かったでしょう
XM3が出回ってからの戦術機の動きは『舞う』という喩えがしっくりくる
嬉しかったのは冥夜さんがオリジナルハイヴ突入時に武御雷に乗ってくれたこと!! 武が譲り受ける展開も密かにあるのでは? と予想していたが、個人単位の認証システムが必要だった
だいぶ後になって知ったんだが、月詠さんの機体も武御雷だったのねwwwww 彼女だけではなく、斯衛軍には武御雷が配備されているので神代、巴、戎も同様
元の世界と主体世界の三馬鹿の格差が凄いw
月詠と神代達の武御雷4機を貸してくれたのが熱かった
搭乗者は全員戦死したのでハイヴ内で木っ端微塵になってしまいましたが……
赤い塗装が施されている月詠の武御雷はカスタムチューニングがしてあるらしく特別製
沙霧大尉を斬り捨てた時の月詠さん格好良すぎやで…… 戦場を軽やかに動き回る戦術機と対を成すのがXG-70シリーズでしたね
この巨体で鈍重じゃなかったら最強の兵器だったろうなw
緩慢な代わりに武装は比類ないほど充実しています
XG-70は00ユニットの存在を秘匿するための隠れ蓑でもありましたね
米国が試験運用をしていた際に、演算能力が追いつかなくて搭乗者が死亡する事故が発生した
この事例があったから、
"XG-70に人間は乗れない" という心象を関係者には植え付けている
仮にXG-70が正常に稼働しているのを見れば、中に乗っているのは人間ではないということになる
00ユニットを風貌を元の世界の鑑純夏にした理由の一つには、搭乗者の特定が出来ないようにするという狙いがあった
人間の恰好をさせておけば候補からは除外されるからね
偽装に関しても抜かりがないのがわかる
極秘情報を知る人間以外には高性能なコンピュータを載せているだけの無人兵器をだと思わせている
まぁ00ユニットは人間ではないので無人兵器という言葉は適切なんだがw
XG-70d(凄乃皇四型)は複座型に改造して武と霞も搭乗していた
本来人間が乗れないはずのXG-70シリーズのコックピットにいても無事なのは、00ユニットが多重干渉を超高速処理しているからだった
00ユニットが同乗していれば人間が乗っても平気であることが証明された
起動時には『ラザフォード場(フィールド)』という特殊な重力場が形成され、これに巻き込まれると人間はおろかBETAですらも圧潰する
XG-70シリーズは主砲の荷電粒子砲を撃つ態勢に入るまでは、周囲をラザフォード場が取り巻いているのでバリアの役目をする
動きの遅い機体なんてBETAとの戦いでは役立たずじゃないかと思っていがこんな防護策があったとはねw
孤立してしまう可能性があったからやらなかったと思うが、XG-70をそのままBETA郡の中に突っ込ませるだけでもラザフォード場で鏖殺出来るんじゃない?w
堅実な手段として遠距離からの荷電粒子砲で攻撃していたが圧倒的な威力でしたね
巨大なモニュメントが消し飛ぶ程の破壊力は皆が唖然とするほどでした
重力制御には『ムアコック・レヒテ機関』が使われており、BETA由来の特殊物質、"グレイ・イレブン"を消費する
横浜基地に大量のBETAが押し寄せた時に起動させて囮として活用していた
グレイ・イレブンは反応炉からしか手に入れられない希少な資源である
そして反応炉はBETAの活力エネルギーを補充するための役割を持っていた
ムアコック・レヒテ機関に釣られてやってくるのは餌を食べるためだったんですね
■BETA 衛士と戦術機にとって生涯の敵と言える彼らについても別口で書きます
伊隅のBETA講義は読み応えがありましたねぇ
●光線級私的にBETAの中で一番の癒やし系w その小柄な容姿とは裏腹に人類にとって大きな制限を受ける厄介極まりない存在である
光線級の出現によって航空兵器がほぼ完全に無力化されてしまった
少なくとも光線級がいる状況では絶対に使えない
高出力のレーザーによって瞬時に撃墜されてしまうからである
飛翔能力に乏しいBETAは空からの攻撃に対して手出し出来ないのが最大の弱点でしたが、光線級は対空装置としての機能を遺憾なく発揮している
この特性により、戦場では彼らの掃討が最優先
光線級がいないとなれば航空兵器も使える上に使える戦術も多彩になる
戦う上で対策になるのが、味方を誤射しない特性
光線級は他のBETAが射線上にいると光線を撃ってこないのだ
基本的に光線級は後ろに控えているので、他種のBETAを盾代わりとして使うことも出来る
他のBETAの体を貫通させて狙い撃つという戦法を取れば、予想外の方向から光線が飛んできて人間の意表を突けると思うんだが、変なところでBETAって人間味がありますよねw
●重光線級 単純に光線級のレーザーの威力が上がった種属
発射までの時間や再発射までの時間は光線級に比べると長くなっているが、戦艦級でも楽々轟沈するほどの威力を持つ
また、XG-70のラザフォード場にも長時間照射されると損害が出るので殲滅優先度は光線級と同等である
光線級と重光線級は発射後の隙を減らすために、織田信長の鉄砲隊が武田信玄を長篠の戦いで打ち破ったような兵法を用いている
一斉発射でするのではなく、時間差で撃つことでレーザーが途切れないようにしている
これは彼らなりの智慧でしょう
●要撃級 私がBETAと聞いてすぐに想起されるのは要撃級ですね
この形態が一番印象に残っています
アニメのトータル・イクリプスを見てからは唯一パッと思い出せるBETAだった
腕っぷしが強く、殴られると装甲がまず使い物にならなくなるので食らうことは厳禁
その上動きも速いしバランスが良い種類と言えるでしょう
宗像を病院送りにしたのもこいつだった
●突撃級 大体BETAの先頭にいる
前線突破においてはどのBETAよりも優れていて制圧力がとにかく高い
彼らをどうにかしないと地上戦はあっという間に崩壊する
しかも面倒なのは正面からのあらゆる攻撃を弾き返す硬度を持っており、倒すには後ろに回り込まないといけないことである
旋回能力が低いのですぐ振り向かれる事がないのは救いだが、後続には他種が控えているから上手い具合に配置されている
最大の脅威は猪突猛進とも言える突進
直撃してまった戦術機は使い物にならなくなるほど大破します
一方で横浜基地襲撃の際に見せた戦術が聡明でしたね
狭所にて突撃級の死骸が横たわると図体の大きさで銃弾の軌道を邪魔し、小型種の進行を間接的に幇助する
死体の有効活用も兼ねて前線にいるのだろう
●要塞級 光線級の次に癒やされるのはグラヴィスさん
ノロマだが巨躯から繰り出される一撃は何れも致命傷となる
触手をぶん回して攻撃し、先端から分泌される溶解液で対象を消し去る
柏木は要塞級の攻撃を喰らい、強化装備諸共溶かされてしまったので遺骨すら残らなかった
特徴的なのは体内にBETAを収納出来ること
温存しておいた光線級をここぞという場面で吐き出して奇襲していましたね
自分以外の種類なら全部収める事が出来そうなので、彼らからすれば要塞級は多目的BETAと言えるのかもしれない
●戦車級 BETA最大の脅威は何か? という問は基本的な問題としてよく取り上げられるが、正解は『物量』である その象徴とも言えるのが戦車級ですね
数え切れないほどの群体で戦場を支配していく
衛士を一番食っているのがこいつだという説明があった 纏わり付いて齧り付く、叩く等、原始的な戦い方だが、他のBETAに混じって素早く接近してくるため対処が難しいのである
戦術機が大量の戦車級に取り付かれている絵があったがちょっと笑ってしまったwww ●闘士級 戦術機に乗っている間は無視していいと言われている
脅威になるのは歩兵時の行軍の時などである
象の鼻を思わせるような腕は怪力で、人間の首などは容易く引っこ抜かれてしまう
遙もこいつにやられてしまいました
対人間用BETAですね
●兵士級 最近現れた新種のBETA
人間とあまり変わらないサイズで闘士級と同じく、主に歩兵と戦うために作られた模様
プレイヤーに大きな心的外傷を与えることになったのが彼です
特にまりもが好きな人にとっては胸糞悪い事この上ないでしょう
本当によぉ、許せねぇよ!! こいつ!! 俺がぶっ倒してやる!! ヴェナトル「あ? やんのか?」 ヒェッ(腰抜け) こんなん目の前に現れたら余裕で尻尾巻いて逃げ出すわwwwwwww 地中を掘り進んでBETA運搬する新種も出てきたが名称はなかった
●あ号標的 00ユニットと霞を通訳にして人類史上初めての対話が成立したBETA
他の個体とは明確に知性の差を感じられる
自らを上位存在と名乗っていた
オルタネイティヴ3での最大の成果は、
"BETAは人類を生命体と認識していない" ということであった
あ号標的との会話は今来まで不明だった彼らの思考の一端を見ることが出来ました
そもそもBETAは人間の奮戦を"災害"としか見做していないのである
人類にとっては侵略から身を守るために必死になっているのに、命を奪っている感覚そのものが存在していないのだ
更に気になったのは人間を"再利用可能な資源"と言っているのである
併せて衝撃的だったのが『BETAと人間は同じ被創造物』であったこと いよいよきな臭くなってきましたね
マブラヴの世界の全ての生物は何者かによって作られた可能性が出てきました
人間側の認識はそうではないが、BETAはそう理解しているようです
そして唐突に現れる
『創造主』 という言葉
明らかにBETAの上に立って指示している何かがいる
生命体のいる世界にBETAは侵略出来ないよう創造主に厳命されている
つまり地球を蹂躙している実情は人類が知的生命体ではない証明になってしまう
しかしこれはあくまで創造主とやらから見た価値観に過ぎない
武は人類を知的生命体と言い張るし、あ号標的は否定し続ける
話は平行線のまま戦いになってしまうのだが、欲を言えばこの後に創造主についての究明がもっと欲しかったですね
あ号標的の言を信じるのなら宇宙に生命体は創造主しかいないことになりそうだ
様々な惑星を渡り歩いているのは生き物がいないからだろう
BETAの背景に潜んでいるものが一体どんな存在なのか最後まで幽趣佳境の心持ちでした
オリジナルハイヴは現状でも全宇宙に10の37乗あるらしい
途方も無い話ですね……
繁殖、資源回収をして何を目論んでいるのかも不明
謎が謎を呼ぶ展開に興趣が尽きません
■キャラクター 神宮司まりも (永久不動) >>>香月夕呼 >月詠真那 ≒御剣冥夜 >伊隅みちる >速瀬水月 >煌武院悠陽 >鑑純夏(00ユニット) ≒涼宮遙 >宗像美冴 >彩峰慧 >社霞 >涼宮茜 >榊千鶴 >風間祷子 >珠瀬壬姫>穂村愛美 >神代巽 =巴雪乃 =戎美凪 >イリーナ・ピアティフ >イルマ・テスレフ >柏木晴子 >鎧衣美琴 ●神宮司まりも まりもママぁ…… プレイ最中に何度「まりもママ」と呟いたことか 慈母ですよ慈母 あまりにも魅力的過ぎて、まりもが死んだ場面をプレイした翌日は彼女のことしか考えられなかった 故人となった後も度々思い出し、事ある毎に「良いキャラだったなぁ……」と思いを馳せていた それくらい私の心に深く刻まれたキャラでした 主体世界、客体世界のどちらも本質的な性格は変わらないんですが、主体世界特有の厳格さの中に時折見え隠れする優しさが一際素晴らしかった 客体世界のまりもは号泣する武を只管宥めてくれた
詳しい事情にも立ち入らず、ただ聞き役に徹してくれる寛大さ
どれをとっても完璧過ぎる女性であり、男性が求める理想像(主観)だった A-01部隊の衛士達は訓練兵時代はまりも指導を受けていたため、伊隅は皆の母親のような存在だと言っている
主体世界でのまりもも教師になりたかったと言っていたが、BETAの東進のせいでそれどころではなくなった
士官学校での成績の良さと実戦の活躍が認められ、教導隊に転属してからはずっと教官をしている
若い頃(そういえばまりもちゃんは何歳なんだ?w)はかなりのスパルタだったらしく、訓練兵の間では『狂犬』と恐れられていた
ここでマブラヴの設定が再び出てくるのは想定外でしたw
向こうでは酒に酔って我を見失った恐怖から狂犬って言われてたのに、こっちじゃ優秀な教育者として認められてたんだから凄い落差よなwwwww 軍規に詳しくないのでずっと疑問に思っていたんだが、優秀な衛士を排出し続けているまりもが軍曹の階級で止まっているのは何故なんだろう?
わざと昇進しないようにしているのか、軍曹になってからの実績がないから昇級出来ないのかわからなかったな……
★まりもちゃんすこすこセット置いておくぞ 質問:まりもちゃんすこすこセットとは? 解答:武が誤って神宮寺軍曹を「まりもちゃん」と呼んだ時の反応である 大好きだったので全部キャプしました♪
はぁ……まりもちゃん……すき ああああああああああああああああああああああああああああああああああああまりもママのお小水飲みたい!!!! 飲みたいよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュルズゾゾゾーーーゴクッゴクッゴクッゴクッゴクッ!! 美味しい!! まりもママのおしっこ美味しいよ!! 何杯でもいけちゃうよ!! おかわり頂戴!! まりもママ、あまりにも聖母過ぎる…… この慈愛に満ちた表情を忘れない 客体世界のまりもは主体世界の彼女を知っているからこそ一層引き立ちますね
まりもちゃんの手料理なら毎日食べたい ●香月夕呼 貢献度で言うならダントツでトップでしょうね
彼女がいなかったら人類は滅亡していたでしょう
本作では勝ち方も大事と言われているが、ただ勝つだけならG弾の連発で収束する
しかし重力異常が発生した土地は植生が回復せず、人が住めない土地になってしまう
人類は極力G弾に頼らずにハイヴを攻略する方法を模索していた
オルタネイティヴ3の成果を接収してオルタネイティヴ4が発足、その主任として選ばれたのが夕呼だった
人類の切り札と言われていた00ユニットを作り上げ、XG-70とリンクさせ実用段階にまで昇華させた
世迷い言としか思えないような武の妄言を信じ、横浜基地内に居場所を作ってくれた
副司令という立場だが計画の軸になる人なのでラダビノットとは肩を並べている印象
00ユニットに関する知識だけかと思ったら、平行世界や戦術機の分野についても造詣が深いので万能な御方
重要な地位にいるので死ぬことは避けなければいけない
横浜基地襲撃の折、反応炉停止作業の任務は当初夕呼が行く予定だったが遙が具申して変更された
あの時、闘士級の餌食になっていたのはもしかしたら夕呼だったかもしれない
彼女の最大の強みは
"目的に対してどこまでも冷徹になれること" 多くの修羅場を潜ってきたことを匂わせる強かさが人類勝利への邁進を疑わせない
まりもが慈悲深い母親なのだとしたら、夕呼は現実を直視させ甘えを許さない母親
褒め方にも相違点が見られ、まりもは武を増長させないよう控えめだったが、夕呼は手放しで褒める事が多かった
武は二人のママによって育て上げられたんだなぁ……(私的な妄想です) 自分の親しかった者が死のうが赤の他人が死のうが、弱音を吐かない強靭な精神は主体世界において貴重である
こんな言い方をすると冷酷な人間に見えるかもしれないがそんなことはない
感情のコントロールが上手なだけなのだ
主体世界の夕呼はツン:デレ=9.5:0.5の割合なので、真意は中々表に出さないが、伊隅が死ぬ間際と武が元の世界へ帰る別れ際の二箇所だけは珍しく本音が出ていたので必見 間接的ではあるがまりもを殺したのは武と夕呼である 武の未来予測を使って佐渡島のBETAをA-01部隊に回収させ、横浜基地内に保管していた
基地内のBETA奇襲は夕呼にとって能天気な衛士の根性を叩き直す意図があったのだが、その結果まりもが死んでしまったのは彼女にとってかなりショックだったはずである
だがどれだけ武に詰め寄られても平常心を崩さず、追及を躱し続ける心力は大物の器と言えるだろう
泣き言は決して言わず、喚く暇があったら次の目標を定め行動する
この精神力は並大抵ではない
煽りスキルの高さもずば抜けていて、武は何度も夕呼の言動に立腹させられるのだが、自分の言葉に対して武がどういう応対をするかで成長ぶりを確認していた
悲運を嘆くだけの武にはがっかりしていたし、逞しくなった後半は信頼してくれていた
武の進歩に合わせて情報を開示していく手腕も流石と言えよう
全部を教えることは禁じ、与えられた情報でどういった結論を導き出すかの自主性を武に求めていた
精神鍛錬も彼女の主意だったのがわかる
精神力判断テストとして特に好きだったのは純夏の脳を00ユニットの器に移植した時でしたね
脳と脊髄の状態での純夏はある意味、まだ生きていたと言えるだろう
繋がれていた装置から切り離し、器に入れた時点で主体世界オリジナルの純夏の意志は失われたことになる
それはある意味殺したのと同義だった
この事実を知った武がどういう反応をするか、実銃を使って試したのが凄かったですね
彼女の口調は武を激昂させるのに十分で、いつ自分が殺されてもおかしくない状況をわざと作った
殺されるかもしれない腹積もりで武と駆け引きをするシーンは素晴らしかった
「あたしを殺してもいいけど、その先は自分で考えなさいよ?」という言外に込められたメッセージを武はきちんと受信していたのでしょうね
だからこそ我慢して耐えた
夕呼が死ねばオルタネイティヴ4は勿論、因果導体からの解放手段も手詰まりになってしまうからね
そうなると武はもう一度主体世界をやり直す必要がある
ここまで来て再度まりもの死と直面するのは耐え難いし、何よりもう一度同じ未来に辿り着けるとは限らない
それらを熟慮させるのも夕呼の目的だったのでしょう
一枚も二枚も上手な彼女だったら、銃に何らかの細工をして発砲出来ないようにしている可能性はあるが、訓練兵時代に散々銃の組み立てをやらされていた武ならすぐに見抜けるだろうし、多分身を守るための保険は掛けてなかったと思う
夕呼は「あたしを殺しても問題なく計画は進む」と言っていたが、いてもあれだけの苦戦を強いられたのだから、いなかったら手の打ちようがないのは明白だった
神経を逆撫でするような語気は堪らなかったでしょうねw
どこまでも武を試そうとする姿勢で勝負に出るのが恐れ入る
全てが終わった後も自分を殺す手段を与えるが武は拒否
夕呼は主体世界ではまだまだ人類のために働いて貰わなければならないのだ
オリジナルハイヴこそ消え失せたがそれで解決したわけではない
地球には数多のハイヴが現存している上に、いつまた宇宙から新たなBETAが降ってくるかわからない
緊急事態にこそ、頭の回転が速い夕呼みたいな人間が重宝される
そして夕呼を殺さない最たる理由は、生きることでこれまでの行いに向き合うことを望んだからだと思っている
BETAに勝つため仕方なくではあったが、人命を扱う立場にいたのは事実
銃弾で楽々死んでしまったら、それこそ客体世界に逃げ込んだ時の武と変わらない
彼女を生き長らえさせることが武にとって最大の報復だったと言える
反面、客体世界の夕呼は物腰が随分柔らかく、親身になって世話をしてくれた
根本的な部分は変わらないんだけど人情味の差はかなりありますね
でもまりもが死んだ時の激怒ぶりは半端じゃなかった
怒った上で経緯を把握し、骨を折って協力してくれる優しさは
『夕呼ママぁ……』 と呼ばせるに相応しかったです
まりもにしろ夕呼にせよ"バブみ"を感じさせ過ぎなんだよ!! 母性が強い女性は男の子にとって刺激が強いんだからな!! 夕呼の自画自賛ほんとすき 何が何でも霞とくっつけようとさせてて草 俺、多分夕呼先生より年上だからOKだよね! こっちの夕呼先生は労ってくれるなぁ……(感動) 【超快報】夕呼ママ、客体、主体世界問わず武に抱きついてキスしてくれる そりゃこんな美人に抱きつかれたら勃起するわ!! 羨ましすぎる…… 何も鍛えてないのに撥ねられて生きていた純夏はどうなるんだwwwww 夕呼先生とまりもちゃんの会話は前作でも好きだったが、殺伐した環境にいる武にとってこういう会話はオアシスだよなw
約束通り武と別れる最後まで守ってくれましたね
武は因果導体から解放されたので、主体世界の人間は元の世界の白銀武を認識出来ない
あれだけ深く関わった夕呼や霞が武の事を忘れてしまうのは寂しいがこれもお互いのためである
ビニールを破るのがストレス発散になるのは何となくわかるw
お上品にやらず、がむしゃらに引き千切るのが良いのでしょうねw
客体世界の夕呼は悠々自適って言葉が似合うが、主体世界だと絶えず切羽詰まっている状況だから精神的負担が全然違うだろうな……
胸が痛い…… 最終任務直前のまりもの遺影を持って見送る時の顔が名状し難いくらい好き 業を背負った者の顔って感じがするよね 様々な想いが去来していたんだろうな…… ●月詠真那 二位だった月詠さんは三位に下降
斯衛軍という立場上、武達と頻繁に顔を合わせる事はない
台詞も少なめだったがまりもと同じくらいはあったかな
戦闘面では超有能で死亡フラグが立つことなく、一番安心して見られる人でもあるwww ばったばったとBETAを倒していく様は見ていて爽快感があります
状況判断も早いし、劣勢になっても狼狽える事がないメンタル面の強さも窺える
熟練の衛士とはまさに月詠さんのような人を指すんだろうなぁ
愛機は真紅の武御雷 オルタネイティヴに登場する全戦術機の中で最も好きな機体です 主体世界の月詠さんは峻厳過ぎるので、たまには客体世界や元の世界の侍従長の月詠さんが恋しくなるw
出会った頃の態度は辛辣そのものだったが、武の振る舞いを見ているうちに軟化していく
後半には頭を下げてまで冥夜の面倒を頼むとまで言ってくれた
12・5事件の後、冥夜警護の任を解かれたので側に居続ける事が難しくなったのである
横浜基地襲撃の折に一緒に二人が一緒に戦ったのは微笑ましかったな
嬉しかったのは護衛の任を解除されてから冥夜に対して敬語を使わず、完全に上官としての態度で接したこと
公私の使い分けもパーフェクトだぜ
三馬鹿と最後まで生き残ったので主体世界の命運は彼女達に懸かっている
チャラい国連軍衛士を一喝した時は格好良かったなぁ……
ふむ、武はメイド月詠派だったか 俺としては甲乙付け難いんだがな…… 月詠ママぁ……(三人目のママ) ●御剣冥夜 すまない冥夜さん あれだけ積年の想いがあったにも拘らず本作では四位なんだ…… 十分魅力的なキャラではあるんだが、上位二人のキャラが立ち過ぎてるのがあかんねん! 『日本の魂』 と形容するのが適切なキャラコンセプトでしたね
元の世界の冥夜も浮世離れしていて家柄をかなり気にしていたが、主体世界の冥夜は背負っているものが段違いだった
真に日本の行く末を案じ、自分はそのための礎となるのなら本望だと言わんばかりの重みを感じさせる
"武士道とは死ぬことと見つけたり" を鮮やかに体現したような気質を持ち、207B分隊の中では一番肝が据わっていた
武や他の仲間は冥夜の生き様から多くのものを学び薫陶を受けた
彼女がここまでストイックな生き方をしてきた理由は、悠陽の代わりにいつでもなれるようにするためですね
影として生きてきた冥夜は将軍の身に何かあれば即時起用されるであろう
傀儡として生かされ、必要とあらば命に従う
普通の人であれば耐えられないような境遇に恨み言一つすら漏らさない胆力は特筆に値する
沙霧との対談は冥夜が悠陽の格好をして取り繕っただけのものだったが、彼は冥夜を悠陽と勘違いして話していた
つまりそれだけ冥夜は悠陽の志を慮っているということなのだ
幼い時分に引き離されて12・5事件の時まで顔すら合わせたこともなかったのに、全く同じ考え方で生きてきたのは心が通じ合っていたからだと言う他無い
精神的な部分に関しては誰よりも強いのかもしれない
けれども常に肩肘を張っている状態だからたまには息抜きをしろ、と伊隅から忠告を受けていた
でも俺は何事に対しても全力で取り組む冥夜さんが愛しいよ この堅物さは彼女のアイデンティティでもあるからね 悠陽の身代わりを申し出た時、武が初めてBETAを目にして錯乱した時、まりもが死んだ時、特殊任務と称した逃避から帰ってきた時、00ユニットとの進捗が滞った時、ラストシーンと思い返せば冥夜はいつも武の隣にいて支えてくれた 莫逆の友だったんだなぁ、と改めて思い知らされる そんな頼もしい冥夜さんも死ぬ寸前だけは武が好きだったと弱音を吐きましたね
彼女にとってあの告白が最初で最後の我儘だったのかもしれません
他の四人はちゃっかり遺書を書いていたんですが、冥夜だけは遺書が無かった
必ず生還するつもりで任務に臨んだからなのか、武に恋慕を悟られまいとしていたのか……
直筆であるか口頭であるかの違いはあったが伝えられて良かったと言えるだろう
武のために献身した彼女なら許されるはずだ
悠陽が渡した人形?を肌見離さず持っていて、戦術機に乗っている時も括り付けてあったのはこれが唯一悠陽との繋がりを証明するものだったからだろう
冥夜にとって命と同価値だったのかもしれない
客体世界の冥夜も修練を積んでいるからか、武の目を見れば只者ではないとわかったようですね
それに気付ける冥夜もスゲーよw
正直ここは冥夜さんとのHシーンを期待したんですが(選択肢ありでも良かったかも)無かったですね そんな事したら純夏くんが憤激してもう一回やり直させるから無理だろうがwwwwwww 武を立ち直らせるためとはいえ、体を差し出すのは相当な決意が無いと出来ないよな……
いいじゃないの、そういう生き方もありだと思うし誇りに思うべきだと俺は考えているけどな 冥夜に肩入れしてしまうのはこういうところで共感してしまうからなんだろう ●伊隅みちる A-01部隊の全員から尊敬され、"衛士の模範"とも言えるべき人故に私は敬意を込めて『みちるママ』と呼んでいます(またそれか!) 一人一人をしっかりと観察し、どういう助言をすればその人がステップアップしていけるかを心得ている
人間の長所短所を見抜くのが早く、洞察力においては部隊でも随一と言えるだろう
生真面目なのだが狡賢さも兼ね備えているため、夕呼のようなタイプとも上手く付き合っていける
相談を持ち掛ければためになるアドバイスをくれるし、部隊のメンタルケアにも寄与している
207B分隊にとって出会ってから僅か二週間しか一緒にいなかったが、彼女から得た物は大きかった
A-01部隊は夕呼直属の特殊部隊なので、死人が出やすい&楽な任務は絶対に回ってこないと最初に説明を受けたが、彼女を含め多くの人間が帰らぬ人となってしまった
そんな中でも暗い顔一つせず、気の利いた冗談まで言えるのだからたいしたものである
伊隅率いるA-01部隊は『伊隅ヴァルキリーズ』と命名されている武が参入するまでは部隊全員が女性で構成されていたからだ
部隊内では堅苦しい言動は原則禁止
これは夕呼の性格を勘案した上でのことだと思うが、御蔭で階級の差を気にすることなく話しやすい雰囲気が作れている
賛称したいのは伊隅が召した後も、伊隅ヴァルキリーズは受け継がれていった点
部隊長になった水月、千鶴は志を牽引していった
伊隅も草葉の陰で喜んでいるだろうなぁ……
死亡フラグが立った夜間の会話で四姉妹である事が明かされる 彼女は次女だった また一人の男を巡って(この人がどんな人なのか気になる)取り合いをしているらしいw 声優が渡辺久美子なのに吃驚した 超大御所やんけ!! ここでは惑乱状態の時とまりもを殺した兵士級の事を指している
厳密に言うと12・5事件の時もA-01部隊は武達の後方にいたので三回は助けられている
独特の味覚をお持ちのようだwww これだけ武が嫌悪するこのジュースの味が気になって仕方ないwww 独り身の俺にはわからない領域だった…… みちるママのデレた姿くっそ可愛いんだがああああああああああああああああああああああああああ!!?? かなり貴重なシーンでしたね! ●速瀬水月 水月ちゃん待っててくれー!! 今すぐ君望に会いに行くからなー!! 良くも悪くもさっぱりしていてあまり裏表を感じさせないのが美点ですね この辺りの印象は君望をやったら大きく変わるだろうと予想している プライベートでは直情的な面が見られるが、任務でも突撃前衛の名に恥じない働きぶりを見せる
部隊の全員に「まりもが死んだのは自分のせいだ」と謝ろうとしていた武を殴り飛ばした
この醜態で武は水月に目を付けられ、以降は徹底的に弄られるw
伊隅の教えを堅実に守っているので糞真面目な敬礼等は普段しない
部下を扱くのが大好きで失言は容赦なく咎められる
美冴との会話は笑わせて頂きましたw
内心小躍りしてそう 「む↓な↑か↓た↑~」の発音狂おしいほどすきw 水月ちゃん、ママになってくれるの……? 漏らして!! 水月ちゃん漏らして!! 遠慮しなくていいんだよ!! シナリオライター三人の中に放尿プレイ好きな人いるだろwwwwwwwwwwwwwwこれで確信したわwwwwwwwwwwww ●煌武院悠陽 元の世界では事故死していたが、主体世界では将軍殿下として登場
御剣家は悠陽が生きていたら次期当主だったので、別の世界でトップになっているのはマブラヴの世界設定をしっかり活かしきれている
芯の強さは冥夜と同程度で上に立つ者の威厳を感じさせる
温和な話し方だが秘めたる思いは固く、日本の未来を真剣に考えての行動を取る
以外なのは戦術機の操作も問題なく行えることだった
"政威大将軍"の肩書は伊達ではなかったのですね
搭乗機は武御雷
戦場でBETAを薙ぎ倒す御姿を拝見したかったなぁ……
物語の中盤にスキップ出来ない演説があるのですが、ここの悠陽はとても様になっていて何度聞いても染み染みします
再構成された世界では冥夜と共に転入してくるw 積極的でいいぞ~コレ ●鑑純夏(00ユニット) 鑑純夏と00ユニットは感想を書く上で記述の使い分けが難しく、主体世界に関与しているものは00ユニット表記にさせて貰いました
純夏と表現するのは生身の人間であった時だけにしています
オルタネイティヴで唯一Hシーンがある 脳と脊髄にされるまでに触手プレイで調教されているという異種姦好きには堪らない描写ありwww 00ユニットがどうしてあそこまでBETAを憎んでいたのかがよくわかりましたね
人間の尊厳をあれだけ踏み躙られたら復讐したくなりのも頷ける
主体世界の武を目の前で殺されたのも憎悪の原因
00ユニットには量子電導脳が組み込まれていて、
"量子電導脳が存在する全ての世界と繋がっていて並列処理" している
凄まじく高性能なコンピュータですね
BETA由来の物質、"グレイ・ナイン"を使用することで実現した
体内を循環するODLという人間の血液にも等しい液体は72時間以内に一度浄化しないといけない
浄化装置には反応炉を使うのだが、この時に接続された00ユニットがBETAに情報を送信していた
意識的にではないので初めは本人も気付いていなかったが、BETAにとって反応炉はエネルギー供給と同時に端末としての機能を持つハイテクな装置だったのには唸らされました
BETAが急激に人類の作戦を見越したような対策を取ってきたのは情報が漏洩していたからだった
00ユニットの維持のために必要だったとはいえ、反応炉を稼働状態にしておいたのが裏目に出ていましたね
彼女はこの真相を知ってから急激に責任感を抱き始める
知らなかったとはいえ、BETAに貢献していたんですからね
元の世界の純夏の人格を鑑みれば少しでも償いをしようとするのは当然
その覚悟を感じられたのが反応炉の破壊でしたね
反応炉が無くなってしまえばODLを浄化出来なくなり、00ユニットの生存すら危うくなる
横浜基地襲撃後、3日以内にオリジナルハイヴ攻略に乗り出した真の理由は、彼女の命が尽きる前に急ぎ足で事を終わらせる必要があったからである
嫌気が差して逃げ帰った客体世界での純夏は武にとって天使のような役回りをしていましたね これがメインヒロインたる者の風格ですよ 武の突飛な話にも向き合ってくれたし、少しでも力になろうとしてくれた
因果導体の力による記憶の流出は日記を何度も読み返す事で取り戻していた
純夏は武との関わりが深いから流出量は他の人間と比して遙かに多いはずなんだが、日記をまめに書いている設定がここで生きるとはな……
自分達が生まれた世界ではお互い結ばれなかったのに、違う世界にいたもう一人の相手と恋仲になれたのは最高に皮肉が効いていて良かった 鍛え上げた肉体はドリルミルキィパンチをノーガードで受けても大丈夫でした オグラグッディメンって何が元ネタかずっと気になっていたんだがアンパンマンかよwwwwwwwwwww オグラって小倉のことだったんだなwwwww やっと納得出来たwww 幼少期の武の所業で一番酷いのがこれwwwwwwwwww 子供は無邪気だと言うが、誕生日ケーキに後ろから蹴り入れて突っ込ませるとか絶交ものだろwwwwwwwww 純粋に可哀想だと思った 闇堕ちいいぞ~ 00ユニット攻略目前となった段階で武を突き放そうとした強烈な台詞好きwww 00ユニットのパンチは性能が上がっているらしいw 俺としては女を殴る主人公が珍しいので、武と純夏の関係は新奇に見えたな~ 暴力的な男主人公ってあんまりいないと思う これは殺される Hシーンの状況説明が無駄に力説してて笑ったwwwwwwwwwwww ●涼宮遙 栗林みな実だったのか!!!! 声優を知った時が一番驚きましたね
霞も担当していたのに全然気付かなかったぜ……
遙の声を出している際の声質は好きなので、水月と一緒に君望で堪能しようと思います
おどおどしているように見えるが心根のしっかりしたキャラ
マブラヴ作品だけじゃ全部を知ることは出来なさそうだが発言はしっかりしている
両足を事故によって負傷したので擬似生体がで補っている
純夏の肉体もそうだけど、この世界の擬似生体技術は恐ろしく進んでいますね
外面だけではまず判断出来ないほど精巧に作られている
怪我によって戦術機適正から弾かれてしまったのだが、指揮官適正は高かったので戦域管制をしてくれている
この恐さを知ることなく逝ってしまったのが残念だ…… ●宗像美冴 水月と同様に頼りになる先輩で彼女からも学ぶことは多かった
クールに見えるが心の奥底には熱意を持っている
美冴はそれらを諧謔ではぐらかしたりして表面化しないようにしているが、付き合いの長い水月や遙は気付いている
慧にとっては大切な相談相手でもあった
ポジションの都合上、祷子と一緒にいることが多いがただならぬ関係であることも噂されている
想い人はちゃんといて、二人の関係は聞いている方が小っ恥ずかしくなるような純愛をしていたw
彼女は私情をあまり詮索されたくなさそうな印象だったな
声を聞いたら浅川悠と一発でわかりますね 好きな声優の声音は忘れんぞ!! こうやってふざけている人ほど純情だったりするのは世の常ですね 武にチャンスはないんだよなぁwww ホントかそれwwwww体に悪いだろ!! 水月との遣り取りいいわぁwwwwwwwwwwww 徐々にヒートアップしていく雑談和むwww 走り出したら止まらないなこの人w ここまで来ると責任転嫁の天才だなwww ●彩峰慧 口数の少なさは相変わらずだが、軍隊という組織柄命令には服従しなければいけない
元の世界の慧は学校はサボるし、神出鬼没だしでとにかく脈絡が無い行動が目に付いた
主体世界でもそういう節が見当たらないわけではないが控え目になっている
多くを語らずとも言いたいことは伝わってくるのが彼女の良い所
観察力が鋭く、武が機密扱いの任務中や秘密にしたい時に限って現れるw
千鶴とは馬が合わなかったが、最期のS-11を同時起爆するタイミングはぴったりでした
千鶴は曰く、慧は早い 慧曰く、千鶴は遅い ラストでもこの下りがあったのが情感を催した
伊隅の教えを受けてからは協調性が増し、千鶴にも同意を示す場面がしばしばあったのが成長を感じさせた
部隊長の命令は最終決定権を持つのに、千鶴のやること成すことにいちいち一言多くて喧嘩になっていたからなw
それが無くなっただけでも大きな進展です
沙霧との関係は最後までわからなかったが、特別な想いを寄せていたのは確実でしょう
察するに恋心は抱いてなかったように感じた
沙霧が一方的に恋文を送って出しているだけで、慧は気にはしていたが彼自身にはあまり興味がなさそうだった
どちらかというと「私の父親のためにあなたがそこまで奮闘する必要はない」と言いたげだった
憐憫の感情以外を私は拾う事が出来なかったので、彼には申し訳ないが慧への想いは一人相撲で終わったのではないかと思っているw
クーデターに対しては日本人として彼に同調を示すべきなのか、叛徒として自らの手で引導を渡すべきなのか苦悩していましたね
国連軍という立場も作用して慧は複雑な位置にいたのがわかる
焼きそばパンに革新的な評価をしていたなw
主体世界には無かった発想らしいw
千鶴と慧の応酬は何度見ても飽きないwwwwww 慧、リーディングが使える事が判明するwwwww ●社霞 マブラヴの記事で書いた推測はものの見事に外れていましたねwww 霞は既に完成している上に優秀な人工ESPだった
オルタネイティヴ4の成否は00ユニットの進捗具合に左右される
てっきり霞がもっと高みを目指していくのかと勘違いしていたw
そうなると純夏が必要なくなりますからね
アンリミテッドの時点で純夏はいなかったから今後どう登場させるのかは気になっていたけど、00ユニットという形で出すとは思っていなかった
00ユニットのポジションが霞だと思い違いをしていたわけだ
霞が純夏の仕草や台詞を真似出来たのはリーディングがあったからですね
思考を『画』として読み取り、感情を『色』で読み取る
テレパシーのような便利なものではなく、1ステップ余計な手順を踏まないといけない
霞は他人の本心が見えてしまうので、ほとんどの人間が自分を気味悪がっているのが筒抜けだった
しかし武はそうではなく、不快な色が見えなかったため彼の前では結構喋る
夕呼が元の世界の武の言葉を100%信じられたのは霞がいたからである
客体世界に行って無事帰ってこれるのも、霞がリーディングとプロジェクションを使って武を観測し続けてくれた御蔭
後半では思考を見ることをやめる決断をし、武と00ユニットの想いには立ち入らないようにしていた
XG-70dに搭乗した際には、00ユニットの思念を武に伝達する仲介役を立派に務めてみせた
霞は前線に出ていない事にコンプレックスを感じていて、武達と一緒にコックピットで戦えるのを嬉しく思っていた
作られた存在なので思い出がなく、武と一緒に記憶を蓄積していく様子は感慨深い
作中でも言われているが、霞が最もリーディングを行った回数が多いのは純夏であり、根底には彼女のイメージが残っているためほとんど二人目の純夏みたいなものである
あやとりを一緒にやってるシーンは癒しですw
"うささん"という名前のぬいぐるみを抱えている 髪下ろしてる方が断然可愛いなぁ…… 正装時の頭の触覚みたいなのいらないw 食欲減退しちゃ~う 霞も再構成された世界で転校してくるがこれも00ユニットの計らいですね
脳と脊髄にされてから初めての友達だったからかなり大切に思っているはず
●涼宮茜 親しかった水月と姉の遙に先に旅立たれた茜の立場が辛すぎる……w この寂しさをどう乗り越えるのか見物ではあるが、マブラヴのキャラ以外の後日談は無し
主体世界のその後が気になって仕方がない
気丈ではあるが、情に脆いので泣きそうになって皆の前から姿を消すこともしばしば
水月と同じく明け透けな性分なので人間関係は極めて良好に立ち回れる
茜は水月と立ち並びたいがために突撃前衛のポジションを狙っていたが、焦りが滲み出ていたので伊隅は任命しなかった
遙の怪我の分まで頑張ろうと気負い過ぎているのに駄目出しを食らっていた
そういう意味では冥夜と共通する部分ある
マブラヴの茜は困難を乗り越えた末に今の自分がある、みたいな言動をしていた 君望で垢抜ける前の性格がどんなだったのか楽しみで仕方がないw ●榊千鶴 慧と同じく沙霧の決起によって煩雑な境地にいた
声明を聞く限り、父親を殺した理由は内政が腐敗していたからだ、と言うがそれを正しいと受け取ってしまうと沙霧を肯定しまうことになるし、否定すると日本の政情が芳しくないのか疑問に思うことになる
父が死ぬことで理想の日本の姿へ近付くことが出来るのか、四六時中そんな思いが渦巻いていたんだと思う
慧は自分に思いを寄せている人が千鶴の父親を殺していたので接し方が難しかっただろうね
冥夜は千鶴が狡猾になったら伊隅みたいになるんじゃないかと考えていたが、実に上手い例えだったな
千鶴に足りないのは柔軟性でしたね
これは元の世界の彼女にも通じている箇所です
マニュアルだけでは解決出来ないこともある
207B分隊では仲間を率いていたが、A-01部隊に所属になってからは上官がいたので皆を指揮することは無かった
それが彼女にとっては勉強になったのでしょうね
部隊を纏め上げるスキルを伊隅や水月から盗めたんじゃないかと思う
低い位置から見上げることも成熟には欠かせない
主体世界の千鶴で強く頭に残っているのが気炎を上げた時の声ですねw 「うおおおおおおおおおーーーーー!!!!」の掛け声は力強過ぎて「何で中の人こんなに豹変してんのwwwwwwwwwww」と笑ってしまいましたwwwww 別のキャラになったみたいに感じるので是非傾注してみて欲しいwww ここよく我慢した! 偉いぞ! 目下の者だったら絶対切れてたわwwwww ●風間祷子 何かと癖の強いA-01部隊の中にあって、清純さを保ち続ける泥中の蓮――なんて言ったら他の人に殺されかねないので面倒見が良いとしておこう 善意の塊のような人柄で包容感に溢れている
遙も祷子と似たようなタイプではあるんだが、どこか影を落としているようなイメージがある
暗さを感じない分、祷子の方が話しかけやすいという人間はいるかもしれない
ヴァイオリンが趣味でかなりの手練であることがわかる
BETAの直撃を受けて美冴と一緒に舞台から降りてしまうが、数少ない生存者の一人である
食べているというよりはほぼ飲み込んでいると言った方がいいなw
早い人って本当に咀嚼回数が異常に低いからね
俺も子供の時は食べるのがかなり早くてよく喉に詰まらせてた
その時を振り返ってみると全然噛んで無かったw
例のアレの愛飲家だったwwwww ●珠瀬壬姫 HSST撃墜という最大の見せ場が改変によって無くされてしまったので、どうにも存在感が薄くなりがちだったな 部隊に身を置いている以上、活躍しているのは言わずもがななんだけどね……
オリジナルハイヴ坑内で美琴と一緒に開閉装置の『脳』を破壊したことが最大の仕事だった
玄丞斎が裏で動き回った結果、部隊の皆が害を被ることを一番嫌っていたな
足だけは引っ張りたくないと思う和の心は集団組織においてとても大切だが、壬姫はそれを重んじるばかりか自己主張が出来なくなってしまっていた
「貴様は少し我が儘を言う位で丁度良い」と諭してくれた伊隅の教訓は壬姫に大きな変化を与えていましたね
玄丞斎の暗躍も虚しく、日本国は米国の思惑通りの展開にはならなかった
それは裏で夕呼やラダビノット司令が阻止していたと考えるべきでしょうね
会議場面などは無かったが台詞から大凡の事は想察出来る
壬姫の心の安寧が保たれて良かった
父の手前とはいえ、慧の暴言を窘めるシーンは珍しいwwwww ●穂村愛美 武が抗鬱剤を打たれてぼーっとしている時の一瞬しか出てこないのにちゃんと名前がある人www 他のâge作品にいるのかしら?w
衛生兵として看病にあたっている
●神代巽 、巴雪乃 、戎美凪 かなり台詞が少ないので三人纏めて紹介
月詠の金魚の糞であるのは確かだが、三人とも斯衛軍だから戦術機の操作技術は高い
元の世界の間抜けっぷりが印象深いので主体世界での栄転? が腑に落ちなかったw
大半の登場人物が分相応のスキルで反映されているのにねw
平行世界でポテンシャルが劇的に上がった三人だった
オルタネイティヴでは凛々しい顔付きをした新規立ち絵が追加されている
●イリーナ・ピアティフ この人ただのモブだと思っていたら、遙と同じく戦域管制をしてくれる意外と重要なポジションだったwww 夕呼の右腕みたいな人で頼りにされている
●イルマ・テスレフ シナリオにも書いたが動機の掘り下げが少しでもいいから欲しかったキャラ
立ち絵も用意されているし、壬姫をフィンランドに招待する約束も交わしていたのに……
交渉が不成立になった後は味方として援護してくれていたが、その時は至って落ち着いた声色をしていた
●柏木晴子 ラクロス戦での人数合わせ的な存在かと思ったらA-01に配属されててわろたwwwwwwwwwww 立ち絵からしてその他大勢じゃん!! と言いたくなる気持ちはわかるが抑えてくれ 昭和のおばさんみたいな名前だが、これでもちゃんと良い仕事をしていたんだ 柏木は公私の割り切り方が好きでしたね
取り分け良かったのがこの台詞
使命感みたいなものを背負い込まず、淡々と任務を遂行出来るのも強みだよね
私心が無いのは軍人向きだと思う
話していても面白みはないかもしれないが、こういうタイプの人間って動揺もしないから有事の際に頼もしいんだよね
●鎧衣美琴 奇天烈で噛み合わない会話が絶望感犇めく主体世界では尊いものだった
美琴は好きにはなれないけどムードメーカーとして必要だった
A-01部隊にはメンタルケアをしてくれる先輩達が沢山いたから影が薄くなりがちだったが、207B分隊の折は彼女がいなかったら空気の流れを変えることが出来ないケースが多々あった
父親の左近がかなり危ない橋を渡っていたが、一時勾留されるまでは気付いていなかっただろうからショックだったはず
左近は二重スパイみたいなものだったのでいつ死んでもおかしくなかった
生死は語られておらず、12・5事件以降一度も姿が確認出来ない
愛娘であろうと利用する覚悟は日本の未来を憂えていたからに違いない
縦しんば落命していたとしても本懐を遂げたのではないかと夢想しています
再構築後の世界ではハーレム感を演出するために女になっている
勝手に独り歩きしていく会話好きw これで壬姫より小さいのか…… 矢庭に武が体験したことを言い当てた時はドキッとしたw 普段会話が通じない癖に妙に鋭いところあるんだよなwww ■マブラヴ オルタネイティヴ名言集 「まさかとは思うけど……何の犠牲もなく、何かを得る事ができるなんて考えていないでしょうね?」 「自分が関与することで人が助かるのはいいけど、ひとりでも死人が出るのはごめんだって事?」 「それともなに? 知らないところで死んでいる人はどうでも良くて、自分の知ってる範囲で人が死ぬのが嫌ッてこと?」/香月夕呼 序盤の武の甘さを美しく論破した台詞
私達の世界ですら自分が知らないところで毎日何人ものが死んでいる
主体世界では嫌でも死が付き纏ってくるのだ
「『宇宙人が攻めてくれば人類は一丸になって戦う』って言ってた人がいたけど、それはおめでたい妄想だったのよ」/香月夕呼 人間はいつになったら利己心から解放されるのでしょうね
ヒトとして生まれた以上、逃れられない業なのかもしれない
「成功と失敗の境界は、神が決めるんじゃないわ」/香月夕呼 使えるものを全て利用し尽くした者が成功を勝ち取る
形振り構わない精神を持っているかが肝要なのである
夕呼はどんなに周囲から恨まれようと全力を注いできた
だから彼女は勝者であれたのでしょう
「全ての準備を整えてからでも間に合う事象なんかに、ロクなものはないわよ?」/香月夕呼 時間は待ってくれないということですね
最善を用意したが物事はそれを上回るスピードで遷移していた、なんてのは日常茶飯事である
刻一刻と変化する情勢だったら後は決断力に委ねるしかない
「準備が足りないかも知れない、力が及ばないかも知れない……色々理由をつけて尻込みする奴は、一生結果を出せないのよ」/香月夕呼 耳が痛いよぉ、夕呼ママ…… 俺はモロにそのタイプだから一生下っ端のままだわwww チャレンジ精神のある人間が成功するというのは現実世界でも本当にその通りだと思う 試さなければ成否の確率自体が発生しないのだからね 「あ~、天才やっててよかった!!」/香月夕呼 天才の手前味噌だが、実際に天才なのだから否定のしようがないwwwww 「話すより『見る』事が楽だなんて思わないで下さい」/社霞 他者の考えが透けて見えてしまうことはいつも本音と対面しなければならないということだ
霞の前では人間特有の建前は通用しない
常人とは気疲れが段違いでしょうね
知らない方が幸せなこともある、と通ずる部分がありますね
「……痛みのない罰は、罰じゃない」/彩峰慧 最もな言い分である
贖罪をするためにはどんな形であれ痛みが必要だ
「便利な駒が他人の都合で無くなるのは困るけど、自分の都合で無くなるのは……割と納得できるモノよ?」/香月夕呼 自発的に行動した結果なのだとしたら、それも止む無しですからね
「あたしはね、ただ利害関係が一致するからあんたと組んでるだけなの。ひ弱なガキのお守りをするためじゃないわ」/香月夕呼 苛辣な言動が胸中を擽りますね
使えなくなったら即切り捨てるという警告でもある
「人類を救うっていうあんたの決意……自分で思っているほど固くないんじゃないの?」/香月夕呼 正鵠を射ていましたね
この時点の武はまだまだ甘ちゃんだった
彼女にはそれが見えていたのでしょう
「頼むわよ? あたし保母さんじゃないんだから」/香月夕呼 いえ、俺にとっては教育熱心なママそのものです 「目的が同じでもあっても……重んじるものが違えば、道を違えることもある」/御剣冥夜 人の数だけ意志は転がっている
一丸となれればこれ程心強いことはないが、そうなるまでに様々な隘路を乗り越えなければならないのが実情だ
「……人は国のためにできることを成すべきである。そして国は人のためにできることを成すべきである」/彩峰慧 父の受け売りだが、慧が常々意識している言葉だろう
民主主義の基本理念となるものですね
「誤った道を選んだにせよ、そのような若者達がいる限り……まだまだ日本も捨てたものではございません」/鎧衣左近 やり口は頂けなかったものの、沙霧は日本の未来を切り開く先陣となったのは間違いない
12・5事件の後は体制そのものが激変したからなぁ
挺身した甲斐はありましたね
「人の上に立つということは……多くの責任を背負い、多くの決断を下さねばならぬということです」 「国家や組織はその拠って立つ処が違えば、各々に理想や信念が異なるもの」 「それは、人も同じです。何かを成そうとすれば、必ずそれを善しとする者と、悪しとする者がいるでしょう」 「されど、それぞれの立場に立って、ものを見ることが出来れば、各々が拠り所とする正しさも見えてきましょう」 「そして……悲しい事ですが、それら全ての者達の望みを満たす道が、常にそなたの前に有るととは限りません……」 「その時そなたは、何に拠って決断し、どの様な道を彼の者達に指し示すのか……」 「その時、もしそなたに迷いがあったなら、原点を顧みる事……立ち止まる勇気を持つのです」 「そして……自らの手を汚すことを、厭うてはならないのです」 「道を指し示そうとする者は、背負うべき責務の重さから目を背けてはならないのです」/煌武院悠陽 含蓄が有り過ぎる名言ですね
悠陽以外でこれを実践出来ているのが夕呼ですね
責任を背負うことから逃げてはいけない、責任を背負うことを恐れてはいけない
そうしなければ大きな事は絶対に成し遂げられない
「基地に帰ったらみっちり教育してやる。笑ったり泣いたりできないようにしてやるから覚悟しておけ?」神宮司まりも うわぁい! まりもママのご褒美だぁ!! 「……何が正しく、何が過ちであったか、それは後の時代が判断することだ。だから今我々が出来る事は、信じる道に従い、未来を人類の手に取り戻すため全力で戦うことだけだ」/パウル・ラダビノッド 歴史が証明するとは上手く言ったものですね
人間に出来るのは自分が生きている時代を全力で駆け抜けるしかないということだ
「…………それにしても……派手にやられたわねぇ……」 「これだけやられて生きていたんだから、大したものよ……」 「月並みな言い方だけど、戦術機の換えは利いても、白銀の換えは利かない」 「あなたと、あなたの才能が生み出すものは、これから何万人という衛士の命を救うわ……」 「少なくとも私はそう信じている……今まであなたが見せてくれたものは、そう信じさせてくれるのよ」 「そのあなたの命が失われなかった事を……丸腰でBETAと戦って生き残った事を誇りなさい」/神宮司まりも まりもママ、優しい!!!! 天使のようだよ!!!! 「…………私は臆病で良いと思うわ」 「怖さを知っている人はその分、死に難くなる。だからそれで良いと思う」 「人は、死を確信した時、持てる力の限りを尽くし、何にも恥じない死に方をするべきなのよ」 「だけど、生きて為せることがあるなら、それを最後までやり遂げるべきよ」 「臆病でも構わない。勇敢だと言われなくてもいい。それでも何十年でも生き残って、ひとりでも多くの人を守って欲しい……」 「そして、最後の最後に……白銀の……人としての強さを見せてくれればそれでいいのよ」/神宮司まりも 涙腺が緩んだ場面…… 死ぬ間際の名台詞ラッシュだよ…… 「死んでしまった者を悲しむよりも、今生きている者を殺さない事の方が遥かに重要なんだ」/伊隅みちる 厳しいようだけど死者を憐れむことで、その後の心身に影響が出ることを危惧しなければならない世界なんだ
衛士として使い物にならなくなったら一般人と変わらないからね
「心は自由であっても良いと思う……だが、その立ち振る舞いや発言は、常に周囲への影響を考慮すべきであろう」/御剣冥夜 力を持つ者が課せられた宿命ですね
影響力が大きいだけに過度な行動は自粛しなければならないし、人を奮い立たせなければならない時もあるだろう
冥夜のような立場の人間が言うと貫禄があるね
「事の成否は、どの段階で判断するかによって大きく評価が変わる。であれば、失敗をより大きな成功につなげられればよい」/御剣冥夜 損して得取れ! 誰でも失敗はするものであり、そこから立ち直ってどういう行動を選択するかが肝となる
「己が都合に合わせ、力持つ者と持たぬ者の立場を使い分けるのはやめるがよい」/御剣冥夜 武の見苦しい詭弁に対して冥夜が放った強烈な一言
結局武は優秀な人間だったのだから、力を持たない人間の立場で話しても説得力が無いんですよね
「あらあら……取り乱しちゃって……まるで子供ね、みっともない」/香月夕呼 自暴自棄になった武を見て心底失望した夕呼の台詞
確かに情けなかったが、これすらも想定範囲内だったのが彼女の恐るべきところ
「人は、悲しいときに……泣きたい時に泣くだけでも、ずいぶん楽になるものだから」 「……泣いた結果、白銀君の中で何かが解決して……1歩でも前にすすめるんだったら、それが一番良い事なのよ」 「泣きたくなるほど辛いとき、人に助けを求めるのは決して恥ずかしい事じゃないわ」 「だけど、その悲しみから自分の力で立ち上がる事ができるのは、それはそれで素晴らしいことだから」 「だけど、白銀君が……自分の力だけではどうしようもない時に……先生が居ることを思い出して欲しいの」/神宮司まりも 感情のコントロールは大事だって夕呼は言っていたけど、主体世界じゃ弱音を吐くこと自体が許されない身分だったからなぁ
武がまりもの前で全力で泣けたのは良かったと思う
この涙すらも生温いと思うほどこの後畳み掛けてきたがwww
「だけど……失敗しない人なんていないのよ?」 「それに、失敗する事を事前に知っている人もいないわ」 「私は、失敗を恐がって何もできない人より、失敗をしても良いから前に進んで、いつか結果を出す人の方がいいと思うわ」 「まず自分を許すことから始めてみれば? それでもダメなら、私じゃなくても良いから、誰かに相談してみて?」 「ね? まず、自分を許す。そうしてみましょう?」/神宮寺まりも まりもママの喋り方はいちいち俺の心を鷲掴みにするんだよぉ!!!! もーやめてよ!! 優しすぎるんだよ!!!! 「……いつか……聞かせてね」 「白銀君が何をしたくて……何ができなくて……涙を流したのか……」 「そしてそれを……どうやって乗り越えたのか……」 「白銀君が卒業して、どこかで働いて、誰かと結婚して……そんな人生の中で…………そうねぇ、私が死ぬまでの間にいつか」/神宮司まりも 嫌な予感がしたんだよな、如何にも今生の別れって台詞だったし……
翌日に殺害されたってそりゃあ無いぜ……
片方のまりもだけは生き残ってくれると思っていただけに衝撃だった
「あの子の教え子は、あたしの教え子も同じ……」 「あんたは……まりもの形見みたいなもんだし……それに」 「……あんただって被害者じゃない」/香月夕呼 ママあああああああああああああああーーーーーー!!!! 夕呼ママあああああああああああああああああああああーーーーーーーーー!!!! この時ほど夕呼に母性を感じた瞬間は無かった 客体世界の彼女は愛情たっぷりですわ「人間はね、誰もが誰かを傷つけながら生きていくの…………人を傷つけずに生きている人間なんて存在しないのよ」 「相手をどれだけ、どう傷つけているかの違いがあるだけ……そして、それに気づかない人間をバカっていうのよ」 「特に最近は、人と面と向かわなくてもできることが増えたからね……バカが大増殖中よ」/香月夕呼 バカですみません…… これは紛れもなくインターネットの社会の発展による弊害を隠喩したものですね 相手の顔を見て話す大切さを、私達はこれからどんどん失っていくのだろう 「現実逃避と自己憐憫はものすごくハイレベルだけど、自己弁護はいまいちねぇ……カリキュラムのバランスが悪いんじゃない?」 「全てを途中で投げ出して逃げ帰ってきたあげく、自分の責任を棚に上げて平気なんて……楽そうでいいわね~。あたしもそのカリキュラム受けようかしら」/香月夕呼 本作にて最強の皮肉 シナリオライターのセンスが垣間見えた瞬間じゃないかと思っている 思わず顔が綻んでしまうほど痛烈でしたねぇ! 「……天才が本気……出しちゃおうかしらね…………」/香月夕呼 ホント頼もしいわw
この作品、夕呼がいなかったら回っていかないくらい依存しているんだよねw
「死力を尽くして任務にあたれ!」 「生ある限り最善を尽くせ!」 「決して犬死するな!」/伊隅みちる 伊隅ヴァルキリーズの標榜
彼女の志を的確に表していますね
「使命に殉じた者達の生き様やその教えを、生き残った者が誇らしく語り継ぐ事……」 「それが……我々衛士にとって、最高の供養なんだ」/伊隅みちる これって凄く難しいことなんですよね
どうしても悲しさが先にやってきて、死者の顔を立てるのが辛くなってくるんです
平然とやってのける上官達は慣れているというのもあるかもしれないが一人前でしたね
「手に入れた情報を活かせもしないのに、ただ知りたいなんていう無責任なガキに付き合っている暇は無いわ」/香月夕呼 Win-Winの関係を何よりも優先する彼女にとって無能はいりませんからね
「あんた……『男』の顔になってきたわね……」/香月夕呼 武の成長を初めて認めてくれた段階での台詞
これ以降、夕呼は武への信頼をかなり寄せることになる
「何も感じなくなったらBETAと同じよ」 「感情をコントロールしろと言っているだけ。感情を無くせとは言っていない」 「感情は人に喜びをもたらすけれど、この世で最も人を苦しめるものでもある……」 「感情を無くすということは……その苦しみから逃げる事よ。感情が与えてくれる喜びを犠牲にしてね」 「感情をコントロールする事は、苦しみに立ち向かい、それに打ち克つ事」 「その結果……ささやかな喜びを享受できるなんて、うまくできてるものね」/香月夕呼 趣のある会話だったなぁ
喜怒哀楽があるからこそ、私達は生を実感出来るのですね
「これからあんたとあたしが進む先には……死ぬ事すら生ぬるいと感じる程の地獄が待っているわ」/香月夕呼 運命共同体を匂わせる
本当にこの通りになったから笑えない
壮絶としか言いようのないシナリオでしたね
「生命とはとても素晴らしいものだ。だからこそ愛し、守らねばならない」 「だが私達は、自らの生命を愛しすぎてはいけない。そうでなければ他人の生命を守ることなどできないからだ」/伊隅みちる 伊隅の言葉の中ではベスト3に入るかな 愛しすぎるのは駄目というのがミソですね 「自ら血を流すことを厭い、そこから目をそらして安全保障を他者に委ねてしまえば、確かに楽にはなるだろう」 「だがそうなった場合、その他者にとって都合の良い状況に向かうのは当然であり、そこに乗っかった側が文句を言うことなど筋違いだ」/伊隅みちる 主体性を持つ前の武と夕呼の関係がわかりやすい
与えられた好条件の裏に潜むリスクを精査せず、二つ返事で了承していたら途中まで順調だったのに、ある一定の地点から歯車が狂い出した、どうしてくれるんだ!? と詰問しても便乗した方に非はある
そこからの損失を取り戻すか沈んでいくかは当人次第
「勝っても負けても結果が同じなら勝つのよ! その方が絶対いいの!」/速瀬水月 全面的には同意だが、数回ならまだしも何度も何度も勝敗による=が続くと疲れを感じると思う
勝ち負けの結果に差があるから頑張れるのは人間の性だし、商品や褒美があるから一所懸命になれるのも真理だからなぁ
意見が割れそうな話題だ
「敗北から教訓を導き出す事は容易であるが故に、人は往々にしてその行為で満足してしまうものだ」 「だが、勝利から得るものは、それを謙虚に受け止めさえすれば、更なる成功に繋げやすいものだ」/御剣冥夜 冥夜の台詞では上位に来ますね
前者よりも後者の方が格段に難しい
勝利の美酒は人間を歓喜させるのと同じくらいに慢心させるものであるからだ
勝利に酔い、そこから何も学ばなければ瞬く間に成長はストップする
勝ったという事実は敗北よりも次のステップアップに繋げにくいのである
だから勝ち続けている人間は賞嘆されるべきだし、優位な位置にいるからといって怠けないのだろう
「安心しろ。この世の中に割に合う役目など存在しないからな」/月詠真那 成程こう言われると心が安らぎますね
この言葉の本義は"誰もが己が持つ役割を完璧にこなせるわけではない"でしょうね
もしそのように見える人がいたら体裁を整えているということだ
月詠さんのように、ね
「貴様のような覚悟の決め方をした人間にとって、何かを護るために命を棄てるというのは、ある意味簡単な事なんだろう」 「だがな、護衛任務というのは、その対象を守り切って当たり前。その上自分も守って初めて一人前なんだ」 「我が身を棄てて何かを守る、という行為を否定しているんじゃない。むしろそれは尊い行いだ」 「だがそれは、一生に一度しかできない事だ。ここぞというタイミングを見極める事が大切だろう」 「どうせ死ぬなら、ひとつの生命をより多くのメリットに昇華させるべきだ」 「その最大効率のタイミングを知るには、物事を広く捉える視野が必要だ」/伊隅みちる 実行出来たのはあ号標的との戦いのときでしたね
武はだいぶ長い間逡巡したが、冥夜の答えは最初から決まっていた
あそこで殉ずる事が伊隅に教えられた合理的で最大の利益が発生する場面だった
現におつりが来るほどだった
悲しいことだが、冥夜一人の死と人類の命運を同等に扱うことは出来ない……
「やめてよ……そういうの……」/香月夕呼 夕呼の哀の感情が出た珍重すべき台詞
上述したが二箇所しかないので見逃さないようにしましょう
「第4計画の完遂と、人類の勝利をこの目で見届けられない事は心残りですが……一足お先に逝って参ります」 「あたしが逝くのは地獄だから、二度と会う事もないわね。まりもに……宜しく」 「申し訳ありませんが、その言伝はお引き受けできませんね。私の逝く先も、地獄ですから」 「それじゃあ、あたしが逝ったら道案内頼むわ。どうせ最下層なんだし、面倒くさい手続きはごめんだからね」 「わかりました。閻魔や鬼共は蹴散らしておきます」/伊隅みちる、 香月夕呼 生命の灯火が消える直前だっていうのに粋な会話するよなぁ…… 何を取っても衛士の鑑だと思わせてくれる人だった 「泣くな…………男だろう……」/伊隅みちる 逝かないでみちるママあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーー!!!! 伊隅の中でNo.1だった こんなん言われたら感極まるわ 卑怯なんだよこれ 「人様なら許されるちょっとした甘えや、細やかな自分へのご褒美なんて贅沢、あたしにもあんたにも許されないのよ」/香月夕呼 結果的に人類のためであったとしても、未来を変えたことで多大な犠牲者が出た
共犯者たる二人はこの罪を一生忘れてはならない
「人を好きでい続ける事って、その苦労をする以上の価値は十分あるって思うよ」/速瀬水月 経験者は語る、ですなぁ……
おっさんになっても童貞な俺には縁遠い話だ
「やりたいことをひとつ叶えるには、やりたくない事を10も20もやって結果をださなきゃならないでしょ?」 「それを苦労って感じてしまったら、私にはそれを叶える資格がないって事なんだと思うの」/涼宮遙 深いなぁ…… 宿業のような重さを感じる 「自分が戦える理由なら、その大きさなんて関係ないよ。人と比べるものじゃないと思う」/涼宮遙 よっぽど同じ生い立ちでもない限り、立脚点は人それぞれですからね
程度の大小で貴賤を語ってはいけない
「壁というのは、超えるべき障害であると同時に、外の環境から守ってくれる存在でもある」/宗像美冴 私達が気張っている間は任せてくれてもいいが、行く行くは伊隅ヴァルキリーズの引っ張っていく存在になって欲しい、と美冴は武に言いたかったんだと推測しています
壁にぶつかって十分学んだのなら、今度は突破する努力をしてみせろってことだろう
「人間の成長に終わりはないし完成する事もない」/宗像美冴 美冴きっての名台詞 私達は生まれてから死ぬまで未完成なまま生涯を閉じる 完成することがないからこそ、どこまでも成長し続けられるのだ 「今の貴様のように、同じ事を繰り返している様に思える時が、この先何度もあるはずだ」 「だが、自己が確立している者は、同じ様な事を繰り返しても、確実に成長し、次の段階へと進んでいく」 「だが、自己が確立していない者は、本当に同じ事を繰り返し、全く前進しない」 「自分の事もまともにできない者に、責任を持って他人の面倒を見る事はできないだろう」 「自己が確立できていない者には、公の要求に応える責任を負う立場に立つ資格はないんだよ」/宗像美冴 簡潔に述べると人望の有無は自己形成がしっかり出来ているかどうかによるってこと
色々な人の思いに触れ、それぞれの見地で物事を考えられるようになった武を美冴は認めてくれていた
この話で切要なのは学習しているかどうかですね
何かを見聞きした時、それらから何を吸収して糧としていくかが問われている
勉強しない人間はいつまで立っても未熟なままだ
「――何言ってんの、人生は何事も勝負よ!? わかって無いわねえ!」/速瀬水月 勝負心の強い水月ちゃんすこ 私達の生活はそのほとんどを数値で表す事が出来る
見ようによってはどこにでも優劣は誕生する
それを意識するかどうかはそれぞれだが彼女は人一倍顕著なのでしょうね
「話して楽になるのは自分だけだから……」/彩峰慧 実は聞き役の方が圧倒的に負担が掛かっているんですよねぇ
話す側は抱えていたものを放出してスッキリ出来るけど、聞く側は本来持ってなかった他人の悩みや思いを抱え込むわけですからね
余分なものが増えるってことだ
これは日常的にもよくある話
「私が指揮する部隊ではね、白銀を助けに行くのは副隊長の仕事なのよ」/榊千鶴 それだけ冥夜が相棒と言える存在だったということですね
適応能力の高さはずば抜けていたからな
「だが……見渡してみるがいい」 「この死せる大地にあっても尚、逞しく花咲かせし正門の桜のごとく、蘇りつつある我等が寄る辺を」 「傍らに立つ戦友を見るが良い。この危局に際して尚、その眼に激しく燃え立つ気焔を」 「我らを突き動かすものは何か。満身創痍の我等が何故再び立つのか――」 「それは、全身全霊を捧げ絶望に立ち向かう事こそが、生ある者に課せられた責務であり、人類の勝利に殉じた輩への礼儀であると心得ているからに他ならない」 「大地に眠る者達の声を聞け」 「海に果てた者達の声を聞け」 「空に散った者達の声を聞け」 「……彼らの悲願に報いる刻が来た」 「そして今、若者達が旅立つ」 「鬼籍に入った輩と、我等の悲願を一身に背負い、孤立無援の敵地に赴こうとしているのだ」 「歴史が彼らに脚光を浴びせる事が無くとも……我等は刻みつけよう」 「名を明かす事すら許されぬ彼らの高潔を、我等の魂に刻み付けるのだ」 「……旅立つ若者達よ」 「諸君に戦う術しか教えられなかった我等を許すな」 「諸君を戦場に送り出す我等の無能を許すな」 「……願わくば、諸君の挺身が、若者を戦場に送る事無き世の礎とならん事を」/パウル・ラダビノッド 聞き入ってしまうくらい見事な演説でした
若本規夫の重厚感ある声がまた良く映えることw
「――私はもう、他人に合わせて波風立てないようにするのはやめたんです!」/珠瀬壬姫 格好いいぞ壬姫! 人と人との会話は元来、意見をぶつかり合わせてこそなのだ
賛否は二の次で本質は主張することにある
彼女は今迄それを放棄してきたから、やっと皆と対等になれたんだな……
「――そなたには……そなたには、私達が背負っている者たちの姿が見えぬのか……ッ!」 「――人類の勝利を信じ……己が信念に従い戦った者達の想いが……」 「……私達に未来を託し……先に逝った者たちの願いが……・」 「我らを信じて……道を拓いた者たちの……」 「笑って命を差し出した者たちの想いが…………」 「――そなたには届かぬのかッ!?」 「……影として…………」 「……・影として生を受けた私が……斯様な死に場所を得る事は……身に過ぐる栄誉だ……」 「……今ここで果てるに……何の迷いがあろう……」 「……私の生涯が……例え……影としての生でしかなかったとしても……」 「……そなたが……そなたが生き続け……」 「……私という人間が存在した事を……御剣冥夜がこの世に在った事を……覚えていてくれさえすれば……」 「…………私は……幸せなのだ……」/御剣冥夜 冥夜さん、あまりにも生き様が侍過ぎる こんなに胸を張った生き方俺もしてえよ!! 格好良すぎるんだよ!! 齢18が言える台詞とはとても思えないよな……w「平和な世界というのは……生命や人間と同じぐらい、貴重で大切なものです」/社霞 武は三つの世界を知っているからこそ霞の想いを汲み取ったのでしょうね
「救世主を生んだ先生は……聖母みたいなもんですね……」/白銀武 やっぱり夕呼ママじゃないか(歓天喜地) 「……さようなら。ガキ臭い救世主さん……」/香月夕呼 主体世界の夕呼の最後の台詞 ポイントはガキ"臭い"ところです 以前の夕呼は武を見て本当に子供のような幼さを感じていた 最終評価をガキ臭いにしてくれたのは、子供っぽさはまだあるけれど、それだけではないという意味を付加してくれていました ■楽曲 ●BGM ・陽だまり ・霞 ・小隊前進! ・ブリーフィング ・戒厳令 ・殲滅せよ! ・軍靴の足音 ・血を欲する戦場 ・追撃 ・決断 ・宿命 ・激突 ・生命の炎 ・悔恨の果て ・願い ・追憶 ・奪われしもの ・強襲上陸 ・戦場を渡る風 ・ストームバンガード ・屍を越えて ・咆哮する魂 ・惜別 ・絆 ・ぬくもり ・臨戦態勢 ・迎撃 ・ヴァルキリーズ ・冥夜 ・衛士の流儀 ・旅立つ君に ISLANDで大絶賛した安瀬聖の名を見た瞬間は驚きを隠せませんでした この頃からもう天才だったんだな 本当に良い音楽作るわ…… 名だたるメンバーによって創られた楽曲は絢爛豪華の一言 戦闘系のBGMはほとんどが好きだった
軍隊を思わせる壮大で迫力のある曲調が胸に響きますね
●OP VIDEO この曲はマブラヴシリーズをプレイしていなくても知っていたくらいだから有名過ぎる曲ですね 当時JAM PROJECTがエロゲの主題歌を受け持った事自体が驚天動地だったはずです 神の刃=00ユニット、XG-70(凄乃皇) 人類(ヒト)の愛=純夏と武の思慕 歌詞の中にある単語の意味はプレイしてみてやっとわかりましたね
●挿入歌 VIDEO 客体世界の夕呼が原子力発電所を用いて、武を主体世界に送り返す折に使用された
物語が今まさに盛り上がるという絶妙なタイミングで流れたのでより拍車が掛かった
VIDEO 最終ミッション突入前に挿入
出撃前だからこそ価値のある歌詞に仕上がっていますね
EDはマブラヴのOPテーマが流れる 愛の果てに創られた世界なのだから、『マブラヴ』が正解 ■総評 アンリミテッドで伏せられていた箇所は完全解説出来ていた 全ての謎が氷解し、靄々が無くなって晴れ晴れとした気分です SF要素をふんだんに取り入れ、その上でロボット作品を成立させている
そういえばデモンベインも原理は違うけどループ設定あったな
今年プレイした景の海のアペイリアでも使われていた、二重(ダブル)スリット実験の説明もあって嬉しかった
世界観を移動する時、武の存在は一瞬霧散して瞬時に構成される
肉体が消滅するのではなく、存在が希薄になるのである
意志の強さこそが武をこの世界に繋ぎ止めておく鍵にしていたのは上手かった
抽象的な上に融通が利くので物語に整合性を持たせやすいからである
設定といえば戦術機の構造でしたね 細部に至るまで盛り込んであり、専門用語を大量に使って詳説してくれている 製造背景や世代間の特色などもしっかり描かれていてオタクにとって目がない完成度と言えるだろう 戦術機関連だけでも分厚い設定本が出せそうだった 作戦前のブリーフィングも入念に行われ、これ以上無いほど丁寧な作り込みが窺える 事前にこれだけ打ち合わせをする作品は滅多にないと思うので斬新だった 別に失念していたわけではないのだが、どこで書くべきか迷った末、最後が相応しいと思ったので演出面について綴る
ホントに2006年の作品か? と疑わせるくらい紙芝居の動かし方が神掛かってます 一枚絵をびゅんびゅん動かしまくるので、戦術機戦闘は有り得ないくらいスピード感がある
それに合わせ、要所ではアニメーションを挿入し、魅せることへの拘りを強く感じる作品
装甲悪鬼村正は3D技術を駆使してより質の良い映像を見せる新たな試みをしていた
あれはあれで凄いのですがどうしても3Dが入ると映像がぶつ切りになり、場面の連結性が失われるんですよね
マブラヴはファイル容量の少ない
神芝居(洒落) を動かしまくることで流動感を保っていた
どちらにも一長一短があるので良し悪しは決められないが、そういった他作品との差異も楽しませて貰えた
キャラ一覧のところでも少し言及したが、神宮司まりも、香月夕呼の二人が目立ちすぎていてメインヒロイン達の存在が霞んでしまう事態になってしまっているw 当方としては愛して止まない二人なので願ったり叶ったりだったが、ここまでサブキャラクターが人権を得ている作品も珍しいのではないかと 俺にとってのダブルヒロインはまりもちゃんと夕呼先生だったwww 軍隊という性質上、階級が存在し彼女達を含め多くの上官がいる
キャラが立つ理由として年の功もあるが、やはり経験の差が大きいのだろう
それらに基づく言辞には説得力、感化されるものが多分にあった
いつ何時死ぬかわからないからこそ、男性だけではなく女性も強い
私みたく典型的な草食系男子にとって、屈強な精神を持つ女性キャラが多いのは何とも僥倖であった 激闘の果てに死亡したキャラは想像を大きく上回った 願わくば、うら若き女子達が戦争に行かなくてもいい時代が早く到来してほしいものだ…… alternativeには「二者択一、代替、新しい」等の意味がある 脚本と見比べてみるとどれも合致しているような気がする
二者択一は少し意味を崩して、二面性があることも指していたのではないかと考えている
平穏な世界とBETAに侵略されつつある世界、両極端な二つの世界を目の当たりにしてどういう選択を取れば良かったのか
純夏の体が無くなり、擬似生体に脳と脊髄を移植したことは肉体の代替とも言えるし、元の世界の武が主体世界、客体世界の武のように成り代わったのも代替と言える
オルタネイティヴプランはBETAとの対話、和平的解決、思考の研究を試していた
撃滅するだけではなく、新しいひらめきが日々欲されていた
更にナンバリングされていることから現計画が破棄されれば次の代案が求められる
複数の意味を合成したのがオルタネイティヴというタイトルになっているのだと思います
シナリオ面で感嘆し、私にとって非情に為になったのが12・5事件による日本人の心境でした
平和な世界に住んでいる私達にとって命を賭す場所はない
厳密に言うと現代の日本がそういう立場にない
私達は戦争を知らない世代だ それは先人達の挺身があったからこそ成立しているものである しかし世界に目を向けてみれば戦争は日常的に行われていて、命のやり取りが行われている国同士もある
その国に属する人達は毎日のように国家の行く末を案じていることだろう
我々にとってもこれは他人事ではない
個人の望む望むまいに関係無く、戦争は起こりうるものだ
国を動かすポストにいれば話は変わってくるが、大多数の人間がそういう立場にはいない
もし、今後日本がどこかの国と戦争をしなければならなくなった時、軟弱者の私達は果たして戦えるだろうか 国のために命を捧げる必要性が出てきたら、我々は縋れるものを持っているだろうか どれだけ熟考しても答えが出てこない迷える子羊のために、マブラヴ オルタネイティヴはある 日本人に嘗ての志を呼び戻す魂が宿っているのである 断言しよう 平和ボケした日本人の横面に強烈な鉄拳をお見舞いしてくれる作品である、と そして私達が一丸となるための拠り所を与えてくれるバイブルになる、と 年を経た今になってこそ遊んで良かったと本当に思えた作品 ガキの頃にプレイしていたら「面白かった」の一言で終わる、何ともつまらない感想しか抱けなかっただろう 私に新たな価値基準を与え、これまで茫漠とした観点でしか考えられなかった事柄をはっきり形にして伝えてくれた 学んだ事は多く、13年という歳月をものともしないパワーがあった ありがとう、マブラヴ オルタネイティヴ 本作に出会えたことを只々感謝したい シナリオ:★★★★★★★★★★ キャラクター:★★★★★★★★★★ 絵:★★★★★★★☆☆☆ 音楽:★★★★★★★★★★ 演出:★★★★★★★★★★ ユーモア:★★★★★☆☆☆☆☆ エロ:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ゲーム性:★★★★★☆☆☆☆☆ 環境:★★★★☆☆☆☆☆☆ S(神) Ever17 -the out of infinity- Steins;Gate この世の果てで恋を唄う少女YU-NO BALDR SKY Dive2 "RECORDARE" WHITE ALBUM2 -introductory chapter- WHITE ALBUM2 -closing chapter- 家族計画 ~絆箱~ EVE burst error サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う- マブラヴ オルタネイティヴ←NEW A(優良) 車輪の国、向日葵の少女 G戦場の魔王 装甲悪鬼村正 11eyes -罪と罰と贖いの少女- 素晴らしき日々~不連続存在~ グリザイアの果実 キラ☆キラ euphoria BALDR SKY Dive1 "LostMemory" そして明日の世界より―― 真剣で私に恋しなさい! 最果てのイマ 英雄*戦姫 リトルバスターズ!エクスタシー あやかしびと -atled- everlasting song この青空に約束を― narcisu narcissu SIDE 2nd 穢翼のユースティア 遊撃警艦パトベセル~こちら首都圏上空青空署~ Trample on “Schatten!!” ~かげふみのうた~ ChuSingura 46+1 -忠臣蔵46+1- ルートダブル -Before Crime * After Days- 斬魔大聖デモンベイン Summer Pockets ソーサリージョーカーズ 景の海のアペイリア ISLANDB(良) CROSS†CHANNEL 車輪の国、悠久の少年少女 CHAOS;HEAD 俺たちに翼はない 3days -満ちてゆく刻の彼方で- Rewrite BALDR SKY DiveX "DREAM WORLD" 天使のいない12月 WHITE ALBUM 輝光翼戦記 銀の刻のコロナ Sugar's Delight もしも明日が晴れならば 沙耶の唄 はつゆきさくら こなたよりかなたまで CARNIVAL 機神飛翔デモンベイン eden* They were only two, on the planet. さよならを教えて ~comment te dire adieu~ マブラヴ C(普) 装甲悪鬼村正 邪念編 家族計画 ~そしてまた家族計画を~D(微) fortissimo//Akkord:Bsusvier